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別荘か

別荘には心惹かれてしまうが

 「男の隠れ家」とか「ログハウス入門 」とかいった本をついつい手にとって、いつかは自分もこんなものを自分の手で作ってやろうと思ったりしませんか。私は安い経費で住むことができる職員住宅に住んでいたので、自宅をどうしても購入したいという切実な要求はありませんでした。しかし、庭のない借家の住宅では自分の好きなことができないので、やはり、「自分の土地が欲しい」「そこで何か工作をしたり、野菜を作ったりしたい」と思っていました。
 実際いくらかは別荘地や、売り地を見て回りましたがどうしてもしっくりきませんでした。別荘地は自分が本当にくつろぎたい所か、ペンションなど季節中利用するような場合なら価値があると思います。しかし、実際別荘地を回ってみて、朽ちた別荘が多いのを見ると「やっぱりな」という気になります。家は住んでいてこそで、人の住んでいない家はすぐにあれてしまいます。最初は足繁く通っていても、それがずっと続くでしょうか。
 それならということで、割と近いあたりで土地の値段の安いところも物色してみました。しかし、自分の住んでいるところと、悪さをするところを別に用意したとして、どれだけ有効に利用できるでしょうか。それならいっそのこと、「自宅を別荘化」するのがよいのではないかということになります。幸い私の住んでいるところは中国地方の一小都市ですから、町中から少し離れれば、タクシーで夜間料金3000円くらいの圏内でも、70坪ぐらいの住宅地を2000万円くらいで入手できます。もっと離れた住宅地でない田舎ならば、もっともっと安価に入手することも可能です。確かに、70坪くらいではちょっと悪さをするには手狭ですが、自宅にいながらにして思うことをできるのは大変魅力があります。

経済性を考えると、宿屋の方が効率がよかったりする

 また視点を変えて、経済的な観点から考えてみても、別宅を持つメリットというのはなかなか見えてきません。一泊1万で4人家族として、20日泊まったとしても80万円にしかなりません。これを20年で1,600万円です。その都度出費するので、何十万の金額は確かに多いような気もします。しかし、総額にしてみると、それでも別荘なりキャンピングカー なりを買うのとそれほど変わらないかそれより安くすむのです。そして、さらにこの単純計算で見落としているのが、別荘では「食事を朝晩提供」してはくれないということです。「毎日の生活からの解放」ということが別荘を求める際のとても大切な要素のはずです。ところが自前の別荘では、食事の準備という極めて日常的なことから解放さないのです。特に主婦の場合は、食事の用意から解放されて、毎日上げ膳据え膳で暮らせるということは何にも代え難い魅力なのではないでしょうか。それに、日常の生活では味わえない食事の贅沢も、旅館に泊まるからこそできる贅沢です。よそで食べてから我が家にかえって来て落ち着くというのは、どうもけちくさくていけません。それではゆっくり酒も飲めません。
 別荘にもピンからキリまであって一概には言えませんが、建物の建設費が1,000万円程度の家では風呂などの設備も一番小さいもののはずです。旅館には温泉の風呂付きもあり、それはなくとも少なくとも家庭の風呂よりも大きめで快適です。その程度の別荘で満足するのなら、生涯の住処(すみか)を探すつもりで旅館を探したら、一泊一万円もせずに別荘よりも快適な所を探すこともおそらく可能なのではないでしょうか。それに、そんなことはなかなか貧乏たれの私などにはできませんが、もし毎年80万円使ってくれる常連客なら、宿泊代はもっと安くなるかもしれませんし、つきあいもほとんど家族並みになるはずです。この出費が毎年続くとなるとその時々にはこたえるでしょうが、それでもせいぜい20年ほどしか持たない家を建てるにもこれに近い費用が一括前払いでかかるのです。(実際にはよほど立派な別荘でも、たぶんそんなにもちません。いや維持管理費を考えれば、立派な住宅ほど管理をきっちりしないと使う気が失せてしまうのも早いものです。)そしてしつこいようですが、この計算には上げ膳据え膳の食事代が含まれています。

贅沢をしたつもりで、かえってしみったれたことにはしたくない

 こう考えてみると、よほどしっかり別荘やキャンピングカーを持つ目的を考えておかないと、別荘を買って贅沢をしたつもりにだけはなっても、一方では変なところでケチって実質的に貧しい生活をするということにもなりかねないことになります。そんなことをするくらいなら、安旅館で大盤振る舞いする方が、結果的に遙かにリッチな生活ができるということも結構あり得る話なのです。

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