FX-AUDIO- DAC-SQ5を買ってみた

 FX-AUDIO-のDAC-SQ5の評判がいいようなので、勢いに乗って買ってしまいました。North Flat Japanから、DAC-SQ5Jというのが、9,800円で出ていて、そちらにしようかとも迷ったのですが、J付きとなしとの違いをあまり説明していなかったので、「まあ、いいか」ということで、中国からJ無しを購入することにしました。
 例によってコンデンサーを交換するために分解してみたところ、J無しでも、コンデンサー類はエレナが使ってあるので、あまり違いがよくは分かりませんでした。
 このDAC-SQ5は、FX-AUDIO-の中では高額商品になるので、さすがにエレナのコンデンサーが使われていたり、オペアンプにLME49720NA×2やOPA2604が使われていたりするなど、結構高音質・高品質な部品をきちんと使ってあります。

 なお、J付きの方は、電源は別売りですが、無しの方は1Aの電源が付いてきます。商品写真がヨーロッパ仕様のもののようだったので、日本で使えるのかどうか分からずに購入したわけですが、日本のコンセントに、ヨーロッパ仕様のアダプターを差し込んであるような構造だったので、問題なく日本で使えました。

早くも壊れた??

 オペアンプの交換をしたりして、いろいろやっている内に、なぜか、片方のスピーカーからの音が鳴らなくなってしまいました。入力コードを左右逆に差し替えても、鳴るスピーカーは固定されています。「不可解な現象だ!!」といろいろやっている内に、今度はとうとう音の入力をまったく感知しなくなってしまいました。
 「私の買い物の中では、かなり高価な部類に入るのに、早くも壊れてしまったか」とがっかりです。
 しかし、あれこれ原因を探して、スイッチの所をよくよく見ていると、SELECTと書いてあります。それで短くこれを押してみると、入力が、USB・Coaxial・Opticalと変わることを初めて知りました。これを切り替えて、USBにすると、音が左右から出てきて、やれやれです。
 危うく、「壊れた!」と思って、お蔵入りするところでした。中国からの商品は、説明書など何もないのが普通なので、使い方が分かっていないと、こういうこともあることなのかもしれません。

 片方のスピーカーが鳴らなかった件については、オーディオコードのうち1本が断線していた可能性があります。2セットを同時に区別しないで使っていたので、正常な1セットだけを使った単純な構成にした時に、たまたま復旧したのでしょう。

 

プチ改造

 改造については、エレナのコンデンサーは、他の機種でNorth Flat Japan独自の改良カ所として取り上げているぐらいなので、高品質なのだろうと考えて取り換えませんでした。
 ですから、パッと見て思いつく改造個所は、104のセラミックコンデンサーが使われている6個を、フィルムコンデンサーにするぐらいのものでした。
 しかし、これらを取り換えても、よくなったのかどうなのか、正直分かりかねます。
 また、電源の2,200μFも交換したいところでしたが、手持ちの3,300μFは幅が太すぎて、ケースに収まりそうにはなかったので、今回は断念しました。

オペアンプ交換

 中華製アンプにどっぷりとはまってしまったので、オペアンプを色々と試してみたくなって、たくさん買ってみました。それをとっかえひっかえ試してみましたが、この機種に関しては、元のオペアンプがかなり良かった印象があります。
 OPA2604は、MUSES02の方が若干良いような気がするので、1つだけ買ってあったMUSES02の使いどころを探していたこともあり、これにしました。一般的な使い方としては、概ね、MUSES01の音の方が私は好みなのですが、この機種のここでの用途には、MUSES01は高音のシャカシャカが妙に気になって、MUSES02の方が、潤いのある音になったような気がします。
 LME49720NAが2つ使ってあるところは、MUSES01に取り換えてみたりもしましたが、違いがよくは分からなかったので、結局は、元のままに戻してしまいました。DAC-SQ5に元々付いているLME49720NAはかなりいい線を言っていると思います。
 後日試してみると、「高価なものだ」という先入観のためか、「もしかしたら、OPA827の方が少しいいかも?」というような気もするので、LME49720NAの所は、OPA827で作成した変換基盤2つにとりあえず変えておきました。
 今後、OPA627もやはり試してみたいですね。
 MUSES01は高価で余分の在庫を持っていないため、他機種に取り付けてあるやつをわざわざ取り外して試すので、なかなか落ち着いては試せていません。もう一度落ち着いてOPA827やOPA627とどちらがよいか、聞き比べてみた方がいいような気はしています。

引き抜き工具が使えない

 オペアンプの交換には、普通、写真のような工具を使うと便利です。でも、このDAC-SQ5の、2つ並んでいる方のオペアンプには、隙間がなさ過ぎてこれが使えません。
 そこで先がL字に曲がっているドライバー型の100均ハンダ付け工具を使って、前後から少しずつオペアンプを浮かせるようにして、抜いていきます。



DAC購入は、めちゃくちゃ音にこだわる人向き?

 最初、DAC-SQ5を取り付けてみて、正直、Bluetoothや、イヤホン端子から直接これをつながずに音源を取るのと、ほとんど違いが分からないような気がして、少しがっかりしました。
 投資額が、他のアンプ類と比べてかなり高いのと、DAC-SQ5Jの評価があまりにも高かったのとで、それに見合う高音質化を期待すると、こうなるのだろうと思います。
 いろいろと聞き比べてみると、確かに、音が澄んで繊細な音は拾いやすくなっている気はします。しかし、それも「聞き較べてみればやはりそうなんだろうなあ」という程度のことですから、あまり過剰な期待はしない方が無難かもしれません。

それにしても、中国ってのは

 EMSで発送と書いてあったので1週間もすれば遅くても付くだろうと思っていたのに、なかなか商品が到着せず、注文してから半月ほども経ったころ、「物流会社から紛失した通知が来たから、送り直す。それについて、ブラックフェースは3日前に売り切れたから、銀色でいいか」と問い合わせが来ました。せっかくTUBE-03と黒で統一しようと思っていたのに。
 返金処理など、本当に返金されるかどうかも疑わしく面倒くさいので、OKと返事をすると、「商品到着まで、25~35日かかる」というメール。「もういい加減にせー」という感じですが、「これも仕方がないか」とあきらめムードでいたところ、今度は1週間ほどで届きました。
 注文がクローズされる数日前の、ギリギリのタイミングです。
 Indeed TDA7498Eの時、EMSで中国から4日で届いたので、本来EMSならかなり早いはずなのですが、このようなメールが来たり、1週間もかかってしまったりするところが、「やはり中国」ということなのでしょう。

スピーカーから片方音が出なくなった

 いろいろ繋ぎ変えたりして使っている内に、スピーカーから片方の音が出なくなってしまいました。エッジが破れているスピーカーがダメになったのか、TUBE-03がダメになったのか、DACがダメになったのか分からず、いろいろと繋ぎ直してみますが、どうもどれが原因か分かりません。
 TDA7297アンプのコンデンサーを取り換えているとき、ハンダ付けが中途半端で、片方音が出なかったことがあるので、「もしかしたらハンダ付けがダメだったか」と思いながら、原因を特定しようとしても分かりません。
 オーディオコードを左右逆にしてみても、どちらでも同じ片方のスピーカからしか鳴らないという奇妙な現象になります。
 しかし原因が分かってみれば、2セット使っていたオーディオケーブルのうちの1本が断線していただけでした。ケーブルも疑って、何回か取り換えてみたつもりになっていたのだけれども、同じ2セットのケーブルをいろんなつなぎ方で使いまわして確認していただけなので、根本的な比較対照ができていなかったのが、原因特定を阻んでいた要因でした。
 それにしても、機械の故障でなくてよかった。焦った。やれやれ。

 これだけ音にこだわって器械や部品に小金をかけているのに、100均のケーブルを使っている時点でお話になっていないのかな。