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Lepy LP-2024A改造

改造に着手

 中華製アンプの中で、結構音もよく指標となるアンプであると評判のLepy LP-2024A+(ブラック) デジタルアンプ+ACアダプタ12V5A(PSE認証取得済)を購入してみました。未改造でもそこそこの音はしますが、しかしそのままでは、それほど絶賛するほどでもありません。
 ネットなどで、コンデンサをオーディオ用のものに取り換え、オペアンプも取り換えると音がよくなるという記述をよく見かけるので、どこまで音がよくなるか、試してみることにします。

 改造すると、それぞれの改造で、音質が変わっていくのがはっきりと分かります。最終的には、結構満足のいく音になったと私は思います。
 このアンプの評価が高いのは、改造を前提にして購入している方が多いためなのではないでしょうか。

ケース分解の仕方

 4隅は、T7のトルクスねじです。私が買ったものには、これをあけるのに使うねじ回しが同梱されていました。
 4隅は、前面だけを外せば十分です。後ろ側は、4隅そのままで、スピーカ出力やAV入力の端子を止めてあるプラスねじだけを3本外します。

コンデンサー交換のやり方

 一本ずつ足の裏をこてで温めて、左右にコンデンサーを揺らしながら、少しずつ、足を抜いていきます。
 新しいコンデンサーを取り付けるためには、抜いたところの穴をあけ直さないといけません。
 何でもよいとは思いますが、私は100円ショップで手に入る1mm(0.8mm)のハンドドリルを使い、抜いた後を温めながら、これを差し込んで穴をあけました。これは、ドリルとして使うというよりも、適当な太さを持った棒を差し込んで穴をあけるのに、結構このドリルが扱いやすかったためです。
 基盤は表裏が電気的につながるようになっているので、太いドリルを使ってぐりぐりドリル的な使い方をすると、この裏表の電気的なつながりが無くなって、不調を起こします。
 ですから、1mmのハンドドリルを使うとはいっても、ドリル的にぐりぐり回して穴をあけるような使い方は、極力避け、裏からこてを当てて、元からあった穴に差し込むだけにします。

LP-2024を改造
 他には、ハンダ吸い取り器も、ハンダを吸い取るときに基盤の配線がはがれてしまうことがあるので使わない方がいいでしょう。
 ネットなどでは、「ハンダ吸い取り線を使って根気よく」と書いてあるのもよく見かけます。しかし、これは私には無難しかったです。うまくいかない上に、根気が続きません。
 なお、基板上に印刷してあるコンデンサーの印は、白い斜線で塗ってある側がマイナスになります。

 最初、コンデンサー交換を上の要領でやっていました。しかし、直接コンデンサーを当てながら、裏からハンダごてで温めて取り付けていく方が手っ取り早いことが分かりました。
 リンクページのやり方の方が作業効率が倍加します。

コンデンサー交換の簡単な説明

LP-2024を改造
 上の写真が、ほぼ改造前の基盤です。右上の入力カップリングの紫色のOSコンだけが、既に交換されています。先人が紹介していたOSコンが手に入らなかったので、OS-CON 56μF25V105℃にしました。
 他の人の記事によると、OSコンでない方がいいというものもあったりします。結局のところどうなんでしょう。中身が分からないまま、形だけを見ながら改造しているので、いまいち、本当の所が分かりません。
 ただ、他の所はともかくとして、このコンデンサーや、下の電源用のコンデンサーは、一カ所を変えるだけでも、それぞれで確実に音が変わります。改造の優先順位が高い所だと思います。
 右の写真が改造後のものです。電源用のコンデンサーは、元々4,700μFの大きなものが付いていました。しかしニチコンの同容量のものは、大きすぎてケースに収まらないので、3,300μFにダウングレードしています。
 先人の中には、ここに使われていたコンデンサーを、写真中央の寝かして設置してある470μFの所に移設している人もいます。でもそれをやったところ、コンデンサーの容量が大きすぎるのか、電源を切るときに、ポッというノイズを発生するようになってしまいました。あまり気にはならないのですが、それでもそれもない方がいいので、元の470μFに戻したら、全くこの音はなくなりました。
 写真中央の寝かして設置してある470μFの上左右に設置してある小さいコンデンサーは、元々3.3μFですが、33μFにしている先人がいたので、真似てあります。
 写真では隠れてよく見えませんが、470μFの下左右、可変抵抗の上にそれぞれある3.3μFは、最初勢いで、これも33μFにしましたが、なんとなくよくなさそうなので、3.3μFに戻しました。

オペアンプ交換はしてみるべき

 私が購入したのは、オペアンプの取り付け部がソケットになっている商品なので、オペアンプの交換は手軽にできます。
 田舎に在住する身にとって、通販でしか望みのオペアンプなど手には入らないので、評判のいいオペアンプであるMUSES01を購入できる秋月電子通商の通販を利用します。
 ところがここも、ネットに書いてあるオペアンプが全部手に入るわけでもないので、結局
MUSES01 1個、MUSES02 1個、MUSES8820D 2個、MUSES8920D 2個を買ってみました。
 本当はOPAなど他メーカーのオペアンプも試してみたかったのですが、どれを購入するべきか判断に迷いました。
 中国からの購入は、安い商品もありますが、MUSESなどもともと日本で製造している商品は、中国から買うとほとんどがまがい物のはずなので、どれを中国から買って安く済ませるかは、慎重に判断しないといけません。
 交換した結論から言うと、純正よりはMUSES8920D、MUSES8920DよりはMUSES01の順でやはり音がよくなります。
 私は、高音が澄んで聞こえるのが好きなので、MUSES8820D・MUSES02の系統よりは、MUSES8920D・MUSES01の系統の方が好みのようです。
 MUSES01に3,500円もかける価値があるかどうかは微妙なところですが、MUSES8920Dなど、500円程度のオペアンプに交換する価値は十分にあると思います。音を追求していくと、結局は値段が一気にずんと跳ね上がっていくので、どこでやめておくべきなのかは判断のしどころです。
 私は、この値段の差が実際にどれだけの音の差になるのかを知りたかったので、これらも注文してしまいましたが。

オペアンプ交換は2個同時にすべきか?

 ネットの情報によると、トーンコントロールを使わないなら、オペアンプ交換は1つでよいというものを散見します。
 それで、私は、高額なMUSES01・MUSES02は1つだけしか購入しなかったわけですが、実際に聞き比べてみると、トーンコントロールにしか使わないと書かれているオペアンプをそのままにするのと、交換するのとでは、トーンコントロールを使わない場合でもやはり音質が変わるような気がします。
 今は、MUSES01・MUSES8920Dの組み合わせにしていますが、そのうち他の注文をするついでに、やはりもう1つMUSES01を注文することにします。MUSES01を2つにしました。
 一つ3,500円もするものを2つも買わなければならないのは、元々3,480円ほどしかしないアンプの改造代としては、迷う所ではありますが。

オペアンプは向きに注意しよう

 後日談になりますが、OPA1622DIP化モジュールをこのソケットに取り付けようとして、向きを反対に取り付けたら、煙が出てきて、一瞬で700円がパーになりました。OPA1622DIP化モジュールは、ハンダ付けの前は、四角の囲みがあって方向がはっきりと分かりますが、ハンダ付けしてしまうと、この記号が隠れて見づらくなります。
 無造作にどんどん作業していると、間違いそうにないようなこんな単純なところで、結構方向を逆に付けてしまうようなアホな間違いをすることがあるので、間違わないように気を付けましょう。
 オペアンプがオシャカになるのはまだよい方で、本体から煙を出してダメにしてしまう可能性もあります。

オペアンプの取り外しは慎重に

 オペアンプを手で取り外すと、高確率で、足が曲がってしまいます。足が細いので、それを何回か繰り返すと、折れて使えなくなってしまいそうで、とても怖いです。
 ic取り外し工具が中国からなら1ドルもせずに手に入るので、それを使うのも一つの手です。
 2種類とも買ってみた結論から言えば、上のように引っ掛けるところが太い方が、チップをまっすぐに引き抜きやすいようで、お勧めです。

 私は注文した工具が手に入らないうちに作業をしたので、最初そんな工具は使いませんでした。
 その場合、足が曲がらないように、ドライバーなどよりは、先がL字に曲がった工具などを使って、引っ掛けてちょっとずつ前後から浮かすようにして、取り外すのがいいようです。
 実は右の写真のような工具なら、なにも購入しないでも、昔PC9801のCPU交換の時についてきたのが、自宅のどこかにはまだ転がっているはずなのですが、これはパソコンのCPUのように足がしっかりしたものの引き抜きにはよいのかもしれませんが、オペアンプのように、足が柔らかいものの引き抜きには向いていないようです。

オペアンプの取り付け

 なにも使わなくても、無理やりに差し込もうとしなければ何とかなりますが、この時に使い勝手がよかったのが100均で売っている15cmのステンレス製の定規です。
 四角い先の部分でソケットの穴に添わせるようにそっと押してやると、4本足がまっすぐに押されるので、割合すんなり無理なく入ってくれます。これは、やってみるとかなりいい具合いです。