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サイドバーナー式ストーブの制作

 単にアルミボトルの底を切ったものの横に穴を開けているだけのようなアルコールストーブを販売している人がいるの見て、かなり性能がいいような記述があるので、私もまねて作ってみました。

副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ

 最初に私が作ったものです(このページの写真はダブルクリックすると拡大できます)。ただ単に、アルミボトルの底を切って、横に8つ、5mmの穴を開けただけです。
 この簡単な構造でも、使えないことはないのですが、不便なところもあります。
 サイドバーナー式の魅力は、バーナーに直接鍋などをかけられるため五徳が必要ないことです。
 この方式の場合、中央から点火して、サイドから炎が出だした後、まだもう少し待って、鍋をかけて中央の口を塞いでも、サイドからの火が消えないように安定してから、初めて鍋をかけることが出来ます。
 ところがこのままでは、サイドからの火が安定して鍋をかけられるようになるまで2分半もかかります。
 その間、中央の火は燃え続けているので、鍋をかざさないままその時間を無駄に燃焼させるのは熱の無駄ですし、空気を閉ざさないように鍋をかざして2分半も辛抱しておくのも手がだるいです。
 そんな面倒はあるものの、燃焼性能は悪くなさそうなだけに、お蔵入りにするのも忍びないところでした。
 そうこうしていた矢先、Capillary Hoop Stoveの側壁の知恵を応用すれば、このままの穴でも、余熱がごく短時間で終わり、実用になりそうなことが分かったので、記事にしてみることにしました。
 なお、側壁を入れないでこのような穴を開けただけの構造で使用するには、今もう一度調べていると、やはりまだどうも空気の取り入れ口が少なすぎたようですね。
 一応これを作った時点では、上の口の所に半円の空気取り入れ口を下の穴と交互にやはり8穴開けてみて、あまり効果がないことを確認してはいたのですが、その場合の穴の開け方については、今後もう少し探求してみる必要がありそうです。
 

安価なアルミボトルの入手が難しい

 以前は100円ショップに、大小のアルミボトルが100円で置いてあることがあって、「こんないい物が100円であるのか。」「何かに使えないかな」「でも、何も使う当てがないのに買い置きするのも、いつものようにデッドストックを増やすだけだな」と思って、結局買わずにいたのでした。
 でも、アルコールストーブを作るようになって、飲料のアルミ缶を材料にするよりも、もっとしっかりした物を作りたくて、今アルミボトルを探せども探せどもどこにもありません。
 「ああ、あのときやっぱり買っとけば良かった」と思って探し回り、探し回り、「ひょっと」と思って立ち寄ったずいぶん遠方の大型の100円ショップに、やっと350mmのボトルだけが昨年の在庫の残りとしてありました。

Capillary (側壁)の追加

副室加圧式ストーブ
副室加圧式ストーブ
 改造は、右の写真の様なわっかを作り、写真の上を下向きに、ストーブ本体外枠にはさげ込んでいるだけです。

 以下、何をどのようにするかだけを説明します。作業の細かいやり方の説明は、副室加圧式ストーブの該当箇所を参考にしてください。
 まず、側壁用の帯を350mlのビール瓶などから切り出します。幅は、ストーブの高さより5ミリほど底に折り込む分を見込んで高くします。
 それから、副室加圧式ストーブを作った時に使ったのと同じ定規用の帯を使って、8等分になるように縦に折り込みを入れます。定規を当てたまま織り込むとどうしてもズレが出るので、定規を使い、織り込む位置にマジックなどで印を付けた後、定規やラジオペンチなどを使って、しっかり折り目を入れるのがよいようです。(この場合のように溝が8折程度なら誤差はそれほど出ませんが、特に16折くらいになると、定規を当てたまま織り込んだのでは、最後の方にどうしても誤差が大きくなり、溝の位置とジェット孔の位置とがかなりずれてしまい実用にはならなくなります。)
 最後に、底に折り込む高さにマジックなどで印を付けてから、16等分か24等分かぐらいに切れ込みを入れて、内側に折り曲げておきます。
 以上で出来た帯を、折り目のところがちょうどジェット孔のところに来るように合わせてはめ込んだら、作業完了です。
 最後に切り口が上になった部分を、スチールたわしでちょっとこすっておくと滑らかになります。
 なお、写真には上部に4カ所、説明にはない半円が開いています。これは、側壁を思いつく前に、少しでも早く鍋を載せることが出来るように、空気穴のために開けた物でしたが、全く役には立ちませんでした。
 今回側壁でふさがれてしまったので、全く意味は無くなっています。

6秒で鍋を載せることが出来る

 性能はなかなか良くなりました。
 点火後、6秒ほどでジェット孔からの炎が出て、すぐに鍋を置いても、火が消えません。
 20mlのアルコールでも、400ccの水が6分50秒ほどでぐらぐら沸騰し、8分20秒くらいまで沸騰を続けて火が消えます。
 副室加圧ストーブとほぼ互角の性能になりました。
 構造が簡単で、五徳がいらない分、作りやすく、使い勝手もよいのではないでしょうか。アルミボトルを使っているので、ビール缶を使うより、少しは丈夫でしょうし。

副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ

暫定仕様の決定

 その後、試作をいくらかしてみて、この型の、使い勝手の良いとりあえずの仕様を探ってみました。
 2mmのジェット孔12穴、12折りの側壁溝付きです。
 点火後、6秒ほどでやはりジェット孔からの炎が出ます。
 20mlのアルコールで、400ccの水が5分45秒ほどでぐらぐら沸騰し、7分40秒くらいまで沸騰を続けて火が消えます。
 特に本体が暖まってからの火力は、上よりもかなり強くなっているような印象です。見た目は、大きな穴が開いている方が面白そうですが、使う分には、こちらの方が使い勝手がいいのではないでしょうか。

副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ

Capillary Hoop サイドバーナー

外ジェット孔
 ちょっと小さめの190ml缶1つを使った、Capillary Hoop Stove サイドバーナータイプ を別項で制作しました。
 アルミボトルを使って本項で作ったストーブよりも、五徳となる口は少し小さいですが、火力や燃料の持ちなどそれぞれに特徴があるので、作るには少しの手間がかかりますが、サイドバーナー式ならこれを作ってみる価値はあると思います。
 なお、五徳となる缶の上面部分の大きさですが、実は350mlの缶と変わりません。350mlの缶は、缶自体は太いものの、上の平らになっている部分は少し細くなっているので、上に鍋を載せるという観点だけから見た場合、見た目ほど190ml缶以上の安定感があるわけではありません。

一般的なサイドバーナー式ストーブ

 参考までに、よく紹介される副室加圧式のサイドバーナーストーブについて書いておきます。
 下に書くような理由で、私はあまりこれはお勧めしませんが。

副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ 副室加圧式ストーブ

    製作方法

  1.  写真左のようなボトル1本用意します。底は左の写真の様に湾曲しているものでも、右の完成写真の様に真っ平らなものでもかまいません。
     作るのに失敗したら、下側の缶は、ビール缶のようなものでもかまいません。
     コーヒー缶の中にも、ペットボトルのように、ラベルが印刷ではなく巻いてあるだけのものもあります。そのような物を使えば、磨く努力無く、完成写真の様になります。
  2.  用意した缶を、半分に切ります。上下に分かれた部品は、中央の写真の様に上側を口を下にして下側に押し込むので、、その時同じ高さになるように、上下の部品の高さを調整します。
     上下を押し込むとき上の内になる部分が少し高い方が、押し込みやすいかも知れません。
     上下の重なる部分があまりなくなってしまうと、副室で加圧されたガスが、接合部分から漏れてしまう危険性があります。
  3.  上側の飲み口の所に、三角形の切れ込み(オリフィス)を二、三カ所入れます。
  4.  ボトルの下側に、炎が出るためのジェット孔を開けます。私は、1.5mmを16個開けています。
     0.8mmのようにあまり細い穴では、この場合うまくいかないようです。
     位置決めには、定規用の帯を使うと良いでしょう。
     100円ショップのハンドドリルで穴開けします。
  5.  ボトルの上側を下向きにしてボトルの下側に、口が底につくまで押し込みます。
     切ったボトルの口は同じ口径なのでそのままではうまく押し込むことは出来ないので、下側の方をバーナーなどで焼きなましておいてから、斜めにゆがんで入らないように、じんわりと押し込んでいってください。
     こうすることで、写真中央から分かるように、1:で飲み口に付けた切れ込みが、副室にアルコールが行くための通路になります。
     上側の押し込んだ部分は、接着など何もしなくても、ガスは漏りません。
  6.  最後に上になった口をきれいに切りそろえておくと、見栄えが少し良くなります。

 こうして作った副室加圧式のサイドバーナーストーブですが、私はこれを作るメリットを全く感じません。
 上の缶を切り出して穴を開けただけのものと同様、サイドのジェット孔から炎が出だして、鍋を置いても火が消えなくなるほど安定するまでに、やはりかなりな時間がかかるからです。こんなものを作るくらいなら、面倒な作業は省略して、上の缶を切り出して穴を開けただけのものでも十分です。
 写真を見てお分かりのように、数回(1回?)使っただけでもジェット孔のあたりがベコベコになります。他のストーブではこのような現象にはならないのに、サイドジェットだけがこうなります。
 おそらくアルミ缶の横部分は底よりかなり薄いからではないでしょうか。

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