技能練習××編

うっかりミスが結構ある

 第2種電気工事士の技能試験を受けるため、練習を始めていますが、思いもよらぬ所でのミスが結構多いです。
 自己点検で気付くもの、気付かないもの。いろいろあります。
 本を見て、自分一人で練習していると、結構自分で正しいと思いこんでいる部分があるので、なかなか気付かないミスがどうしてもあるような気がします。
 長年技能指導に携わっているプロの方に見ていただいておくと、そういう面ではやはり安心できます。

結線間違い →そのままだと欠陥

 特にリングスリーブを使うところで、電源線からの白線を、スイッチから来る白線につないでしまって、あわててやり直すケース。
 これは、電源線から来る白・黒、それにつなぐ白・黒をL字に曲げ、他の赤・白・黒は全く内側に倒して折りたたんでおくことで、結構防ぐことができます。
 結線前に複線図でもう一度確認。

リングスリーブの刻印間違い →そのままだと欠陥

 特に電源線が結線に入る場合、2.0mmが入るので、2本でも小の刻印です。
 電源線に特に注意を払って(その他2.0mmが入るところも)、複線図に必ず刻印を書いて、自分の刻印ともう一度チェックしましょう。
 リングスリーブを小中何個ずつ使うのかは、支給されるスリーブの数で把握できます。
 ジョイントボックスが2つある場合、どちらがリングスリーブで、どちらが差し込みコネクタの指定になるかは分かりません。ですから、どちらの指定になっているかの確認と、どちらになっても間違いなく作業をできる知識は絶対に必要です。
 でも、出題者の観点から考えてみれば、リングスリーブの指定をする所の予測は簡単です。なるべく間違いやすい方にしたいはずだからです。
 そう考えてみれば、2.0のケーブルが入っている方をリングスリーブ指定にしたいと普通は絶対に考えます。
 2.0+1.6であれば、小スリーブに小の刻印なのに、1.6+1.6であれば、小スリーブに○の刻印という具合です。
 わざわざ試すべき課題があるのに、そちらを選ばず、1.6+1.6ばかりの方をスリーブ指定にすることなどちょっと考えられません。
 ですから、大方の技能指導書の例題通り、電源線が入ってくる方のジョイントボックスの指定がリングスリーブ接続になると考えてほぼ間違いがないはずです。
 公表された候補問題に詳細な指定が無くとも、実際の出題がほぼ技能指導書の問題予想通りになるのは、技能指導書の作成者が神懸かり的な予想をすることができるからではなくて、常識的に考えれば、誰が考えてもほぼそのようになるのですから、それほど自慢すべきことでもありません。
 なお、1.6mm4本の接続の場合、リングスリーブなら、小スリーブに小の刻印ですが、小に4本はとても入れにくいので、過去の出題例から見ると、リングスリーブではなく、差し込みコネクタ指定になることが多いようです。

接続する電線の組合せリングスリーブ刻 印
サイズ(太さ)本 数
1.6mm2本
3~4本
5~6本
2.0mm2本
3~4本
2.0mm(1本)と1.6mm(1~2本)
2.0mm(1本)と1.6mm(3~5本)
2.0mm(2本)と1.6mm(1~3本)

コネクタにしっかり入っていない →欠陥

 コネクタの上部に芯線が出ているのが、上から見て、しっかり透けて見えていなければいけません。見えていなければ、挿入不足です。→重大欠陥
 特に2mmの線は最後まできちんとはなかなか入りにくいので注意しましょう。
 作業の度ごとに、必ず確認する癖を付けるべきです。

スイッチ・コンセントの渡り線の付け忘れ →そのままだと欠陥

 本当にうっかりミスです。できたと思ってそれで終わりにせず、もう一度複線図とすべてを見比べて結線のし忘れ・ミスをチェックしましょう。

渡り線の色→重大欠陥

 スイッチやコンセントに使う渡り線は、施行条件通り、電源からの接地側に接続するものは白、電源から非接地側に接続するものには黒を使わないと、重大欠陥になります。

負荷とスイッチとの対応間違い →重大欠陥

 負荷とスイッチとがそれぞれ2つずつあって、それぞれがイロに対応しているときに、イロを逆につないでしまう間違い。
 複線図を書くときに、ついうっかりして逆に書いてしまうと、点検でも相当見つけにくい。
 相当やばいです。
 こんなミスをするとは。ショック。

コンセントの上下の穴に黒白を差し込んじゃった →欠陥

 上下の穴は電気的につながっていて、わたり線などに使います。これをなんの気なくつないでしまうと、本当に電気が来ていたらバチッという音とともに火花が散るでしょうね。
 白黒は、コンセントの左右につなぐのが正解です。何でこんなことをしたのか、後から考えてみれば、スイッチでもつなぐのはやはり左右ですのにね。
 これは案外自己点検では気付きにくいかも。
 師匠に、「重大欠陥でアウト!」と叫ばれてしまいました。
 アース付きのコンセントで、横の二つがアース線になっている場合を除き、上下で白黒を差し込むということはありませんので、注意しましょう。

ランプレセプタクルの白黒が反対 →欠陥

 私はやりませんでしたが、ランプレセプタクルの白黒が反対で接続してはいけません。ランプレセプタクルには、接地線を示す「W」のマークは入っていないので、電球の周りを囲んでいるねじ側の外部分に白線をつなぐよう、いつもいつも確認をしなければなりません。
 電球の先っぽのぼっちが当たる方の端子に、黒線を接続します。

ランプレセプタクルの輪っかが左向き。 →欠陥2つ

 これも分かっていたはずなのに、なぜかやっていて、師匠から指摘され。
 一度で懲りたはずが、注意していたつもりなのに、また二度目もやってしまう愚かさ。
 試験で使用するケーブルの長さはとっても短いので、シースの中の電線の向きは手でちょっとねじるだけで簡単に変えられます。ランプレセプタクルへの取り付け作業をするとき、輪っかの向きを常に修正する癖を付けておきましょう。
 なお、ランプレセプタクルにケーブルが入ってくる所では、穴の上に、シースの剥ぎ目が少し突き出ているように作業をしておいた方がいいです。(真横から見て、シースの剥ぎ目が見えないのはNG)
 これは解説書にはあまり書いていないかもしれませんが、正解例はきちんとそうなっています。確認しておいてください。
 ただし、試験では支給されないカバーを、一応きちんと取り付けることができるように、あまり出っ張りすぎないようには気を付けます。

ねじなしボックスコネクタの締め込み不良 →欠陥

 ねじなしボックスコネクタのロックナットは、かなり締め込んでおかないと、ちょっと力を入れて管をひねるとすぐゆるんでしまいます。それではいけないそうです。
 結構ゆるまないように締め込むのは難しいです。私は念を入れてしっかり締め、自分で確認したつもりでも、後から師匠が握るとあら不思議、すぐゆるんで「軽欠陥!」と叫ばれてしまいます。何度やっても、めちゃめちゃ締めても、やっぱり「軽欠陥!」
 かなり練習しないと、これをきちんとやるのは難しいです。特に、独学で練習している人は、念には念を入れて、これがきちんと締まっているか確認しましょう。

秘技シースずらし

 シース剥ぎ取りの境目の所で絶縁皮膜が傷ついたり、絶縁皮膜の境目の所で銅線が傷ついてしまったりした場合、下手をすれば重大欠陥や、軽欠陥になってしまいます。当然やり直すのが基本ですが、それができない場合には、コードや中の銅線を引っ張って、そのできた傷を隠してしまうということもできそうだなとは、練習をしているときに思いました。
 作品を作るだけでは、そんな作業をする場面はありませんが、使用済みケーブルを捨てる時に、ゴム部分と銅部分とを分離させるために、ずいぶんとケーブルの絶縁被膜剥きをしました。
 普通に考えると、「銅線を絶縁皮膜の中でずらすのは無理ではないか」と思われるかもしれませんが、ケーブルが曲がらず一直線になっている時には、割合簡単に銅線だけが抜けてくれます。
 5mmも引っ張っておくと、ちょっと作品を点検したぐらいでは、隠蔽が暴露されることはないでしょう。でも、中国の欠陥ビルじゃあないんだから、実際の現場でこんなことをやっちゃあ絶対に駄目ですよ。
 それと私は、こんなことは絶対にしていませんから。
 

作品が血まみれ →そのままだと重大欠陥?

 よく聞く話ですが、作品に血が付いたままだと不合格になるそうです。使い慣れない電工ナイフでけがをしないように、たとえしてもタオルでしっかり拭き取ることができるように、タオルを必ず持参しましょう。

3路スイッチの1と3→減点なし 

 3路スイッチの1と3の接続は、1と1、3と3同士でも、1と3、3と1でも、電気的には何の問題もありませんし、試験でも減点はされません。
 でも、実際の電気工事の現場では、1と3、3と1の様な結線をすると、「分かっていない」と馬鹿にされるそうです。
 師匠に問題だと指摘され、いろいろ調べて上のような結論でした。練習の時から、ちょっと気をつけておく習慣は身に付けておくほうがよいかもしれません。

最終点検がかぎ

 最終的には、早く出来上がっていても、時間いっぱい点検をしっかりやるのが、不合格になってしまうかもしれない誤りを自己発見をして修正できる決め手なのでしょう。
 時間を早く終わらせるのを目標にするだけではなく、練習の時から、時間いっぱい最終点検をする癖も付けておく方がいいようですね。

欠陥の表記

 このページでは、従来重大欠陥と軽欠陥に分かれていた欠陥の、重大欠陥の方の表記をわざとそのまま残してあります。
 現在の試験では、欠陥は全て1つでアウトなので欠陥の区別はありません。しかし、従来重大欠陥とされていたものの方が、それ以外のものよりも致命傷だということを、今後の実務でも確認できるようにしておいたほうがよいと思ったからです