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簿記一巡

 簿記の勉強をする時、どの作業をどの時点でやるのかといった見通しを持つことが大切です。この見通しをざっと持っておくことで、今何をやっているのか、何をやらなければならないのかが把握できるので、意味も分からず機械的な作業をして間違ってしまうということも無くなります。
 試算表と精算表との違いなども、この簿記一巡を意識するとはっきりします。

期首繰越試算表

 企業には会計期間があり、その期間ごとに決算日を設けてその期間の儲けや決算日の資産・負債の状況をまとめます。
 期首繰越試算表は、この決算期間の初めに、どれだけの資産・負債が今期に繰り越されているかをまとめた表です。
 まず首期に再振替仕分をします。前期において行った決算整理仕訳の逆仕訳を行い、繰越分を今期の資産・負債・純資産として計上します。

期中取引の仕訳、総勘定元帳への転記

 期中は、取引の度に仕訳帳に仕訳し、総勘定元帳に転記します。必要に応じて、補助簿の記入も行います。

試算表の作成

 仕訳や総勘定元帳への転記に誤りがあるかどうかのチェックや、損益計算書・貸借対照表を作成するための準備として、適宜試算表を作成します。試算表は、いわばチェックのための検算用紙で、正式に残すための書類ではありません。
 日商簿記3級の試験で、よく第3問で出題されるのがこれです。これは期中の取引をまとめたものですから、期中に資本金の引出や元入れがない限りは資本金の変更などはありません。そのまま基になっている資料の数値を書き写すだけです。
 ただ前期の貸借対照表が与えられている場合は、資本金と当期純利益とを足して、今期の資本金にする作業はあります。
 また、期中処理ですから、この中には決算整理項目である、前払い費用や未払費用、貸倒引当金繰入などがあるはずはありません。
 こんなことを書きながら第142回の第3問の試算表の問題で、商品をしっかり仕入として繰り入れて数えて、間違ってしまいました。
 商品を仕入に繰り入れるのは、決算整理の時の処理です。試算表の段階では、商品勘定は、数値をそのまま書き写すだけで、操作しません。
 混同しているから、こんな間違いをしてしまいます。

決算整理

 決算整理のために、精算表を作成します。これも、試算表と同じで、決算整理が正確に行われるためのメモにすぎません。
 これが日商簿記3級の試験では、よく第5問で出題されます。仕入、前払費用、未払費用、貸倒引当金、消耗品の処理をどうすべきか、どうなっているのかを確認します。
 決算整理仕訳を行って転記をします。それを元に決算整理後試算表を作成してチェックします。

決算振替

 決算の振替処理を行い、総勘定元帳に転記します。損益を資本金に繰り入れ、次期への繰越の仕訳をするのです。
 これを元に、繰越試算表を作成し、貸借対照表・損益計算書を作成して今期の作業が終わりになります。