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2級FPの独学用使用参考書・問題集

 ご存知の通り、FPの試験実施機関は、日本FP協会ときんざいの二つがあります。学科試験は共通(同じ問題)ですが、実技試験は、日本FP協会では「資産設計提案業務」、きんざいでは、「個人資産相談業務」「中小企業主資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」「損保顧客資産相談業務」など選択できる科目が複数あります。
 参考書・問題集とも、自分が選んだ実技試験に対応したものを選ばないといけません。

2級FP対策用参考書

 テキストは、3級の時と同じシリーズの『うかる!FP2級・AFP王道テキスト』を買ってきました。
 このテキストは、必要事項が分かりやすく、しかも簡潔に書いてあります。しかも、間違いやすいポイントは別途抜き出し記事になっていて、出題範囲の記述にほとんど漏れがありません。
 今市販されている参考書の中では、私にとっては一番使いやすい参考書です。
 なお、みんながよくお勧め本に挙げる滝澤ななみの参考書も、内容は悪くはないのかもしれません。でも、親しみやすさを演出したいがための手書き風のまとめが、逆に目に突き刺さってきて見にくいので、私はこの人のシリーズ本を使う気にはなれません。(宅建・簿記など種類は多いけれど)

 昨年1月3級受験の時に、この『FP2級集中合格講座』を買っていました。
 FP用の音声講義を車で聞けるようないいものが、通信教育以外ではなかなか手に入らないので、この本のCDを期待してのことでした。
 音声講義は、内容を延々とメリハリ無くしゃべりまくっているだけなので、車で聞く場合には、ちょっと油断すると何を言っていたか分からないことがあって、これで内容理解をしっかり済ませてしまおうというのには無理があります。
 でも、受験直前になって、ちょっとは内容が頭の中に入ってきてからこれを聞くと、細かい点でいろいろと触れてあって、結構内容の濃い講義である気はします。
 本の記述も、ページ数があるだけ、他のテキストよりも割合詳しい内容が書いてあります。
 2色刷りであまり読みやすくはないので、これをメインで使おうという気には私はなりませんでしたが、これはこれでよい本であったと思います
 この本は日本FP協会の実技試験を対象にしています。
 私は、これをソフトで加工して2倍速にして、通勤途中の車の中で聴きました。

 なお、この本は、2015~16版が最後になって、次の年度からは違う著者による本になっています。書籍の中身は詳しく見てはいませんが、伊藤亮太さんの新しい音声講義は、全くの期待外れです。
 本に書いてある内容から話にほとんど発展性がないので、聞く程の価値はありません。栗本さんの方がずいぶんと良かったと思います。
 残念!
 古本でかなり安く購入できるなら、音声講義目当てで栗本さんの本を手に入れるのもありかと思います。
 古い参考書は、法改正がいくらかあるので、これに頼りすぎるのは禁物ですし、内容の変更は注意が必要ですが、大まかな概要を把握する程度にとどめておけば、これでも役立ちます。(でも、やっぱり、こんな使い方はお勧めしない方が無難かな。うっかりすると危ないし。そろそろ、かなり古くなってきたし。)

 私は使いませんでしたが、3級の時も紹介したように、『スッキリわかる FP技能士2級』という参考書もあります。これは数ページ解説があったら、即問題演習で、解説を延々と読まされて投げ出したくなるというようなことはありません。解説と問題を解く間がテンポよくつながっているというのが、他の本にはないこの本だけの売りです。
 これはすばらしい。
 ですが、よく見てみると、このテンポの良さは、説明をかなりはしょった上で成り立っているということもいえそうです。
 いくらよい解説があっても、読まれなければただのゴミ。どんな解説でも、とにかく一応全部読んでしまってあれば、ある程度の理解はしているはずなので、次にもっと完全な理解を求めようとする時に強力な手掛かりになる。その辺りが分かった上で、使いやすければ、この本をあえて選ぶという選択肢もあります。
 他の本で、「説明ばかり読まされて挫折しそうだ」というような人は、この本を選べば、救われるかも知れません。

よくわからない点は他資格用の参考書の利用も  でもほどほどに

 年金の問題などでは、FPの参考書を数冊調べても、よく分からないときがあります。そのようなときには、社労士の参考書を読むと、霧が晴れるようによく分かります。
 FPは、年金・税金にしても、不動産・相続にしても、それぞれの分野の寄せ集めです。それぞれの内容にあまり深く立ち入らずに、表面的なところをサラッと撫でているだけなので、FPの参考書をいくら見ても、詳しい説明がないため、深い理解が得られないのです。
 ですから、FPの参考書を読んでよく分からなくても、「それは、自分の理解力がない(頭が悪い)からだ」と考えるのは間違いです。
 こういう時は、FPの参考書にこだわらずに、それぞれの専門分野の参考書を見ると、きちんと理解できます。例えば、不動産、相続なら宅建の参考書などです。
 相続分や遺留分についてなども、FPの参考書は、本当に簡単な説明しかないので、宅建の参考書の方が圧倒的にわかりやすいです。
 FPの参考書を読んでよくわからないと思ったら、他の分野の資格取得用の参考書を本屋でちょっと立ち読みをしてみることをお勧めします。

 ただ、逆に言うと、そのようにして得られた理解は、「FPの試験を解く」という観点だけから見た場合、深すぎる知識であることも多いので、説明がよくわからない場合や、頭の整理が必要な時以外は、FPの参考書に書かれている以上の内容は、あまり深追いをしない方が賢明です。
 よほどのことがない限り、「宅建(社労士)の参考書を別に買ってしっかり勉強しよう」などとは思わないことです。
 なお、不動産・相続に関することでも、宅地の建築面積の限度や評価額の計算、宅地上に存する権利の割合などは、宅建の試験ではあまり問われないので、宅建の参考書よりもFPの参考書の方が解説が詳しいという例外はあります。

問題集は、実技・学科別冊が良い

 『2級FP技能士(学科)精選問題解説集』FPの解説本が出ている分だけ、その傍用問題集も出版されています。でも、それらのものは、学科試験と実技試験との両方対応という体裁をとっているがゆえに、ページ数のわりに、実技試験の記述が不十分です。
 ご存じの通り、実技試験はそれを掲載するのに、膨大なスペースが必要です(日本FP協会の場合、一回分36ページ)。なおかつ、実技は実施機関が二つあり、更に、きんざいでは、科目が複数あります。それらすべてに対応した問題集の体裁を作ろうとするあまり、ページ数をかける割に、どうしても実技対応が不十分な内容になっています。
 このことを考えると、学科・実技とも、きんざい発行のそれぞれの試験に対応した問題集が一番使いやすくて無駄がないのではないかと私は思います。

 

 実技試験については、きんざいの『2級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集』 だけではなく、日本FP協会の『2級FP技能士(実技・資産設計提案業務)精選問題解説集 』も、なぜかきんざいのこのシリーズで出版されています。
 パッと見たところ、きんざいの書籍は、目立つところはありませんが、内容は極めてまじめに作ってあります。必要ポイントを押さえた解説がきちんとなされていて、ただその問題を解ければよいというのではなくて、問題周辺の重要ポイントもしっかりと紹介されています。

きんざい、日本FP協会発表の過去問を解く

 きんざい、日本FP協会ともに、過去問とその解答がそれぞれのホームページに掲載されています。
 それを手に入れて、数回分はやっておきましょう。実際試験で出題される形式が分かり、時間配分の目安なども把握できます。
 解答に解説はありませんが、上記の参考書や問題集を使っていれば、どこが間違ったか、調べるのはそれほど苦にはなりません。
 探してみると、ホームページ上で詳しく問題解説をしているサイトがあるので、そこで調べれば、解説書と同じほどの詳しい解説も見ることができます。
 ただし、これらの過去問を利用するときには、それが出題された時の内容のままだという点に注意しましょう。
 ご存知のように、FPの試験は、法律が改正されれば、それが試験にも反映されます。改正の内容によっては、過去問の正解の選択肢が変わったり、問題そのものが不適切になったりする場合もあります。
 市販の問題集なら、そのあたりは問題の該当部分の内容を編集してあるはずですが、過去問そのままを掲載している場合、このことについての配慮が全くありません。
 この点は、しっかり押さえて、最近の法改正、特に税金のあたりには気を付けておきましょう。
 FPの場合、年に3回も試験があるので、まあ、最近の数回分の問題をする程度なら、さほど問題にはならないレベルであることが多いとは思いますが。
 なお、これらのことは、市販の参考書や問題集の場合でも当てはまります。出版物は1年に何度も改版されることはほとんどないので、直近の改正には間に合っていないことがあります。
 また、出版物には誤植がつきものなので、本を手に入れたら、必ず正誤表を確認しておきましょう。

予想対策問題集

 『20**年*月試験をあてる TAC直前予想 FP技能士2級・AFP』はっきり言って、FPの試験に合格するのに、こんな問題集は必ずしも必要ではありません。テキストを1冊と、学科・実技の問題集各1冊、数回分の過去問さえしっかりと勉強しておけば、2級程度なら、絶対に合格圏内までたどりつけます。
 私がこの本を試験の5日前に買ってきたのは、単なる物欲しさからです。実技試験の対応に不安があったため、法律改正に対応しているもうちょっと違う問題演習をしたかったので、この問題集に手を出したのですが、一方で、もう少し遡(さかのぼ)って過去問をやることだけでも、十分対応できるだろう、という思いもありました。ですから、要するに、やっぱりなんとなく買ってみたかっただけです。
 「予想模試3回分掲載」と書いてあったので、実技試験も3回分あると思い込んでいました。
 ところが実際には、この問題集は、学科問題3回に、実技はきんざいの「個人資産相談業務」「生保顧客資産相談業務」、日本FP協会の「資産設計提案業務」の問題が、各1回分付いているだけでした。

 後から考えれば、実技はページ数を取るので、「資産設計提案業務」だけでも、3回分も掲載したら、この問題集の厚さで終わるはずがありませんでした。
 でも、FPの試験は、学科合格だけでは半分ですから、広告の「予想模試3回分掲載」というのは、誤解なく分かるように、きちんと正確に書いておいてほしいものだと思います。
 実技については、1回分しか掲載がないので、その代わりに、きんざい、日本FP協会で共通でよく出題されやすい所の問題が、巻頭に40ページほどまとめてあります。汎用的に使えるようにまとめてあるので、それぞれの問題形式と若干問われ方が違う所があるのがちょっとマイナスポイントですが、まとめてある内容は、頻出ポイントですから、やはり頭の整理には役立ちます。
 学科については、よく出題される選択肢に、あまり見たことがないようなマニアックな選択肢が1つ組み合わされて作られています。ですから、あやふやな覚え方できちんとわかっていないと、どれもが正解の選択肢に見えて、正解を選ぶことができません。
 実際の問題より、若干難しめです。(私の得点、第1予想39/60、第2予想37/60、本試験41/60)
 第2予想問題などは、本当にギリギリでした。ですから、この問題集で、最初解いた時が試験直前の段階でギリギリでも、さほど落ち込む必要はありません。間違ったところ、「どっちだったかな?」と迷った箇所をしっかりと復習して、覚えるようにしておきましょう。
 そうすれば、きっと本試験で役に立ちます。
 私は、購入時期が遅すぎたので、結局、学科は2問だけ1回、残り1回分はやらず、実技はまとめ、過去問とも2回通りしか解けませんでした。
 実技については、「少しは役に立ったかな」という程度です。別にこれを使わなくても、過去問をさらに数回遡ってやるのでも、よかったとは思います。
 しかし、何せ、もの欲しくなっているのですから、仕方ない。まあ、実際に試験問題を解く時には、多少は気を付けるべきポイントを押さえることができたような気がするので、これはこれで、「買ったのもあながち無駄ではなかったのかな」と思います。
 この本には、試験直前に見る超重点箇所のまとめが付いているので、それを確認に使うこともできます。実際試験場でも、何人かはこのまとめを持っていました。
 書店によっては、古い回対応の問題集が売れ残っている場合が結構あります。この本に限ったことではありませんが、この本のように4か月ごとの試験に対応して新しく出版される場合には、特に気を付けなければなりません。
 なお、TAC出版の本は、TAC出版書籍販売サイトから直接買えば、値引きがあります。

模擬試験までは必要ないのでは

 「模擬試験をたくさん受けよう」というような記事も、インターネット上で時々見受けます。でも、こと、内容面については、模擬試験を受けなければならない理由はさほどありません。どうしても不安ならば、上記の『20**年*月試験をあてるTAC直前予想FP技能士』でも、時間を測って本番さながらの気持ちでやれば、それで十分です。
 まっさらの問題を使った問題演習を、学科なら3回分も、安価で経験することができます。
 「試験に不慣れだから、他の受験生と一緒に緊張感を味わいたい」という向きには、模擬試験を受けてもいいですが、年に1度しか受験できない試験でもあるまいし、模試で点数を何点取っても仕方がないので、ぶっつけ本番でもいいのではないでしょうか。

購入書籍一覧

書 名(内容)出版社価 格備  考
うかる!FP2級・AFP王道テキスト日本経済新聞出版社1,944円通読1回
演習時随時参考に
FP2級集中合格講座あさ出版(2,484円)3級の時購入済み
必要なとき適宜参考に
パーフェクトFP技能士2級対策問題集 学科編
『2級FP技能士(学科)精選問題解説集』へ改名
きんざい2,262円3回通り
過去問は2回分を2回通り
パーフェクトFP技能士2級対策問題集 実技編 資産設計提案業務
『2級FP技能士(実技・資産設計提案業務)精選問題解説集 』へ改名
きんざい1,728円3回通り
過去問は1回分を2回通り
過去問 学科・実技ネットで0円過去4回分1回通り
上記過去問集掲載回は2回
2017年1月試験をあてるTAC直前予想FP技能士2級TAC出版2,052円学科:2回分1回通り
1回分未使用
実技:2回通り
合 計7,986円(10,470円)