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3級FP独学用使用参考書

 FP3級の場合は、どれを使っても、よほどの簡易版の参考書でない限り、合格に必要な知識は記述されているはずです。ですから、基本は、書店で実物を手に取って、自分が一番使いやすそうな本を選べば問題ありません。
 そうはいっても、書店にはいろいろな本が並んでいるので、あなたが参考書・問題集選びをするときの参考になるように、ここでは、私が実際に使ったものを中心に、FP3級の参考書・問題集について、私が考えていることを書いておきたいと思います。
 なお、基本知識として、FPの実施団体には、金融財政事情研究会(きんざい)と日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)の2団体があります。
 学科試験は共通問題ですが、実技試験はそれぞれが独自の問題です。さらにきんざいでは、実技試験に2種類が用意されています。どれを選んでも、得られる資格は一緒です。しかし、どの実技試験を受けるかで対応の参考書や問題集は違ってきますから、購入予定の参考書や問題集が、自分の受けようとしている実技試験に対応しているかどうかは必ず把握しておきましょう。

3級FPの参考書選び

 3級FPの参考書選びは、正直結構難しいです。出題範囲が広くて、しかも出題されるのは、知識があるかどうかを問う、かなり底の浅い内容だけだからです。
 問題が解けるかどうかだけを気にするなら、解説はさほどなくてもかまいませんが、それだと、理解を伴わない「くそ暗記」になってしまいます。ある程度理解を求めると、どうしても解説が多くなってきますが、解説が多い割には、出題されるのはちょっとだけなので、多い解説を読んでいる途中に、それに耐えきれなくなって、参考書を投げ捨ててしまいたくなります。
 ですから、基本的な理解を促しながら、あっさりとした解説の参考書というのがたぶん3級の独学には向いているのだと思います。
 中には、3級でも「ダントツの出題カバー率」をうたった参考書もあります。ですが、参考書はおおよそのページ数が決まっていますから、出題カバー率を上げるためには、同じページ数にあれもこれもと解説する内容を詰め込むしかありません。そうすると、6割正解で合格ですから、そこまで理解していなくてもよい問題の表面的な知識までをカバーしようとする結果、中途半端で分かりにくい解説になってしまいかねない危険性がでてきます。

 私が買った、『うかる!FP3級速攻テキスト』は、さほど詳しすぎもせず、かといって説明を間引きすぎてもいず、フルカラーで見やすいです。その割には基本事項は結構きちんともれなく記入してあるので、結果的に、まあ自分にはこれがやはり一番よかったのかなと思います。
 でも、この本でも、一分野60~40ページも延々知識の羅列を読まされるのはかなり苦痛だったので、もっと読みやすい参考書がほしかったというのが正直な感想です。
 この本の、「解説が40ページもあって、そのまとめの章末確認の○×問題が3ページしかない。しかし、それで十分」というのが、3級FPという試験の性格をよく表していると思います。
 なお、この本のただ一つの欠点は、章末確認問題に、本文の参照ページの記述が全くないことです。2級の参考書や、この本の傍用問題集などでは、きちんと参照ページの記述があるのに、何でこんなお粗末な編集にしたんですかねえ。
 おかげで、問題がものすごく使いにくい参考書になっています。といっても、先述の通り、問題があるのは各章末に3ページずつだけですから、我慢できないこともないですが。
 こんなことは実際に買って使ってみるまでは、なかなか気が付きにくいです。

 『スッキリわかる FP技能士3級』という参考書もあります。これは数ページ解説があったら、即問題演習で、解説を延々と読まされて投げ出したくなるというようなことはありません。解説と問題を解く間がテンポよくつながっているというのが、他の本にはないこの本だけの売りです。
 これはすばらしい。
 ですが、よく見てみると、このテンポの良さは、説明をかなりはしょった上で成り立っているということもいえそうです。
 いくらよい解説があっても、読まれなければただのゴミ。どんな解説でも、とにかく一応全部読んでしまってあれば、ある程度の理解はしているはずなので、次にもっと完全な理解を求めようとする時に強力な手掛かりになる。その辺りが分かった上で、使いやすければ、この本をあえて選ぶという選択肢もあります。
 他の本で、「説明ばかり読まされて挫折しそうだ」というような人は、この本を選べば、救われるかも知れません。
 私はこの本を使いはしませんでしたが、これを買いたい衝動には何度もかられました。

 『FP2級集中合格講座』私は、試験勉強をするとき、音声講義を通勤時間中に聞くのが、勉強効率がいいと思っているので、どの資格の勉強をするときでも、音声講義を捜して聞くようにしています。FPの音声講義もずいぶんと捜したのですが、パソコン上で聞く物はいくらかあるものの、CDに落として車で聞けるようにすることができるものがありません。
 それでしかたなく、音声講義目当てでこの本を買うことにしました。でも、3級のこの参考書を買って、また2級でもこれを買うのは無駄なような気がして、出題範囲は2級でも3級でもそれほど変わらないようなので、「2級の講義で代用してしまえ」と思って購入したのが、この本でした。(本当は、「参考書もこれで済ましてしまえないかな」と考えていたのです。)
 音声講義は、内容を延々とメリハリ無くしゃべりまくっているだけなので、効果のほどはよくわかりません。「とりあえず通勤途中に聞いておけば、いくらかは聞いた内容が身近に感じられるようになるかもしれないな」というぐらいです。(でも、内容は結構濃いです。)
 このテキストに関しては、2色刷で、一見あまり見やすくはないような気がするので、あまり積極的にひもとこうかなという気にはなりません。
 ですが、問題を解いていて、『うかる!FP3級』に説明がないときにこの本を見ると、さすがに2級向けの本だけあって、だいたい説明があります。
 このシリーズのテキストは、同じ級対応の他のテキストよりもページ数がかなり多めなので、掲載されている情報量は多いのでしょう。
 3級向けに事項を網羅した参考書を捜すよりも、3級向けの参考書は、要領よく要点をまとめたテキストを買って、辞書として使い用に2級のテキストを前倒しして用意してみるというのも、一つの考え方かも知れません。
 なお、この本は、日本FP協会の実技試験を対象にしています。5ページに一段と小さい字で書いてあるだけです。実技試験に対しては、別途どうせそれ用の問題集を用意しなければならないので、学科試験用に必要な基礎知識が網羅されている本書を使っても、実技試験でもさほど支障はないとは思いますが、きんざいで実技試験を受けようと思っている方は一応知っておいてください。

 栗本さんの上記の本は、2015~16版が最後になって、次の年度からは違う著者による本になっています。書籍の中身を詳しく見てはいませんが、伊藤亮太さんの新しい音声講義は、全くの期待外れです。
 本に書いてある内容から話にほとんど発展性がないので、聞く程の価値はありません。
 栗本さんの方がずいぶんと良かったと思います。
 残念!

参考書に索引は必須

 過去問を解くときには、繰り返し参考書の該当部分を読み直す必要があります。この時に、索引が充実していない参考書だと、検索ができなかったり、検索に手間取ったりします。
 参考書を選ぶ際には、絶対に、索引がついているものを選びましょう。

3級FP用問題集  実技は別冊を用意しよう

 問題集の選択についても、結構難しい問題を含んでいるような気がします。
 「問題集に追加して、過去問を何回分かやっておくつもりなら、どんな問題集を使ってもさほど差はないような気がするので、参照ページが書いてある分、選んだテキストに対応した問題集を使うのが良いのではないか」と書くつもりでいました。でも、実際いろいろと書店で立ち読みしてみると、参考書対応の問題集でよいものが少ないです。
 何がいけないかというと、各分野の問題が少なすぎるものが多いです。私が実際に解いてみて、下に紹介した『FP技能検定3級精選過去問題集』のように、各分野○×30問、3肢択一30問ぐらいはほしいところなのに、『うかる! FP3級 速攻問題集』など、実際にはそれほどないものが非常に多いです。
 それと、各種実技試験の全部に対応しようとする結果、実技試験にページ数を取りすぎている割に、自分が受験する科目に対応する問題が少なすぎます。

 『3級FP技能士(学科)精選問題解説集』きんざいの実技試験を受けるのなら、いっそのこと、きんざい発行の学科・実技の問題集をそれぞれ1冊ずつ買うのが、一番すっきりしていて無駄がないような気がします。
 きんざいの問題集は、パッと見たところの派手さはありませんが、内容は極めてまじめに作り込まれています。必要ポイントを押さえた解説がきちんとなされていて、ただその問題を解ければよいというのではなくて、問題周辺の重要ポイントもしっかりとフォローされているので、とても使いやすいです。
 いろいろ探してみても、3級の場合、FP協会の実技試験対応の実技試験だけの問題集はないようですね。
 2級はなぜかきんざいから出ているようですが。下の『FP技能検定精選過去問題集』の2級実技編もFP協会用です。

 テキストと問題集を別シリーズにすると、テキストを参照しようとするときに、索引を使わないと検索できず不便です。ですが、これはどうも仕方がないようですね。
 まあ、『最短合格3級FP技能士』という参考書がでていないこともないんですが。

 上に紹介したような具合で、私は最初『うかる!FP3級』を買うつもりはなかったので、参考書のことは気にしないで、問題集は、ネットで評判の良さそうな『FP技能検定3級精選過去問題集』を買ってみました。
 使ってみて、テキストを1回通り読んで、この問題集を1回通りすれば、おおむね過去問で合格点を取れるくらいまでの知識は身に付いたので、結果的に、使いやすかったのではないかと思います。
 この問題集は、評判がいいだけあって、結構要点のまとめが他の問題集より充実しています。
 ただし、実技に関しては、どの試験問題にも対応できるようになっているとはいえ、この問題集も、いかんせん問題数が少なすぎます。 
 実技試験に関しては、別に問題集を用意する方が万全だと思います。

 私は今回の3級は、きんざいの個人資産相談業務に申し込んだので、この『3級FP技能士(実技・個人資産相談業務)精選問題解説集』(旧版は、『パーフェクトFP技能士3級対策問題集 実技編 個人資産相談業務』)を用意しました。
 この問題集はとってもgoodです。過去問9回分に詳しい解説が付いているので、これをやっておけば、実技問題はほぼ完璧に準備出来ます。
 もちろん法改正については対応済みの過去問集です。

きんざい、日本FP協会発表の過去問を解く

 FPの場合、出版されている問題集は、そのほとんどが分野別の編集です。これは、勉強はしやすいのですが、試験の実際の雰囲気を知るのには今一歩です。そこで、分野別をやった上で、出来ればやっておきたいのが、過去に出題されたテスト形式そのままの問題です。これをすることで、時間配分や、出題テスト形式を把握でき、テスト慣れすることができます。
 出題形式の過去問をするとき問題になるのが、法改正への対応です。特に税金関係は法改正が頻繁にあります。このような分野で、年に1度しかない試験だと、6回も集めると、法改正に対応して作り変えた問題集でないと、誤った知識を覚え込むことにもなりかねません。
 ですが、FPの場合は、年に3回も試験があるので、6回集めても、2年分にしかなりません。特に1年ほどの時差なら、出版物でも販売されている間に法改正があって、対応できていないということもよくあります。ですから、ある程度注意しておけば、FPの場合は、ネットに公表されている過去問をそのまま数回分やる程度なら、さほど支障はないでしょう。
 とはいえ、ネットなどの法改正に対応していない問題は、あまりさかのぼらない方がやはり賢明なようです。
(「株式投資所得税率」「相続税の基礎控除」には要注意)
 

購入書籍・用具一覧

書 名(内容)出版社価 格備  考
うかる!FP3級速攻テキスト日本経済新聞社1,512円通読2回、問題3回
FP技能検定3級 精選過去問題集すばる舎1,836円3回通り
パーフェクトFP技能士3級対策問題集 実技編 個人資産相談業務きんざい1,404円2回通り
過去問 学科・実技ネットで0円直近8回分、2回通り
FP2級集中合格講座あさ出版2,484円音声講義ほしさ
必要なとき適宜参考に
電卓 DF-120GTCASIO1,973円簿記検定でも使える
合 計9,209円

 後は電卓もいいのが使いやすいですね。この後、簿記検定でも受けようかと思っているので、この際ですから、CASIO DF-120GTという電卓を買ってしまいました。
 この電卓はそれほど高くないですし、12桁まで表示できて、GT・MCのキーが独立してそれぞれあり、0の他に00キーもあります。
 買ってよかったと思います。

古い本の使用はやめよう

 Yahooオークションなどの出品を見ると、FPや宅建、行政書士など、法律、税金を扱う試験対応の通信講座・テキスト・問題集の出品なのに、発行年度を記入していないものがほとんどです。
 法律、税金を扱う分野では、毎年のように改正があるため、下手をするとその年用のテキストでも、もう情報が古くなっているというようなことが起こります。
 改正があると、過去問での正解が、現在の制度では誤答になり、他の選択肢が正解になるというようなことも当然起こります。
 ですから、このような分野で、古いテキストを使うというのは、自殺行為です。使うとしてもせめて1年前ぐらいまでで、2年も前のものなどは、当時いくら高額であったものでもただのゴミです。
 中でも特にFPは税金を扱うので、改正はとっても多いです。注意しましょう。
 もう忘れているかもしれませんが、2014年(平成26年)3月までは消費税だって5%だったんですよ。