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裏ワザ本もほどほどに

「必ず~しなければならない」とくれば誤りの選択肢!

 『3時間で宅建士試験の点数をあと10点上げる本』によれば、「『必ず~である』『必ず~しなければならない』といったキーワードが入っている選択肢は、75パーセントの確率で謝った選択肢となっている」ということです。
 この本に限らず、『スラスラ解ける宅建士ウラ技合格法』などでも、この手の正解率が誇らしげに書かれています。
 でもちょっと考えれば分かるように、4肢択一ですから、一つの選択肢の確率が8割なら、その確率だけを頼りに解答をしようとすれば、全体の正解率は、0.8×0.8×0.8×0.8=0.4096で、約40パーセントにしかなりません。
 ですから、これらの裏技だけを真に受けてやってもろくなことにはなりません。

 むしろ、このような裏技は、それがなぜ出てくるのか、たとえばこの場合では、「たいていの物事には例外がある」というような原則的な考え方を知ることで、問題文に対する感性が磨かれるという面を重視すべきであると思います。
 そのような原則的な考え方を、裏技と称されるもので身につけることができれば、問題文を読み解いていく糸口を見つけやすくなるという効果は期待できます。
 でも、本当に裏技の確率に頼るのは、どうしても分からない残った2つの選択肢を選ぶときの一か八かぐらいにとどめておきましょう。

少ない知識で得点できる項目

 少ない知識で得点できる項目があるというのは、確かに裏技本の言うとおりです。でも、ここにも落とし穴はあります。
 宅建の勉強をしていると、以前は正解していたはずの問題が、勉強を進めていくと、ある時から逆に解けなくなってしまうことがあります。それは、少ない知識の時には正解肢以外目に入らなかった(他は、全く知らないので無視できていた)ものが、新たに入ってきたあやふやな知識が混じることで、どれもが正解肢に見えてしまうようになるからです。
 宅建の試験の引っかけ選択肢は、このように曖昧な知識を持っているものを惑わせるようにして作ります。だから、たくさん知識を蓄えていて、しかもその知識があやふやであるほど引っかかりやすいのです。
 裏技本に書かれている或一項目だけを見れば、確かに少ない知識だけで簡単に選択肢を選べるような気がします。しかし、その少ない知識だけである程度の対応はできても、それだけで合格するまでには至らないために、実際にはもっと多くの知識も必要になってきます。
 そこで新たに蓄えた知識がどれだけ信用がおけるのか、問題を解くときに、その確からしさを選択肢ごとに冷静に判断できるようにしておかなければなりません。
 試験問題は、或一つの項目だけで出題されるわけではありません。たとえば、「開発許可・国土利用計画法」のページでまとめたように、実際には似たような知識がごっちゃになって、或一つの「分かり切った?」事柄が曖昧になってしまっていることも多いのです。
 ですから、ここでの受験勉強は、混同して間違いやすい所を自分で整理して、それぞれを間違いようのない確実な知識にまで自分に定着させるという作業が必要です。
 つまり「開発許可・国土利用計画法」のまとめのようなものを、自分できちんと把握できるように整理していくということですね。
 そこのところをきちんと整理してくれている裏技本が出れば、それはきっと役に立つでしょう。でも、そこまで要点をまとめてあると、もはや裏技とは言わないでしょうか。

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