八甲田のツアーガイドって

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ビバ!八甲田

2009年1月29日(木)~2月3日(火)青森の八甲田山にスキーに行ってきました。

 八甲田っていいですねえ。1,324mの山頂公園駅、ほとんど田茂萢岳の頂上付近まで連れて行ってくれて、もともとが山スキーで成り立っている山なので、圧雪車でコースを固めるようなことは一切しないし、「オフピステ」などと規制して、押しつけがましいお節介をすることはあまりありません。
 ですから、比較的自由に、圧雪されていない斜面を滑り放題。さらに、酸ヶ湯で申し込むツアーに参加すれば、ゲレンデスキーでも参加できるツアーコースにも連れて行ってくれます。
 ツアーでは、もちろん、このロープウェーを最大限に利用するので、山スキーでつきものの登る苦労をほとんどなしに、誰も滑っていないおいしい雪山のスキーを味合わせてくれます。
 地形をよく知らない自分たちだけではなかなか踏み込めない山スキーの領域に手軽にワープさせてくれるのです。


ツアーガイド料金が異常に安い
 その上、このすばらしいツアーに連れて行ってくれる料金が異常に安いのです。一日、午前午後の2回のガイドで、酸ヶ湯宿泊客は3,000円。ビーコンを持っていない人へは、一回の宿泊につき何日連続しても500円で貸してくれるようです。
 ちなみにこのビーコンとは、雪崩に巻き込まれて雪に埋まったときに、電波を発信して、埋まった人の位置を知らせたり、その電波を受信して、埋まった人を探したりするための装置です。
 山スキーにこれから本格的にのめり込もうという人なら、迷わず「買い」でしょうが、数万円と高いので、八甲田だけで山スキー気分を味わうだけなら、借りた方が安上がりです。

 この八甲田のツアーガイド料金、とってもお安いですね。ちょっとガイドとして名を売っている人なら、よそではこんな額ではありませんから、ツアースキー入門用としてとても好感が持てます。

八甲田のガイドの位置を把握する力はすごいぞ
 しかも、安いだけではなく、酸ヶ湯のガイド達の位置を把握する力はとってもすごいです。
 ご存じかどうか、八甲田は、2月などは、雪は降るは、風は吹くは、山頂駅付近は、霧のようになって5メートル先ぐらいまでしか見えないことはざらにあります。
 今回の場合も、31日(土)に申し込んだツアーは、強風のためロープウェーが動かずあえなく中止、2月1日(日)は風はあるもロープウェーが動いたので、午前、ちょっと登って電波塔を過ぎたあたりから、フォーレストコースを横切って、沢を少し滑ってまた、フォーレストコースの真ん中あたりに出てくるコース。午後は、かなりの長距離で、八甲田温泉コース。
 しかし、この日もそれほど視界はよくなくて、山頂付近では10メートルぐらいだったでしょうか。これぐらいの風や視界でツアーをやめてしまうようでは、おそらくこの八甲田ではこの季節にツアーの看板を上げることなどできないはずです。
 午前中のコースは、ゲレンデからそれほど離れてはいないところですから、それほど驚かないのですが、午後のコースでは、結構地形を読むことを要求される長距離コースで、しかも私たちツアー客を満足させてくれる新雪を滑れるおいしい斜面に案内しながら、しかも予定していた通りの場所に地図を一回も開くことなく案内してくれる地形把握力はずば抜けていると思います。

 以前栂池で逢ったガイド達とは大違いです。
 その栂池で逢ったガイド達は、前日までの大雪で、コースが全く埋まってしまっていた蓮華温泉から木地屋に下るコースで、終始人の後をついて歩いていました。
 土地の事情に明るい方達が一生懸命地形を読んでコースを探してくれて、私たちが交代で新雪のラッセルをして、一生懸命道を作って進んでいるときに、後ろからお客を連れてぞろぞろついてきて、休憩するといっては、客を横にどけさせることもせずに、道にべたっと座り込ませて、つれていた客から「いつ頃下に着きそうか」と聞かれて、恥ずかしげもなく「昼過ぎか」と答えていた様は、今でも鮮明に覚えています。
 あのとき、地元のスキーヤー達が、コースをしっかり作ってくれていず、彼らだけであの領域に踏み込んでいたら、果たして無事に全員生きてかえってこれていたかどうか。ああいうガイドにだけは絶対にお世話になりたくないものだとそのとき思ったものでした。

 それと比較しては申し訳ないけれども、八甲田のガイド達は「これぞ八甲田のプロ」という案内をしてくれます。
 先頭で新雪をラッセルし、後から来る客を歩きやすくするために、要所要所で雪をならす配慮をしてくれます。
 それぞれのガイドの方達の人柄もすばらしいですしね。

 それに八甲田温泉コースや、銅像コースなどは、ロープウェーとは全く違うところに降りてしまうので、まだ公共のバスがその路線を運行していない2月などでは、自家用車を降りた地点に用意しておかない限り、そういうルートをとることができません。ところがツアーなら、降りた地点にバスが待っているのですから、それだけでもありがたいです。

しかし、やっぱりツアーの受け入れ人数は多すぎるような気が
 連休や、土日など我々が行きたいときに行って、前日に申し込めば事前の予約無しで、いつでも受け入れてくださるのは、とてもありがたいことなのですが、その反面として、連休や土日などのツアー受け入れ人数は、やはり多すぎるような気が私はします。
 私がツアーに参加した2008年2月1日(日)にも、おおよそ50人くらいの方がツアーに参加されて、ガイドは4人でした。
 それを兎さんと亀さんと、つまりどんどん滑りたい体力、スキーに自信があるグループと、ゆっくり滑るグループ、それにボードの数人に分けました。我々兎さんグループは、ガイドが前後について、29人、あと亀さんグループが何人いたのか、20人くらいかなと思います。
 視界良好で、天候もよいときなら、これぐらいのグループでも問題は少ないかもしれません。しかし、ご存じのように、2月の八甲田は、視界のよくないときも多く、山頂付近では、風もすごいです。そのような中をこれだけの見知らぬ大人数を連れてガイドしてやろうと思う勇気にはちょっと感心します。
 ツアー中、先頭のガイドさんが、これから滑って気をつけるべきことを言ってくれます。しかし、、それを一番先頭の位置で言うため、それぞれの各場面では、ガイドのすぐ後ろに着いている人はいいものの、おそらく一直線につながってついてきている後ろの方の人は、ほとんどその指示が聞こえていないはずです。それで、メインとなるような長く滑ることができる開けた斜面では、かなり広い範囲に各人がばらばらになりますから、ガイドが後ろから見ていて、何かあったときに、本当にきちんと把握して対応できるのかということには、少し不安が残ります。

指示をみんなにきちんと行き渡らせようという気持ちは薄い
 酸ヶ湯のガイドさん達は、「指示をみんなにきちんと行き渡らせよう」という気持ちは、あまり強くはないと私は思います。
 上に挙げた、滑り出す前の指示もそうですし、最初に集合したゴンドラの山頂駅でも、あがって来るなり、どう行動してよいか私には分かりませんでした。一緒に来た人たちがそこでゆっくりしているので、「待つのかな」とは思いましたが、いつまで待つのか、どのような形で点呼をとって、グループ分けするのか、様子がよく分からない私は、ちょっと不安でした。
 後から聞いたところによると、同行した友人は、ゴンドラから早くあがったので、そのときには、ガイドさん達が、「次の便の到着を待ちます」といっていたらしいのですが、ゴンドラから最後に降りた私の時には、何もその連絡は聞こえませんでした。
 点呼の仕方やグループ分けなど、八甲田は何回も通っている常連さんが多いので、あまり説明が行き渡らなくともこれまでそれほど問題にはならなかったのかもしれません。しかし、ゲレンデスキーでいける範囲でのツアーとはいえ、厳冬期の冬山に繰り出していくツアースキーなのですから、もう少しこの面での慎重さはいるような気がします。

厳冬期の冬山に繰り出していく自覚を促す?
 大人数参加の、格安ツアーにそこまで求めること自体が無理なのは承知の上で、ちょと書いてみます。
 2007年2月14日(水)に起こった、、前嶽北斜面で銅像コースを滑っていた酸ヶ湯温泉ツアーの雪崩による事故を受けて、参加者全員に雪崩ビーコンの携行を義務づけました。
 この遭難事故の死亡者自体は、雪崩によって木に激突させられたときの骨折死ののようなので、雪崩ビーコンを携行していたからといって、助かったというものでもないようです。
 しかし、このとき雪崩ビーコンを持っていなかった方が1時間半近く雪の中に埋まっていて、たまたま生きていらしゃったからよかったものの、この方が雪崩ビーコンを携行していれば、発見はもう少し簡単だったでしょうから、雪崩ビーコンの携行を義務づける動きは、正解だと私も思います。
 しかし、このようにして義務づけられた雪崩ビーコンですが、使い方の説明が一切ないというのは、「どうなのかな」と思います。
 スイッチを入れれば、確かに電波を発信し、自分が探してもらうという立場だけなら、それでもいいわけですが、雪崩ビーコンには、同行者のセルフレスキューのための側面もあります。
 雪崩ビーコンを借りようかというような初心者が、少々口頭で説明を受けたからといって、それで雪崩による埋没者の発見(セルフレスキュー)に役立つなどとは、私も全く思いません。
 しかし、そのような操作説明を聞く中で、「厳冬期の山へ踏み出していく自覚」も少しは生まれてくるのではないでしょうか。
 八甲田でのツアースキーがどのようなものか、という説明を一切抜きで、参加者のその場の自己申告だけで、兎と亀に分けるのもちょっと簡単すぎるかもしれません。
 何回もツアーに参加し、いわば「顔なじみ」の方も多いのでしょう。しかし、中には「ゲレンデスキーでいけるのなら」ということで、ゲレンデと同じ感覚で参加する「スキーヤー」も居ないとは思えません。そのような方は、ゲレンデと同じ感覚で、何の装備も持たずにツアーに参加するかもしれません。そのような「スキーヤー」に、「ゲレンデとは全く違う山に行くのだ」という自覚を促す必要は、ある程度あると私は思います。
 「一度参加させて、痛い目に遭えばわかるさ」というのも、なるほどそのようなやり方もあります。
 私自身も、普段ゲレンデではゴーグルが嫌いで、持たなかったのですが、以前7年前に初めて参加した八甲田のツアーで、ガイドの方にも迷惑をかけ、ゴーグルの必要性を肝に銘じたこことがあります。ですから、参加しながら学ぶという要素も確かにあるのです。ですが、それも程度の問題です。
 しかし、そのあたりの最低限の自覚を促して、全員を不安亡く安全・確実にツアーに連れだそうという意識は、残念ながら今の酸ヶ湯のガイドさん達にはあまりなさそうです。

『雪煙』を読んだ

 今回酸ヶ湯に行って、最近数年間、山スキーどころかゲレンデスキーにさえほとんど行っていなかった身として、また気持ちが山スキーの方にぐぐんと引っ張られてきたので、2年前の八甲田での酸ヶ湯ツアーの雪崩事故が気になって、そのツアーに参加され、ご主人を亡くされたこすが聖絵さんが事故の模様を書かれた『雪煙』を読んでみました。
 こすがさんは、「ゾンデ・雪崩ビーコン・スコップなどの装備をツアー参加者に持たせていなかった」「低気圧が発達して気温も高く雪崩注意報が出るなど気象条件が悪いのにそれを無視してツアーをやったのは無謀だ」といった事故後のツアー主催者もしくは参加者に寄せられた批判に疑問を持って、自分の「誰も悪くはなかった」という思いを述べておられます。
 また、事故当時、すぐにかけつけて被害者を救助し、英雄扱いされたオーストラリアのレスキューの人達が雪崩を誘発したかもしれないという可能性についても語っておられます。

 結果から見れば、雪崩による遭難劇を引き起こしてしまったわけですから、そのような時にそのような場所にツアー客を導いていってしまったのはやはり考えが甘かったということなのでしょう。
 たとえ上で行動していたオーストラリア人が雪崩を引き起こしたとしても、それに巻き込まれるような位置で行動していた事実は、やはり問題があったことを示しています。
 雪崩の危険性を察知して、樹林地帯を行こうとしながら、それでもやはりツアー客の「よりよい条件で滑りたい」という願いを察知して、どうしても雪の状態のよい沢の方に向かっていってしまっていたというのも、今回の様な事故が起こった結果論から言えば、「そこを押さえて我慢させるのがガイドだろう」という非難も確かに免れることはできないかもしれません。
 雪崩ビーコンの不携帯云々については、先にも書いたように、亡くなった方はビーコンを携帯していても、雪崩に埋められたのではなく、木立に激突して骨折して亡くなったので、今回の場合は全く訳には立たなかったし、ビーコンを持たない方でも1時間半も雪に埋まっていても、なんとか助かったので、結果から言えば、これもビーコンはなくてもよかったともいえます。
 しかし、八甲田の2月のように、雪崩の危険がある厳冬期の山にツアーとして入っていく場合には、今回の必要・不要という結果論とは別に、それを装備しない者を山に入れる無責任さを追求することまでできるかという点では疑問の残るところですが、できるだけ不慮の事故に備えて山に入る準備をさせるという姿勢は、やはり、その方が望ましいだろうということは言えます。
 その意味では、この事故後、酸ヶ湯のツアーでも雪崩ビーコンを携帯させるように義務づけたことは、一つの前進であると思います。

 こすがさんは、山スキー入門としての八甲田の位置づけを重視していらっしゃって、初心者に、「装備をきちんとして~」云々などと言っていては、山スキーに入ってきたい者に対して簡単には入ってこられないようなバリアーになってしまうではないか、というようなことを言っておられます。
 八甲田でツアーのガイドに従って、安易かもしれないけれどそれに乗っかってツアーの楽しさ・厳しさを学ぶ人があってもよいのではないか。八甲田でのツアー参加者は、ゲレンデではない山に入っていくことを自覚した上で、ツアーに参加しているのだから、そういう入門者の存在も容認していくべきではないか、というようなお考えのようです。
 こすがさんのおっしゃりたいことを理解しながら、私は少し違う考えを持っています。
 入門者のための入りやすさは大事にするべきだというこすがさんの主張はもっともだと認める一方で、私は、ツアーに参加する方の誰もが、「ゲレンデではない山に入っていく自覚」を持っているとは思いません。
 これの本当に厳しい自覚ということなら、おそらく今の私も持っているとはいえないかもしれません。しかし、圧雪車でならされた安全を管理された遊び場ではない自然のフィールドに足を踏み入れていこうとする以上、そういうことをしようとしているのだという自覚は、起こさせなければ育たないことも事実です。
 事前によく調べて、そういう自覚を持ってツアーに参加する方もいる一方で、宿でツアーのポスターを見て、ゲレンデスキーで気軽に参加できるならということで、カッパ・水筒すら持たずに、ツアーに参加する人たちもいないとは限りません。
 そのような方々に対して、「もしもの危険があった場合の免責事項」にサインさせたから、それで自覚を促せるかといったら、そのようなものでもないでしょう。
 ある程度ゲレンデとは違う山スキーの性質を説明して、それでひるんでしまうような一般スキーヤー達は、それが障壁(バリアー)となって山スキーの領域などには足を踏み入れさせない方が、むしろ幸せではないでしょうか。
 そのような理解をある程度させた上で、それを納得づくで山スキーの領域にやはり踏み込んでこようとする、そういう最低限のバリヤーというのは、必要だと私は思います。

 話は変わりますが、栂池のヘリスキーなどは、やめた方がいいですね。歩いて登れば3時間ぐらいかかる天狗原まで、ヘリで楽々連れて行ってくれます。ヘリでピストンをするので、斜面がほとんど荒れたゲレンデ状態になっているのも事実です。
 しかし、そこはやはりこてこてに管理されたゲレンデとは違います。道順を示すポールが一応立っているとはいえ、どこにでも降りることができる山の中です。そこへ、ザックさえ持っていないゲレンデスキーヤーが大勢おろされます。
 そのような方は、途中寒くなっても、何があっても、どんなにしても、とにかくリフトがあるゲレンデまで、突き進むしかありません。
 視界が悪くても、どこに行くか分からなくても、地図も持たず、何とか降りていくしかないのです。
 これって、とっても危ないし、自然をなめた遊び人の思い上がり以外の何者でもありません。

 さすがに八甲田では、ここまで安易な方は少ないかもしれません。しかし、管理されない自然に足を踏み入れていくリスクと、ビーコン・ゾンデ・スコップとまでは言わないまでも、せめて、カッパ・水筒ぐらいの最低限の準備を、誰も何も教えなければ、何も分からずにめくらめっぽうつっこんでくる連中は絶対にいます。これは、そのような人たちにとっても、そのような人たちにつきあわされる人たちにとっても、どちらにとっても不幸なことです。
 2年前の事故以来、雪崩ビーコンの携帯を義務づけ、コース取りなどそれを教訓に様々な取り組みをなさっているとは思いますが、指示内容の徹底も含めて、このような安全管理の考え方という面では、それほど革新的には変わってはいないのかなというのが今回の私の感想でした。

「気象条件云々」で責めるのはかわいそうな気も
 しかし、「全国的に見て、山が荒れる気象条件だと分かっていたから、そのようなときにツアーを主催するなんて無謀だ」というような批判は、八甲田のことを知らない方が分からずに批判しているような気もします。
 私は7年前と、今回と2度2月に八甲田を訪れました。前回の1日は、山頂駅付近はコース内でさえ、5メートルほどしか見えない大吹雪でした。今回もそこまで視界は悪くはありませんでしたが、ツアーに参加した2月1日(日)は、やはり10メートルほどしか見えませんでした。風もかなり強かったです。
 今回は、31日(土)は強風でゴンドラが停止。ですから、八甲田の2月というのは、ゴンドラがたとえ動いているときでも、視界が悪く、強風が吹くというのはいつでもある、普通の状態で、そこはやはりまぎれもない厳冬期の冬山なのです。
 確かに事故があった14日(水)は、全国的には天候が荒れることが予想される状況だったかもしれません。(当日の天気図)ツアーを中止する方が結果から見れば賢明だったといえるのかもしれません。
 しかし、当日の山頂駅付近の状態だけ見れば、いつもよりさらに状況が悪いという判断は、おそらくつかなかったのではないでしょうか。むしろ、もっと荒れている天候を八甲田のツアーによく参加したことがある連中は、経験していたに違いありません。
 ですから、ゴンドラが動いていた状況で、天気図だけを根拠に、ツアーを中止する決定を下すというのは、八甲田のツアーの様子を知っていれば、おそらく無理だっただろうなという推測が着くと思います。

 今後のツアーに関しても、天気図が悪いからといって、ツアーを中止するということは、おそらくしないのではないだろうか、と私は勝手な推測をしています。

 結果として事故が起こってしまいました。ですから、結果論から言えば、「天気図うんぬん」といってツアー主催者を非難している方々の言葉は正しいのかもしれません。しかし今後も、、天気図だけでツアーが中止になることはおそらくありません。
 ですから、「天気図うんぬん」で批判なさるような方は、ツアーが催行され、「なぜ一緒に来なかったの」とツアーから安全に帰ってきた同行者に軟弱者よばわりされがら、せっかく遠いところを、青森くんだりまで出かけてきたのに、みんなと一緒にツアーにも出かけず、一人だけすっぱい温泉のおもりをする勇気を持たなければなりません。
 今回は不幸にして事故が起こり、それは確かに致命傷でした。しかし、ほとんどの場合、事故は起こりません。これまで、事故が起こらなかったからこそ、こうやって厳冬期のツアーをつづけてきたのです。 
 ツアーから帰ってきた者の楽しげな思い出話や、「軟弱者」呼ばわりを受けて、それでもなお、ツアーに行かない勇気を持つことができる人がいたら、その人はそれで貴重な存在だといえるでしょう。
 そして、おそらくそのような勇気というのは必要なのでしょう。

 まあでも、普通の人間にはそこまでの根性はないと思います。
 様子を知らない他人ごととしてなら、何とでも好きなことをいえるでしょうけれどもね。

このブログ記事について

このページは、Neko Fumioが2009年2月13日 19:17に書いたブログ記事です。

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