深タンク自作によるカラー自家現像

カラー現像全般/カラーの難しさ

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カラーの難しさ

 とはいえ、カラー現像の取りかかりは、白黒ほど入りやすくないことも事実です。カラーは3層に塗られているYMC各色用の乳剤の現像具合によって最終的な色が決定します。ところが、これらの乳剤が、現像するときの温度や撹拌などの条件によってそれぞれ個別に反応するのです。そのため、現像するときの条件が一定でないと、同じように現像したつもりでも、全く違う結果になってしまうことになります。
 たとえば印画紙の露光中にエアコンの電源が一時入ったようなことによっても、引伸機のランプの色温度がかわり光量も低下します。このようなことも白黒なら、現像時間を加減して対応するのでほとんど気にはなりません。しかしカラーの場合はそのようなわけにはいきません。色温度が変われば色が変わり、現像時間を加減することも、現像の条件を変えるということですから、各層の乳剤層の反応の仕方が変わって同じ色にならないからです。
 そのうえ白黒のようなバットによる処理では、処理液の空気に触れる面積が大きいために、液の劣化が早く、これも色の出ぐあいに影響してきます。
 このようなことから、白黒と同じような感覚で、現像の各条件に対してあまり厳密に考えずにカラーに取り組むと、同じようにやっているつもりなのに、その時々で条件が微妙に変わってしまうため、唯一条件を変えているはずの色フィルターの変化がストレートに仕上がりに反映してくれず、いろいろフィルターを替えているうちになんだか訳が分からなくなってしまうのです。

KENKO/ケンコー 印画紙自動現像機小半切卓上型自  CP32 ペーパープロセッサ ※受注生産の為、納期は約3週間~1ヶ月かかる場合があります。

 以上のような理由で、カラーは素人には手に負えないという「常識」が広まっています。しかし例えば、ラッキーの CP32ペーパープロセッサのような自動現像機を使う場合を考たらどうでしょうか。確かに、白黒よりはカラーのフィルター操作が加わる分難しくはなりますが、引伸機の電圧に気をつけ、同じフィルムでフィルム現像を同じ信頼のおける業者に頼んでしまえば、後は何とかなるような気がしてこないでしょうか。
 こんな話をすると、CP32のメーカー希望小売価格585,900円というのを知っている人は、そんなの素人の手の届く範囲ではないと思われたでしょうか。しかしこれはたとえばの話です。このCP32も、高価な上に、印画紙は小半切判までで、使用液量が少なく、メンテナンスにも気を遣わなければならないようなので、最良の選択なのかどうかは分かりません。しかし例えば、色の再現に影響がある条件を知り、それを一定に保つような装置を一度手に入れてしまえば、後は訳が分からない修行をかなり省略できそうな気がしてこないでしょうか。
 つまり、メンテナンスにあまり気を遣わなくても済む、そのような装置をなるべく安価に手に入れることがカラー現像の決め手になるということです。これさえできれば、かなり現像のハードルを低くすることができます。このホームページでは、先人の例を参考に、私がやろうとしている深タンク処理について具体的に紹介していこうと思っています。


 カラー現像については、もう一つ前項でも述べた「基準となる色をどうやって簡単に見つけ出すか」という難関もあるのですが、これについても後に述べていきます。

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