深タンク自作によるカラー自家現像

フィルム現像/装置(タンク)

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装置(タンク)

 以下「マコト写真館」(参考文献・リンク欄参照)に紹介されているシステムとほぼ同じものですが、実例を見ながら紹介していきます。

現像タンク

 改めて考えてみると、ステンレスタンクの長いやつを使うのとどちらが効果的なのか今の私には自信を持って言えませんが、改造が容易なため、取りあえず今のところは水道用の塩ビパイプで自作したものを使っています。自作をすれば、好きな長さのタンクを自由に作れます。
 塩ビパイプは内径10cmのものを使うと、パターソンのリールがほどよく収まります。下のふたには、キャップを、上のふたにはソージコー(掃除口)という部品をのり付けします。これによってねじ込みのある、きちんとふたのできるタンクを簡単に自作できます。塩ビパイプのふたには、パイプの外側にかぶせるものと、パイプの内側に差し込むもの(ソージコー)とがあります。外側に差し込むもののほうが見た目はよいのですが、内側のものに比べてかなり高価なので、内側のものにします。外側のものは、ふたに落下防止のための鎖(くさり)がついているので一見便利そうですが、実際にはこれをタンクのように立てたもののふたとして使う場合には、鎖が引っかかってうまく回らないので、結局邪魔になって使い勝手が悪くなります。
 切断は、塩ビ専用の替え刃式ののこがあります。私は時間がかかって面倒くさいので、やけくそで木工用の電気丸のこを使いました。接着には水道管用の接着剤(「エスロン」など)を使います。この接着剤はすぐ固まってしまうので、すばやく均一に力をかけてパイプを奥まで押し込みます。ただしそれだけだと液漏れしてしまうので、内と外の接合部分に、シリコン系で耐薬品性があると書いてあるコーキング材か、量が少なければシリコン系接着剤をたっぷり塗って液漏れを防ぎます。
 材料はすべてホームセンターか、金物屋などの材料店で入手できます。プロの大工さんが出入りしている店のほうが、在庫も豊富で、取り寄せに手間もかからないでしょう。
 以上のようなタンクでちょっとやってみましたが、フィルム現像の間中真っ暗にしておかなければなりません。フィルム現像はちょっと時間が長いので、パターソンの現像タンクを参考にして、もう一つ下のような工夫をしてみました。これによってリールを入れるとき以外は明室にしておけるようになったので、かなり快適になりました。もちろんきちんとふたができるので、蓋が不完全で、現像途中に露光してしまったというような失敗もありません。

画像の説明

 ふたに穴を開け、差し込んだ mmの水道管は、セメダインの「エポキシパテ水中用」でとめ、引っかからないように先を少し丸めます。この製品は、対薬品性もあり、固まると非常に堅くなるので、いろいろなところで重宝して使っています。
 さらに、水槽の水の温度と、現像タンク内の温度が同じではないので、現像時の液温を正確に把握するために、デジタルの液温計のセンサーをタンクの底に埋め込んでみました。これは発色現像液のタンクだけで十分です。あけた穴埋めと、温度センサーの固定にも「エポキシパテ水中用」を使っています。

落としぶた

 タンクの中に入れる落としぶたを作ります。スーパーなどでトロ箱などをもらってきて、必要な形に切り、その上にビニール袋を貼って防水しました。接着剤はシリコン系「    」を使いました。この接着剤はかなり強力で、靴底の接着などにも使え、対薬品性もあるようなので、とても重宝します。
 写真では、ステンレスのねじ釘で水道管のふたをとめ、取っ手にしています。この落としぶたは非常に重要で、これによって保存中の現像液と空気との接触面積を減らし、現像液の劣化を防止しています。

リール

 リールはパターソンのリールを使いました。このリールは、最初にフィルムを挟んでおけば、後はリールの左右を前後させるだけで巻き込んでいくので、失敗が少ないと思います。フィルムをはずす時にも、二つに分解できるので簡単です。
 また、このリールは、一つで35mm、ベスト版、120判のフィルムの現像ができる優れものです。これを、一つの現像が終わってリールを乾かす間に次の現像ができるように、一度に現像する本数の倍用意します。
 リールを支える棒には、内径 mmの水道管がそのまま使えます。これがパターソンのリールの内側の穴にきちんと挟まって非常にいい具合です。
 上記のように、ふたを加工して現像中一部あかりを付けられるようにするためには、この塩ビ管の底の方でステンレスの針金を「エポキシパテ水中用」を使い固定します。2本作ると、水洗して乾かす間交互に使用できます。 

水洗用タンク

 ふたはいらないので下のキャップだけします。水なのでコーキングはいりません。この筒の下部に穴を開け、L字の水道管を「エポキシパテ水中用」で固定しています。当初は100円ショップで水道ホースをつなぐ継ぎ手を買って、下から回るように水を入れて上から水をあふれさせようと考えていましたが、上からシャワーの温水をそのまま流して、下の穴から流す方が、比重の重い底にたまった薬品が流れて、水洗効率がいいように思いました。そうするのなら、わざわざこのような工作をしなくても、下に水抜き用の穴だけ開ければよいことになります。私のは穴の大きさがもう決まっているので、いずれワインのコルク栓でも使って下の穴から流れる水の量を調整しようかとも考えています。
 もっともフィルムの場合は小さいので、こんな専用のタンクを作らないでも、計量カップに水を流し続けるだけでも十分用が足ります。

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