最低限の点検

最低限の点検

まずは車検に合格するための最低限の点検

 自分が普段車に乗っていて異常を感じないとして、とりあえず「車検に受かるため」にどのような点検が必要かを書いてみます。(ここでは、どこかを改造していたり、外車などで国産車では当然あるはずのコーションラベル〈運転前点検の注意書き〉がないような場合についての詳しい説明はしません。国産のノーマル状態での車を想定して説明しています。)

点検項目

 事前に最低限点検する項目としては、

  1. ドライブシャフトのダストブーツのやぶれ
  2. 車体下のオイル漏れ
  3. マフラーの穴あき
  4. タイヤのスリップサインが出ていないか。
  5. 灯火類の不具合
  6. ワイパーの破れ
  7. タイヤの空気圧を標準空気圧にする。
  8. 発煙筒があるかを確認する。
  9. ホーンが鳴るか確認する。
  10. ウインドウオッシャー液が出るようにしておく。

といったところです。
ダストブーツ 特に 1 は破れていてすぐに走行に影響があるわけではないので、見落としがちです。しかし、これが破れているとシャフトに砂がつき、摩耗するため、早く取り替えておけばゴムブーツだけの交換で済むものが、シャフトごと交換しなければならなくなり高くつきます。普段から時々気にしておいて、破れていれば即対応するのが、結局安上がりになります。
 2 は、うっすらとオイルがにじんでいる程度では、問題がないそうです。「車検でどうかな」という心配がある人は、車検当日の朝、雑巾でオイルのにじみをぬぐっておけばよいでしょう。
 4 は、正式には、タイヤの溝の深さが1.6ミリ以上あるかどうかです。スリップサインと溝の深さは必ずしも一致しないので、心配なら深さをきちんと測ります。
 5 は、フォグランプがついている車については、それも点検されます。
 以前、ハイゼットのターンシグナルの電球を、LED球に変えたところ、「本来オレンジでなければならないのに明るすぎて黄色だから、直してきなさい」と指摘されたことがあります。ストップランプやターンシグナルの球は、規定の物のままにしておいたほうが無難です。
 7 は、ガソリンを入れるついでに、スタンドで入れてもらえます。空気圧をどれくらいにすればよいかは、運転席側のドアの受けの部分に普通は書いてあります。スタンドで用具を借り、自分で入れた方が、本当に数値通り入っているかを確認することができるので、たぶん安心でしょう。
 8 はおそらく有効期限などは見られないはずです。

シートベルト警告灯も

 20年近く車検をやっていて、H28年に初めて、21歳のシルビアS14君のシートベルト警告灯が点灯しないということで、不合格になってしまいました。シートベルト警告灯がついている車については、シートベルトをしていないときには点灯して、したときに消灯するようになっていなければならないそうです。
 検査ではこんなところまで見ているんですね。
 不合格になって、「どうせ球切れだろう」と高をくくっていたのですが、そうではなくて、なんとシートベルトのバックルのところのスイッチ不良でした。
 シートベルトのバックルは原則分解できるようにはなっていないので、接点改良材くらいを吹きかけて直らなければ、交換するしかありません。部品が手には入れば、即日修理も可能かもしれませんが、シルビアの場合は、なんと、日産にももう部品の在庫がありません。中古でさえ手に入らないと、日産サティオ岡山では言います。
 「部品がなかったら車検に通らないからどうにかしてくれ」と泣きついても、「オークションにはあったが、こちらではどうすることもできないから、自分で落札てくれ」というような無責任な返答しか返ってきません。
 ずっとディーラーで車検を請け負ってきたお客さんに対して、シートベルトのバックルが製造中止になって手に入らないから、車検が通らなかった」といって、車に乗ることをあきらめさせるのでしょうかね。
 どこやかしこやかなりくたびれてきているとはいえ、とりあえず元気に働いてくれている婆さん車に対して、シートベルトのバックルなどという、車本来の機能からいえば些細なところで、死刑宣告しなければならないというのは、なんともやりきれない世の中です。
 せめて、それがなければ車の生命維持にかかわる部品については、メーカーが責任をもって代替品の供給を継続していってほしいものです。
 確かにすぐに捨てる人が多いとはいえ、大切に乗れば20年20万キロでも、なんら問題なく動いてくれるのが今時の車なので、メーカーも無責任すぎます。
 私がメーカーの対応にここまでこだわるのは、「中古が簡単には手に入らない」という事情があるからです。最初、「シートベルトのバックルなど、その当時の日産の車のものなら、どれでもそう変わりはないだろうから、中古がすぐ手に入るだろう」と簡単に考えていました。
 ところが近所の解体屋に行ってみると、「シートベルトは生命維持にかかわる部品だから、正式に対応している部品以外は譲れない」とけんもほろろでした。
 確かに、車種によって長さや形状が微妙に違っているんでしょうね。こちらはとにかく車検の時にスイッチがきちんと動作してくれることを求めているだけなのだけれど、解体屋は正論で来るので取り合ってはもらえません。
 万事休す。
 というようなわけで、メーカーが対応してくれないと、どうしようもないのです。
 「中古を手に入れる」といっても、20年もたった車の部品ですから、手に入れたものがどれだけ持つかも疑問符が付きます。
 今回は、車検切れまで時間がなく、しかも仕事をそうそう抜け出すこともできないので、本当にギリギリです。Yahooオークションで、評価がめちゃめちゃ悪い人から部品を落札して、なんとかぎりぎりで期限に間に合わせることができました。
 シートベルトなど、普通の感覚では商売にしようとは思わないので、相当古い不人気車種のこんな部品をオークションで商売にしている人の存在は貴重です。
 もっとまともな業者ならいうことなしなのですが、なかなかそううまくはいきません。

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