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ディーゼル車の黒煙

ディーゼル車の黒煙を全車測るようになった

 H17年8月にパジェロを車検に持って行ってみると、最初の外観検査の所で、黒煙を測られ、いきなり不合格になってたまげました。これまでは少々黒煙が出ていてもフリーパスで、ディーゼル車はガソリン車より車検を通すのが簡単でしたがこれからはそうはいかなくなりました。
 インターネットで調べてみても、いつからこのようなことになってしまったのか、よく分かりません。排ガスに含まれる黒煙の規定については、以前から

規制値
対象自動車

識別記号
(自動車検査証の型式欄の頭部記号)

50 % 全車(下記車両を除く)
40 %

平成5年・6年

規制適合車

乗用車:KD
軽量車:KA
中量車:KB
重量車:KC
25 %

平成9年以降

規制適合車

乗用車:KE〜
軽量車:KE〜
中量車:KF〜
重量車:KG〜

(国土交通省http://www.tenken-seibi.com/kokuen/kaniteki/index.htmlから引用)

というように決まっていたのだそうですが、実際に全車機械を使って測定しだしたのはH17年になってからのようです。


黒煙対策は難しい

 実際に車検に際してできるディーゼルの黒煙対策については、エアクリーナーを新品にしてみる、黒煙を押さえる燃料添加剤を入れて高回転でいくらか走ってみるといったところが簡単にできる対応のようで(私のお世話になっている車屋さんからは、三菱部品販売で売っているDIクリーナ、部品番号MZ100564というのを紹介してもらいました。一瓶1,092円)、それ以外というとちょっとやっかいなことになりそうです。
 あと一、二検査に通るための対症療法的な手段(いわば黒煙が少なくなるためのごまかす手段)もあるようですが、できることといってもそれくらいのことです。普段走行していて問題があるならいざいざ知らず、きちんと今回の車検に向けて車屋にお願いして点検整備をして、従来の車検なら問題なく通るはずの私の車は、そのような手段をすべてやっても、やっぱり黒煙の値が78%から一向に下がりません。
 行きつけの車屋に相談してみても、「だいたいそれくらいをやっておけば今まではどうにかなったんだけどなあ」ということで、いわばお手上げの状態です。ユーザー車検に悪意のある車屋なら、「そんなの自分でやろうとするからだよ」というような態度であしらうのでしょうが、私のお世話になっている所ではそのようなことはなさそうです。
 極めつけは、「三菱に行ってどういうか見てもらったら」ということで、三菱にも見てもらいました。その結果インジェクションポンプが問題ではないかといいます。十四、五万かけてそれでまた十年くらい大丈夫ならそれだけかける価値もあるのかもしれませんが、敵もさるもので、「それで本当に車検に通るようになるのでしょうね。」と聞いても、「それはやってみないと分からない。第1段階です。」と言われて、かわされてしまいます。


新たにディーゼル車には手を出すべきではない

 それだけ逃げておかないとどうなるか不安な要素もあるのが黒煙対策で、構造上、新品の時は性能を維持できても、古くなってまでそれが維持できるかとなるとなかなか難しいものなのだと思います。そのような製品の製造を認めておいて、それでその性能を維持しなければ検査を通さないというのは、「結局どんどん新品に買い換えなさい」「古くなったものなどは使わなくてよろしい」というような業者べったり、ユーザー切り捨ての発想なのではないでしょうか。
 私の古い車ならまだ規制値がゆるいぶんどうにかするのはしやすいでしょう。しかし最近の車はどうでしょうか。「規制に適合したディーゼル車」としてよく宣伝をテレビなどでも目にしますが、あれを買ってどうなるでしょうか。最近の規制は厳しいので、新車の時ならいざ知らず、ちょっと使っている内にどこかが少し詰まってきたり狂ってきたりするとてきめん車検を受けられないことになりはしないでしょうか。体感できるほどのエンジンの不調なら、原因がはっきりしていて直すのは簡単でしょうが、乗っていてもエンジンは絶好調で、黒煙以外何も不都合を感じないような場合、その原因を究明するのはおそらく非常に難しいはずです。
 考えられる所をしらみつぶしに直していって、「あれでもなかった」「これでもなかった」と直らないままにお金だけを取られていっては、まともなユーザーなら、早々に嫌気がさします。
 今回の車検騒動で、私は今国がやろうとしているディーゼル規制のやり方がかなり見えてきました。今から車を手に入れようとする人は、環境がどうのこうのという以前に、経済的な面で、新たにディーゼル車に手を出すのは絶対に損だと私は思います。


これからは業者も困る時が絶対にやってくる

 インターネット上でも、私のお世話になっている業者からも、今のところ黒煙で車検に通らなくて困ったという話は、まだそれほど聞きませんが、そうなるのは時間の問題だと思います。お客さんから車検を請け負って車検を通すつもりが、うまくいかず、車に乗れなくなってしまうという事態がこれからどんどん増えていくでしょう。
 そうした時、結局通らなかった車検や、直らなかった黒煙対策のためにお金を払わせられるのは弱い立場のユーザーなのです。


ディーゼル車のユーザー車検

 黒煙対策にさほど問題がなさそうなら、従来通りで車検対応など簡単ですが、ディーゼル車については、私が上に書いたような問題が出てきたということは知っておいた方がいいと思います。
 ユーザーが自分で車検を通すことを快く思っていないような業者なら、「それ見たことか」といって相手にしてもらえないでしょう。そうでない場合でも、黒煙対策のために簡単にはいかず、何遍も陸運局に通うという事態が起こってくるかもしれません。そうなるとちょっと精神的にかなりこたえます。
 上に書いたように業者に任せてもこれからは車検に受からないという事態がたくさん起こってきそうなので、なかなか難しい問題ですが、そのあたりのことはよく業者と相談して、ディーゼル車の車検については、ユーザー車検などはせずに、そのまま丸投げで業者に任せてしまう方が精神衛生上良いのではないかと今回のパジェロの車検を通して私は思いました。 (ただしその場合も、ただちょっと誰でも出来るような所だけをいじって車検場に持っていくだけのような技術力のない業者などでは、どうすることもできないでしょう)




さて私のパジェロはどうなる

 はっきり言ってどうなるか分かりません。とりあえずインジェクションポンプを廃車にするデリカスターワゴン(この前新品を付け替えたばかり)から取り出して付け替えてみようかと言ってくれているので、それに期待です。それでダメならどうするか。どんなにかしないといけませんが。やれやれ。
 車検場に持っていくのもちょっとつかれてきたので、ここからは業者さんにお願いすることにしました。


車検には通ったが

 インジェクションポンプを替えて、78%が70%になったものの依然車検には受からず。車屋さんが「もう一つやってみる」といって、それで結局48%ぐらいになって車検には通ったものの、軽自動車の半分ぐらいの加速感で、極端に走らなくなってしまいました。
 アーシングやDSEを巻いて、かなり気持ちよく走れるようになっていたのに、やれやれです。こんな重たいだけの車ははっきりいってうんざりします。
 まあ一応車検に通ったので一件落着ですが、もしあのまま三菱に頼んでいたら、いくらかかって結果はどうなっていたんでしょうか。三菱は認定工場ですから、自社で検査して案外簡単に通ったのか、それともそうではなかったのか。それももう一度車検を三菱に頼み直せばのことですが、他で車検を頼んでいたり、ユーザー車検でとなると、お金ばかりかかって、かなり難しいでしょう。
 これからのディーゼル車は本当に先行きが暗いです。


検査の仕方と、検査に通る黒煙の量

 ディーゼル車の黒煙の測定の仕方ですが、アイドリング状態から、めいっぱいエンジンを吹かします。それを3回繰り返して、黒煙の量を測定し、平均値を出します。事前にも何回かよくこれをやっておくと、黒煙の出方が少し押さえられるようです。
 車検に受かったときの黒煙は確かにアクセルを踏み始めたときちょっと黒煙が出るものの、後はほとんど黒煙に気がつかないような状態でした。なので、アクセルを踏み込んだとき、黒煙がかなり出るなという感じになっていれば、もうたぶん検査には通りません。
 私が検査に持って行って不合格だったときには、黒煙がかなり出ていたので、確かにあれでは受かるはずはない状態でした。
 それでも黒煙が出るというのは、通常走っているときではなく、アイドリング状態から一気にめいっぱいふかしたときのことですから、道を走っていて黒煙をもくもくと出している車など、この車検ならほとんど全滅になるはずです。それでもなぜか世の中にはいっぱいそんな車が走っていますねえ。

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