蛍光灯のLED改造
直管蛍光灯をLED化
100均のダイソーをうろついていると、何と直管の20Wの蛍光管と取り換えて使うLEDを500円で売っています。(令和3年8月現在品切れ)
つい最近まで、この手の商品は、2,000円くらいはしていたので、「LEDもここまで安くなったか」という感は否めません。ここまで安くなってみると、そろそろ試してもいい頃なので、我が家の直管20Wを使った照明器具をとりあえず1つお試しで改造してみることにしました。
やることは、前ページのNationalのサインポストで、LED蛍光灯を使うように改造したのと同じです。
やっぱり交換用直管LEDなど際物は要注意だと思うけど
ダイソーのLEDは、グロー式の蛍光灯に改造なしでそのまま使うことが出来るような記述しかしてなくて、このような使い方をする危険性への警告がありません。
ところが実際には、古い安定器を通してこのような部品を使っていると、安定器が火を噴くということもあるようです。
たとえそこまでにならなくとも、安定器が古くなって故障してしまうと、当然発光しなくなってしまいます。それに、本来不必要な安定器に電流を流すことで、危険なばかりではなく、無駄な電気を消費してしまうという問題も残ります。
評価欄に、「ちらつきがある」という記述があるのは、取り外すべき安定器を残しておく不都合から起こるものであることが多いようです。
ですから、この手の商品は、本来、安定器を取り外して使うべきで、商品説明のような、ポン付けはするべきではありません。
しかし、LED用の改造をするにしても、この手のLEDには、製品の仕様が何種類かあるようで、違う商品用に改造をした機器に違うLED管を取り付けると事故になりかねません。グロー球を使用していないインバーター式の機器を改造した場合は、特に注意が必要です。
LED改造をした機器に、従来の蛍光管を誤って取り付けてしまいかねないリスクも新たに発生します。
というようなわけで、このような商品は、100均などで安易に売るべき商品ではないように思います。これを使われる方は、そのあたりの危険性を十分に認識して、安全な使い方をするようにしてください。
なお、この手の照明機器の改造には本来電気工事士の免状が必要です。
また、この項は、Nekoが調べた範囲で、Neko独自の判断でしてみたことも含まれるので、まねる場合は自己責任でお願いします。まねて何かあってもNekoは責任を負えません。
工事は簡単だが
グロー球が付いた機器に取り付ける直管LEDにも、両側給電と片側給電の2つの方式があるようです。
グロー球をはずして使うのは、両側給電方式、ダイソーのは、グロー球の所に専用のヒューズ付きの部品を付ける片側給電方式です。
安定器への入力と、安定器からの出力を、安定器を通さずに直結してLEDへの改造をするのはよいとして、注意するべきことは、ダイソーのLEDを初めに使用する場合は、専用の部品をグロー球の所に付ければよのですが、今後別のLED管に取り換える時に、同じような片側給電方式ならグロー球の所の部品はそのままでも問題ないかもしれませんが、次の管が両側給電方式の場合、グロー球の所の部品を取り外さないととんでもないことになるということです。
その点だけはくれぐれも注意が必要です。
蛍光灯より明るくなった
この改造をして、ダイソーのLEDを使った方が、従来の蛍光管を使った時よりも、ずいぶんと明るくなりました。
それと、電気がつくまでのタイムラグがなくなります。
我が家には他にも、和室などで、木を使った直管蛍光灯用の照明器具があります。これらは、照明器具ごと取り換えるには費用もかさみますし、築45年も経つと安定器からの発火などもそろそろ心配になってきますから、我が家の直管20Wを使った照明器具は、洗面台・物置なども含めて、基本すべてをLED改造することにします。
実家とあわせて、合計23本購入。ダイソーには結構な商売をさせてしまいました。まあ、それでも12,650円ほどですから、大したことはありませんが。
普通の蛍光管を取り換えさせない配慮は必要
電源に直結改造した照明器具に、LEDではない普通の蛍光管を間違って取り付けてしまうと、とても危険なことになりそうなので、テプラなどで見えやすいところに、普通の蛍光管を取り付けないように警告するなど、対策を十分にしておかなければなりません。
私のうちは、私以外電気関係に触る者など居ませんが、しかし、私が居なくなっても、家や照明器具は存在し続けるでしょうから、どんな改造をしたか、全く知らない人が見ても、普通の蛍光管を取り換えてはいけない旨がすぐに分かるようにする配慮は必要です。
直管40w型もある
ダイソーのは20w型以上はありませんが、120cmの40w型LEDもあります。私のうちはガレージに40w型直管を使っているので、これもLEDに変えてしまいました。
こちらも、激安です。
照明器具の寿命
既存の照明器具をLED化するときには、照明器具の寿命についても、一応考えておくべきです。LEDの蛍光管は極めて長寿命なので、古い照明器具を、寿命以上に長く使い続けてしまうリスクも起こります。
これについては、別項で書きましたので、参考にしておいてください。
一体型直管LED蛍光灯
上では、LED用に安定器の所を直結改造して灯具をそのまま使い、蛍光管だけを取り換えました。しかし、蛍光管を1本使用しているだけの簡単な器具なら、一体型LED蛍光灯にそっくりそのまま取り換えてしまうのも一つの手です。
元の使用器具が古い場合、器具そのものを取り換えてしまう方が安心感があるし、重さも軽いです。
それに、器具ごと取り換えても、蛍光管だけの値段とさほど変わらないような額でできてしまうのも魅力です。
写真は40W型のものですが、20W型もあります。間違えて注文しても、返品は受け付けてもらえませんから、注意しましょう。
私は、実家の一部で、これも使いました。40W型は結構いいです。
丸形蛍光管使用器具をLED蛍光灯にする
我が家の一部屋に、30Wの丸形蛍光管を4本使った大きな照明器具があります。築45年にもなると、それの1つの安定器が壊れたようで、蛍光管やグロー球を変えても明かりが点きません。
これも「どうしたものかなー」と考えて、しばらく放置していました。LED一色の世の中になって、安定器を単独で安価に売っている店が無くなってしまったことも一因です。
このままほおっておいても仕方がないので、丸形のLEDがかなり安くなってきたこともあり、それに取り換えてみることにしました。本来ならLEDの照明器具に本体ごと取り換えてしまうべきところなのでしょうが、ここの器具は、大きいので高価ですし、あまり取り換えたくはなかったのです。
工作は、例によって、安定器への入力と、安定器からの出力を、直結するだけです。
それで、グロー球を外す。
蛍光管購入にあたっては、電気接続ソケット部が角度調整可能なものとそうでないものとがあるので、角度調整可能なものにするほうが無難かもしれません。
この工事をすることによって、従来よりも大分明るさが増したように思います。
配線をきちんと復元しておかないと
失敗したところは、この器具は「4灯・2灯・スモール・消灯」の順で点灯する様になっていて、2灯の時には、恐らく対角で点灯しなければならないのに、近くの配線同士をつないでしまった結果、左右の隣りあわせが点灯するようになってしまったことです。
私の使用では、壁スイッチの入り切りだけで、紐スイッチを使うことは全くないので、実用上全く支障はなく、工作をし直すことまではしませんが、工作をした本人の「不完全感」は残ります。
カバーを外したまま長く放置はやはり危険だった
「カバーを外したまま長く放置しておくのは、とってもやばいぞ」と、心の中の叫びは聞こえていたのに、不点灯になって以来、子どもが使っているこの部屋に、長らくカバーを外したまま放置していました。
ところが、工作を終わって、いざカバーを取り付けようとしてみると、カバーの一部分が割れているではありませんか。
これでは、大枚はたいてLED化した意味が無くなってしまいます。
やっぱりカバーを外したままの放置などするんじゃあなかった。おそらく我が家のぼうずが部屋を使っているときに、いつか何かにぶつけるなどして、ひびをいかせてしまったのでしょう。
丸形LEDはまだ結構高価
丸形LEDは、最安値のものでも、32型、40型セットで4,200円ほどとまだ結構高価なので、装飾が付いた高価なものや思い入れがある照明器具なら、丸形LEDを使って改造する価値はあるでしょうが、6畳型の安価なLED照明器具なら4,000円ほどで手に入る現在、器具にこだわりがないなら、この改造を選択するのは、かなり微妙な所ではあります。
ただ、この組み合わせで改造をすると、12畳型に匹敵するほど明るくはなります。
我が家は、この改造も結構しました。
なお、普通の商品は、上の直管と同じく安定器をバイパスして使うものが多いですが、ヤマダなどの電気店で販売されているアイリスオーヤマの商品の様に、豆球の所からじかにLED用の電源を取って、改造をしないでも、安定器を経由させないような工夫をしたものもあります。
その点では結構いいのですが、ただし、アイリスオーヤマの商品は、40型+32型相当と書いてあっても、それは明るさだけのことで、二つの丸形蛍光管があるわけではなくて、蛍光管は大きい方用の一つだけです。
ですから、蛍光管がむき出しの器具に取り付けると不細工になってしまいますし、乳白のカバーが付いているような器具に取り付ける場合でも、もしかしたら発光のし具合いが、器具本来のものとは少し変わってしまうかもしれません。