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照明の基本

照明の色について

 照明の色には、電球色・昼光色・昼白色などがあります。照明器具や、電球など、同じ形やW数の製品でも、これらが違うものがあるので、自分の用途に合わせて色を選ばないと、「思っていたのとは違った」ということになるかもしれません。

電球色

 電球色とは、文字通り白熱電球のような色で、オレンジがかった暖かみのある色になります。アンティークな雰囲気を出したい時や、ベッドサイドなど、優しい雰囲気にしたいときには、この色を選択すると雰囲気が出ます。
 但し、少し暗く感じるかもしれません。
 色温度で表示する場合は、約3000K(ケルビン)です。

昼白色

 昼白色は、人にとって一番身近な太陽の明るさに最も近い自然な光の色です。一般的な使用には一番向いている色と言えます。
 色温度は、約5000Kです。

昼光色

 昼光色は、白っぽく青みがった最も明るい色です。昼白色よりも、もっと鮮明に見えますが、青みが少し強い分、目が疲れやすくなるかもしれません。
 色温度は、約6500Kです。

この選択の仕方をもっと詳しく説明してくれている記事は、ネットで探してください。
色温度について。

電球の口金

 電球の口金にも、大きさにより種類があります。
 一般的な口金はE26。小型電球にはE17というのもあります。数値はネジ部の直径です。これを間違えると、物理的に取り付けることができないので、電球を取り換える場合には注意しましょう。

 ・輸入電球の口金については、別項参照。

明るさについて

 照明の明るさの単位は「全光束」と言われる ルーメン(lm)値で表わされます。
光源がすべての方向に放射する光の量のことだそうです。
 LED電球の何ワット形相当という言い方は 白熱電球のルーメン値を明るさの目安にしています。しかし、LEDはフィラメントの様に全方向に発光するのではなく志向性があるので、下側は明るく照らしても、上までも同じ明るさにはなりません。
 ですから同じルーメンなら、LEDの方が下にいる人間にとっては明るく感じるはずです。
 電球の配光については、一般的な下だけではなく、周りも照らす、全方向・広配光タイプもあります。白熱電球の様に広範囲の配光が欲しい場合は、約260°を照らす全方向タイプ、約180を照らす広配光タイプを選ぶと良いでしょう。ちなみに下方向タイプは約140°だそうです。

 ・他HPでのイラスト付きの詳しい説明

消費電力の経済性

 白熱電球に比べ、蛍光管、LEDになるほど消費電力は飛躍的に少なくなります。60W相当の電球の場合、蛍光管タイプで12W、LEDになると8W程度と圧倒的に省エネになります。
 パルックボールなどの蛍光管型電球は、LEDが普及するまでは結構使われていました。しかし、これは最初暗く、明るくなるまでに時間がかかるし、すぐに点灯するLEDの方がさらに省エネなので、LED電球が安くなってきた現在では、蛍光管タイプを選ぶメリットはありません。
 直管蛍光管の場合でも、20Wタイプの交換用LED管は、8Wの消費電力しかありません。
 それにLEDは、普通タイプや蛍光管タイプの電球に比べ、理論上の耐久性能がかなり長いので、購入価格が少々高くても、ライフタイムで相殺されますし、交換する手間も省けます。
 それに、蛍光管からLEDに色々と交換してみた経験上、同じ規格相当なら、LEDにした方が明るくもなります。

電球や蛍光管をLEDにするには

 もちろん、器具そのものをLEDを使ったものに取り換えてしまうことでもLED化できますが、ここでは、従来からの器具をそのまま使ったLED化について考えておきます。

電球のLED化

 ソケットを使う電球の場合は、ソケットに100Vの電源が来ていますから、電球を取り換えるだけです。何も難しいことはありません。
 交換に当たって注意すべき点は、LED電球には、調光機能が付いた機器に使えるかどうか、密閉した器具に使えるかどうかの違いがあるので、使用場所にあった電球を選ばなければなりません。
 無段階に調光をする器具ではなくても、光の強さを切り替えることが出来る機能が付いた機器に取り付ける場合は、「調光可」のものでないといけません。
 LED電球でも、使用時熱を持つような構造のものは、密閉型器具で使うのは危険です。

蛍光管のLED化

 直管や丸形の蛍光管使用器具をLED化する場合は、グロー球付きの器具にそのまま使用可の表示がある製品もありますが、そのような使い方は危険です。
 安定器をバイパスして電源に直結する工事をしてからLED管を使いましょう。
 但しその工事をするには、正式には電気工事士の免状が必要です。

照明器具・ケーブルの寿命

照明器具の寿命

 照明器具の寿命に対する一般的な見解は、下のTOSHIBAのホームページの説明のようなもののようです。

建築付帯設備のうち照明器具を含む電気設備の法定耐用年数は15年と決められておりますが(国税庁)、電気用品安全法では、照明器具などの電気絶縁物の寿命を40,000時間としています。また、JIS C8105-1の解説では適正交換の目安は通常使用で10年としています。一般社団法人 日本照明工業会ガイド111では、耐用年数を「適正交換時期」と「耐用の限度」に規定しており、「適正交換時期」を8~10年、「耐用の限度」を15年としています。業界としては「適正交換時期」を器具の寿命と考えています。

 元々LEDの使用を前提としていない照明器具をLED化する場合、LEDの蛍光管や電球の設計寿命は40,000時間くらいある場合が多いので、新品の時すぐに改造しても、次の電球交換が必要になるまでに、言われているような時間になってしまいます。
 これらの器具を「LED化しよう」などと考える時には、既に相当期間使用されている場合が多いでしょうし、まして、ソケット式の照明器具は、電球の交換を前提としているので、電球交換をすると、更に使用期間が延長されてしまいます。
 劣化といっても、直結改造した器具や、電球を使う器具では、安定器などの部品は通さず、ソケットとスイッチ、それに電線を使用しているだけですから、文字通り「15年で危ない」という所までいくとも思えませんが、それでも、LED電球を交換しながら、あまり長く一つの照明器具を使い続ける危険性は、一応考えておかなければならないのかもしれません。
 その意味では、最近売られているLED照明器具は、電球交換ができない方式なので、言われているくらいの寿命しかないため、寿命が来た頃には壊れて、ちょうどいい具合なのかもしれません。

家の配線の寿命

 日本電線工業会の『電線・ケーブルの耐用年数について』 によると、ケーブルの耐用年数は、20年~30年くらいが想定されているようです。
 実際、多くの家は30年ほどで建て替えられているので、あまりこの寿命が問題にされる場面も多くはないような気がしますが、しかし、何千万円もかけた家が、たかだか30年ほどしかもたないというのでは、あまりにも悲しすぎます。
 良心的な家づくりをしていれば、いくつかのケーブルは配管内に収めて施工することが多いとは思います。でも、すべてのケーブルを配管内に収めるわけにはいかず、ケーブルは家の壁内や天井裏を縦横にめぐらされています。
 新築時は、天井や壁の内部がむき出しですから、施工が簡単です。しかし、後からケーブルの配線をやり直そうとしても、部分的にならまだしも、全面的なやり直しなど、まず不可能です。
 結局、漏電検査をして、異常が出たところを対症療法で手当てしていくしか、現実的な対応はないようです。

人感センサーライト

 玄関や階段など、人が来たことを感知して自動で点灯する照明にすると、家の住み心地が飛躍的に向上します。最近公共施設のトイレなどで設置されるようになったあれです。
 公共施設の場合は、主に消し忘れ対策の省エネ目的ですが、自宅の場合は、利便性が主です。玄関や廊下、階段、トイレなどを人感センサー付きライトにすると、まるで自分の移動に合わせてお付きの者が電気を入り切りしてくれているような感覚で、点灯箇所が移動していきます。
 これの設置には様々なやり方があります。別項で説明します。

高演色蛍光管

 色の見え方におよぼす光源の性質のことを「演色性」といいます。照らす光の違いによって、同じものでも色の見え方はさまざまに変わってきます。
 ですから、写真の色評価の様に厳密に色の見え方を追求しなければならないような場合は、色評価用の高演色AAAの蛍光管を使います。
 これにはLEDはないので、我が家で比較的新しく、写真評価用に購入した直管蛍光管を3本使った照明器具1つだけは、LED改造をしないで残してあります。