自分を嫌ってはいけない
あなたは自分を好きですか。好きな人はその好きな所を大切にして、その良いところをますます伸ばすようにすればいいと思います。
問題なのは、「自分のことを好きではない」人です。私は最近自己啓発というのにこっていて色々本を読みあさっていますが、そこで必ず言われるのは、「人は自分の思ったとおりになる」ということです。この「思った通り」というのは、そう意識している場合だけではなく、意識していることとは違って、深層意識の中で無意識のうちにそう思っているということも含みます。「勉強をしなくっちゃ」と思っているのに、他のものを手にとって一向に勉強に目が向かないのは、この深層意識が「勉強を拒否している」からです。だから勉強をしていなくて、自分を信じることが出来ないのに、いくら「いい大学・企業に入ってやる。とてつもない業績をあげてやる」と口で言っても、意識している所はともかく、深層意識では自分の言っていることを全く信じていないので、「理想だけは高く持った方がいい」なんて考え方はしても全く役に立たないのです。
嫌な所ほど気になるものだが
それで、「自分を嫌いだ」ということについてですが、そういう人は「自分の嫌いな部分」ばかりを意識して気にしているわけですから、必ず意識しているように「嫌いな自分」になります。自分に嫌な部分があるから嫌いなのに、そう思っている内にますます嫌いな自分になっていくのです。これでは悪循環です。私も昨年の10月ぐらいまでは、自分のことが大嫌いでしたが、考え方を改めることにしました。
人間は嫌なところがあると、良いところよりもそちらの方ばかりが気に掛かって、それを直そうとしますが、それでは上に書いた様にますます嫌いな自分になってしまいます。それよりは、嫌いなところはとりあえず気をつける程度にして、自分の良いところを大切にし、それを伸ばしていこうと考える方が、結局嫌な自分を気にしなくなるだけそのような自分で無くなる可能性も高くなるし、自分のよい部分がふくらんでますます自分が良くなっていく可能性が高いのです。
自分が気にするほど人は自分のことを見てはいない
そして、もう一つ言えることは、人間は自分のことをとかく大げさに考えすぎる傾向があるということです。言葉を換えれば自意識過剰だと言うことです。他人から見るとさほどたいしたことではないのに、本人にとっては大問題で、大げさに悩んでいることは多いのです。しかし、そういうのは、他人の見方のように自分を見て大げさに考えない方が結局正解なのではないでしょうか。大げさに考えても上に書いたようにまったく良いことは無く、弊害ばかりが大きいのです。