車検のための点検

車検のための点検

車検のための点検のあらまし

 車検のための点検について、以下あらましだけを述べてみます。
 まず、「最低限の車検の整備」の項であげた項目をチェックします。次に、一番の大物はブレーキパッドとブレーキーシューの摩耗の点検です。ブレーキパッドは外から見えるのでそれほど難物ではありませんが、ブレーキシューを本気で点検しようとすれば、ドラムを分解しなければなりません。
 とは言っても、『ユーザー車検一発合格マニュアル』をいい加減に読んで、「割ピンを取ったりして面倒くさそうだな」と思っていたのですが、パジェロの場合など、タイヤを取ってしまえば、カバーは外からはめてあるだけで、ちょっと金槌でコンコンと刺激を与えてやれば、すぐにとれてしまうもののようです。自分の車がどうなっているかを、ディーラーで聞くか、ホームページなどで確認してみてください。
 ブレーキパッドについては、新品がどのようなものか分かれば、外から見て摩耗の見当がつきます。どのようなものか分からない場合は、オートバイ用品店などで新品を見るか、出入りの車屋でどのようなものか一度見せてもらえば一発で理解できるでしょう。
 そして、最後は、車についてきたものでよいので、定期点検記録簿にそって、車についてきたユーザーズマニュアルで分かる範囲で、特別な器具を必要としない点検・整備・交換をします。
 例えば、バッテリー液、各種オイルで点検ゲージのついているもの、ウインドウオッシャー液、冷却水の量を点検し、ワイパーのゴムに拭きもれがあれば交換します。(ワイパーブレードの交換を参照。また、バッテリーについては比重を測定する必要はありません。悪くなればセルモーターの動きが悪くなり、すぐに分かるからです。)


特別に点検する項目は少ない。普段車に乗って異常を感じないだけで十分

 ユーザーズマニュアルだけでは分からないような難しい項目は、車に普段正常に乗れているというだけで、チェックマークを付ければよい項目です。普段異常を感じなければ、特別に点検するということはしません。もちろん排気ガスの濃度測定などは、法的にも全く必要ないそうです。もし聞かれたら、『ユーザー車検友の会』の指示に従い、整備点検をした。法的にもそのようなものは求められていないはずだ」といいましょう。


「普段異常を感じない」にも程度がある

 もちろん「普段異常を感じなければ」というのも程度があります。私の妻のように、変な音が少々していても、走っていれば気にならないような人は、迷わず業者に車検を依頼しましょう。このような人には、ユーザー車検はリスクが大きすぎます。
 以上で終わりです。とても簡単でしょう。それもここまでいろいろ書いてきた整備について気を配っているお陰です。
 なお、改めて点検する必要のない難しい言い回しの項目について、それぞれの項目がどんな内容を聞いているのかを詳しく知りたければ、『ユーザー車検一発合格マニュアル』のような他の参考資料を見てください。
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