ライト関連

ヘッドライト球交換概説

ヘッドライト球交換時の注意点

車検の検査方法が変わっている

 ヘッドライトは、明るく見えるほうが望ましいので、ハロゲンの純正球を、HIDやLEDに交換するようなこともしたくなってきます。
 実際この交換をすることで、視界がとても明るくなるので、とても運転がしやすくなります。
 ただ一つ注意することとしては、車検時、ヘッドライトの検査方法が、上向きの検査から下向きで検査するように変更になっているので、HIDやLEDに取り替えている車で、下向きのカットオフラインが出ていないようなものは、車検に通らなくなったことです。
 下向きで不合格になっても、これまでは暫定的に認められていた、上向き検査で合格していました。しかし、R6年6月現在岡山の軽自動車検査協会では、1998年9月1日以降に製作された自動車は、上向き検査が認められなくなってしまっていました。
 全国的にも、2024年8月1日以降、過渡期の取扱いを見直す事になっているそうです。地域によって、実施時期に若干の違いはあるのでしょうが。

HIDやLEDではカットオフフラインが出ないことも

 本来、ハロゲン球の作りを前提にしたハウジングで、下向きの球をHIDやLEDにした場合、発光の特性が違うので、リフレクターの構造によって、カットオフラインがきちんと出ない場合もあるようです。
 そのため、HIDやLEDの交換球にも、カットオフラインがきちんと出るように、球そのものに機能を盛り込んでいるものがあります。特にLEDには、車種専用品まで製品化されています。
 カットオフラインが出ていなければ、車検に合格できなくなってしまった以上、球を交換するなら、このような車検対応の球を選ぶ必要に迫られています。
 車種専用品が出荷されている車種なら、そのような製品を選ぶ方が無難でしょう。
 なお、右側通行の国と左側通行の国とでは、カットオフラインのせり上がっていく方向が逆になるため、球自体にカットオフラインを作り出す機能が組み込まれている場合は、中国の右側通行の下向き球をそのまま日本で使うことはできません
 ハウジングのレンズが、古くなって黄ばんでしまったものも、検査に通らない可能性があります。その場合は、レンズ磨きなどで磨いて、後コーティングなどをしてみると対応できるかもしれません。

下向き球交換でハイビームインジケーターがつかないことも

 HID・LEDとも、H4球など下向き球を交換すると、そのまま球を交換しただけでは、ハイビームインジケータがつかないことがあります。その場合は対策が必要です。

今ならHIDよりもLEDだろうな

 LEDバルブが出始めの頃は、まだまだ暗いものが多く、実用的な明るさを求めるならHIDの方が魅力的でしたが、明るさがHID並みであるなら、LEDの方が耐久性もあるし、取り付けもバルブ交換だけと簡単で、更には消費電力も抑えられるため、わざわざHIDにしなければならない理由はありません。
 少したってからでないと本来の明るさにならないというHIDのような欠点がないのもLEDの魅力です。
 ただ、雪国などでは、熱によって雪を溶かすことができるため、LEDよりもあえて熱の出るHIDを選ぶという選択肢もあるようです。

球の大きさにも注意

 ソケットは対応になっていても、LEDなど後ろがハロゲン球よりも大きな製品もあるので、車によっては、後ろに余裕がなくて取り付けることができない場合もあるかもしれません。これも、気をつけないといけません。

電球の色

 電球の色については、純正ハロゲン球と同等なら、少し黄みがかった電球色の 4300K、車検対応で白身がかった色が好みなら6000~6500Kまで。それよりも高いケルビン数になると、車検には受からなくて、青みがかった少し見にくい色になります。
 電球の色変更で特筆すべきことは、黄色の3000Kです。白色のフォグランプをこれに変更すると、以下のように、雪道や霧の中などで威力を発揮する黄色のとても見やすいフォグランプに大変身することです。 

フォグランプの黄色化

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 大概の車の純正フォグランプは、黄色ではなく白色が多いのではないでしょうか。デリカD5だけでなく、シルビアS14、以前のラルゴなどもそうでした。でもそれでは、ヘッドライトの他にフォグランプがついているメリットはそれほどありません。霧の時にフォグライトを付けてみても、ほとんど見やすくならないからです。
 ですから、何としてでもフォグランプは黄色にしたいところです。
 実際以前、デリカのフォグランプを 3000KのHIDに変更してみて、結果は、すばらしいの一言につきます。たかだか5000円ちょっとで、黄色のとても見やすいフォグに大変身したので、霧や雪の時に、威力を発揮してくれます。
 それだけでなく、普通の夜でも、Loビームと併用してこの黄色フォグを点灯するととても見やすくなります。対向車には迷惑かも知れませんが、結構やみつきになりそうです。
 今なら、3000KのLEDですかね。

フォグランプは35Wにすべきだった

 ただ、フォグランプの場合は、HIDは熱を持つので、取り付けスペースの狭いフォグランプなどでは、発熱の少ないワット数の少ない製品を選ぶべきだったようです。

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