寒冷地対策

軽油の凍結
なんと軽油は凍結する
知る人ぞ知る話ですが、寒冷地でないところで給油した軽油をそのままにして寒冷地に行くと、軽油が凍ってしまい、エンジンがかからなくなることがあります(ガソリンは凍りません)。中国地方の比較的温暖な土地に住んでいる身としては、大山(中国地方では有名なスキー場がある)に十数年通っていてもついぞそのような目に遭ったことはなかったのですが、数年前乗せてもらっていた車が凍結でエンジンが全くかからなくなり、JAFのお世話になったことで、これが一気に現実味を帯びた話になってしまいました。軽油にも種類がある
寒冷地では、冬季には凍結しにくい軽油をスタンドで提供しているということです。そこで一般には、そのようなところに行く場合、なるべく現地近くで軽油を満タンにするようにアドバイスされています。「寒冷地になるべく近いところで満タンにしろ」などといわれても
そうできる人は何も問題がないのですが、私のように雪は一年間に一回積もるかどうかの土地に住んでいて、夜中にスキー場の駐車場に着く人間にどうしろというのでしょうか。高速道路を使うなら、近くのSAで給油する手もありましょうが、一般道を使えばまずスタンドなんて開いていやしません。舞鶴から船に乗って北海道へはどうします。小樽に着くのは朝の五時頃でしたっけ。スタンドなど開いていやしません。よくないとは分かっていてもできないこともあるのです。「軽油に灯油を混ぜちまえ」という話
そこで私の仲間が聞いてきたのが、軽油にいくらか灯油を混ぜておくというものです。寒冷地で提供されている軽油は、限りなく灯油に近い成分が混ぜてあるのだそうです。ガソリンスタンドが、軽油に灯油などを混ぜるときには届け出て、税金の申請をしなければならないというような記述を、今回この項を書くに当たって関連の記述を検索していたときに地方公共団体のホームページで見たので、たぶん寒冷地のスタンドで提供されている軽油にもどこかの時点で同じような混合が行われているのではないでしょうか。ただこれを自分ですると、正式には脱税行為になります。不正軽油を取り締まるために、軽油や重油にはクマリンという物質をわざわざ混ぜてあるそうで、それを検出することによって、不正かどうかが分かるそうです。しかし、上記の届け出た軽油の場合、そのクマリンが含まれていない灯油を混ぜているのかどうかそこら辺のところはどうなのでしょうか。
インターネットを検索していると、凍結防止効果の他にも、凍結してしまったときの対策としても、少々の凍結ならば、灯油を混ぜれば融けるという話も紹介されていたりするようです。
機械に関しては、あまり混ぜすぎると、噴射ポンプを早くだめにすると説明するものもあります。本当のところはどうなのでしょうか。試しに20パーセントほど灯油を混ぜてみたことがありますが、運転した限りでは、ほとんど体感できないレベルでした。