サンバイザーモニター

サンバイザーモニター

 前回のデリカD5へのモニター取り付けで、Pata Systemのビデオ出力ハーネスVHO-M22を使ったので、ビデオ出力がもう一つ余ります。スイッチ連動の電源も、オーディオのパネルをもう一度ばらす必要がないように、前回の作業の時にフロアマットのところまでおろしておきました。
 せっかくですから、車中泊するときなど、テレビを見やすいようにするためにはどこにもう一つ増設するのがよいか考えました。
 一番格好がよいのは、フィリップダウンモニターですが、フィリップダウンモニターは車の内装を切り刻まないといけない上、結構高価です。
 それにヘッドレストモニターと同じく、フィリップダウンモニターは、後席の人しか見ることができません。
 それで、比較的簡単に取り付けることができ、モニターのサイズの大きなものでも安価で入手できるので助手席にサンバイザーモニターを取り付けることにしました。
 購入した12.3インチのモニターは、中国製でしょうが、液晶パネルは一応シャープ製と書いてあります。
 映りはまあまあです。
 画面いっぱいに表示する24:9の比率では、元々の物の形に較べ、映像が全体に横に広がりすぎて、人物などみんなが太って見えますから、わたしは一つ押さえた20:9の比率で使っています。

車検には通らないかも知れない

 ただ、サンバイザーモニター、ヘッドレストモニターは、公式には車検には通らないそうです。
 運転席側に付けるモニターなら、運転の支障になりそうですから、車検に通らないのも分かりますが、助手席のモニターに何の不都合があるのでしょうか。
 軽トラなどではサンバイザが付いていなくてさえ車検に受かるのに、たたんだサンバイザーが付いていて、テレビが付いているだけなのに、運転の支障になどなるはずがありません。
 実際の車検については、車検場では、うるさくいう検査官の場合アウトな様ですが、気づいてか気づかずか、そのままスルーしてしまうこともあるようです。(岡山の車検場では幸いこれまでの4回の車検で注意されたことはありません。)
 ディーラーの場合、このようなものが付いていると、まず断られるか、取りはずさせられるかするでしょう。どうもディーラーなどの方が、このような付属品の検査については厳しいようです。
 ヘッドレストモニターについては、まずアウトな様です。安全性を証明する証明書が付いている製品については、車検に受かる場合もあり、それでも受からない場合もあるようです。しかし、この保証書付きのモニターは、とんでもなく高価です。
 ヘッドレストモニターが車検に受からない理由は、、モニターを埋め込んだことで、ヘッドレストの強度が保証されないからということのようです。

取り付けは簡単だが

 もう電源を取ってあるので、取り付けはフロントピラーのカバーをはずして配線するだけです。
 フロントピラーは、乗車用の取っ手隠し蓋をとってねじをはずすと後は引っ張ってはずすだけです。ただ、一番下の前側のところが、前に出っ張りのある差し込みになっているので、まっすぐ上に強く引っ張ると、この部分が引きちぎれてしまうかも知れません。
 ディーラーのサービスマンによると、このフロントピラーをはずすのに、ダッシュの物入れの左側(エアコンの吹き出し口があるところ)を、一緒に手前にぐっと引っ張って取り外すと、傷む心配が少ないということでした。 

取り付け金具

クリックすると拡大画像を表示します 購入したサンバイザーモニターに付属している取り付け金具は長方形の物ですが、デリカD5の取り付け金具は三角形をしています。くるまや工房さんが、デリカに使える金具を分けてくださったので、これを使って取り付けました。
 Yahooオークションにも、同型と思われる取り付け金具を出品している人がいます。こちらは、色を黒・ベージュ・グレーから選べるようですね。でもちょっと高いです。
 電気のコードは、内側からうまいこと車内に抜けるような空間が見つかればいいのですが、それが見つかりませんでした。金具で押しつぶすのはあまり感心しませんが、車内に引き入れるのには、そうとしかできませんでした。 

モニターが平行にならない

クリックすると拡大画像を表示します 実際に取り付けてみると、モニターが左下がりになって平行になりません。それに、たたんだときにきちんと上まで収納されず、若干垂れ下がった位置で固定されます。
 これではどうも、しっくり来ません。色々考えた結果、バイザーの取り付け部分のねじをもっと長く切ってもう少し上側に取り付けてやると画面が平行になるはずだということに気づきました。
クリックすると拡大画像を表示します それで、ねじ切り用のダイスを買ってきて、初めてねじ切りに挑戦しました。案ずるより産むが易し。割合簡単にねじを切ることができました。本当は切削用の油を使うのだそうですが、そんなことは知らず、何もなしでやってみても、何とかねじを切ることができました。
 結局、曲がってねじが切れなくなるいっぱいのところまでねじを切って、ちょうど画面が平行になる高さまで深く固定することができました。(右上の写真を撮った後、更にまだ、ねじの溝をいっぱいまで切り足しています。)
 使ったダイスは、M10 1.5というやつです。

クリックすると拡大画像を表示します クリックすると拡大画像を表示します

 バイザーの垂れ下がりについても、やはり気になります。これについては、取り付け金具を固定しているバイザー本体のプラスチック部分を斜めに削れば、傾斜を調整できることが分かりました。
クリックすると拡大画像を表示します ところが、確認したつもりが、傾斜を反対に付けてかえってマイナスな結果に。(写真は反対に削ってしまったときの画像です。)
 あわてて削り直して、少しはましになりました。もう少しぴったりさせたいところですが、深追いはいけません。これ以上やって、ねじ穴を割ってしまってはかえって取り返しが付かないことになりますから、これぐらいのところで、妥協しておくことにします。
 

フィリップダウンモニターの取り付け部品

 参考までに書くと、デリカD5の純正のフィリップダウンモニターの取り付け部品はアルパインのものだそうです。日産のセレナなどもアルパインのもののようです。 

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