デリカD5

デリカD5へのHID取り付け

 買ったのは、55WのHikaritradingという会社のHID、Hi HB3・4300K、フォグH11・3000K、です。
 購入の経緯やHID全般についての考え方は、前頁を参考にしてください。

デリカD5のヘッドライトユニット取り外し

 デリカD5の電球交換は、当然ヘッドライトユニットを取り外さなくてもできるはずです。
 ところが、HIDの電球を取り付けようとして、電球交換の要領で取り付けても、電球はうまく嵌らないし、外のカバーもなかなかきちんと嵌ってはくれません。
 ヘッドライトユニットをはずしてしまった方が、結局早く交換できるようです。
 フォグへの取り付けも、フォグライトだけを取り外してもできるかもしれません。でも、ヘッドライトユニットをはずしてしまった方が、バラストの取り付けなど、ゆとりを持って安心して取り付けることができます。
 ヘッドライトユニットの取り外しに先だって、まず左右ヘッドライトユニットの間にある前のカメラが取り付けてあるプラスチックのパネルをはずします。これは、上にある4つのプラスチックのプッシュリベットの真ん中部分をマイナスドライバーなどで持ち上げると、プッシュリベットがすぐにはずれるので、パネルを上にそのまま引き上げます。
 フロントビューカメラの配線カプラをはずします。
 ヘッドライトユニットは、4本のビスで固定されています。上の二つは、パネルをはずさなくてもすぐに見えます。もう一つは、中央パネルに隠れたところ、ヘッドライトの中央寄りに、下から固定されています。
 更にもう一つ上から全く見えないねじは、ヘッドライトの左右端寄りに、ヘッドライトユニットの真下から上に向かってM10のビスでとまっています。
 私は、「どこにあるんじゃ~~」といって右往左往しているうちに、あさっての方向のボルトでないところを回そうとあれこれしているうちに、ラチェットのソケットを一つ落として紛失してしまいました。なかなか位置が分かりづらいだけに、最初に位置が分かるまではつらいところです。
 ねじがはずれてしまえば、あとは電源のソケットを3つはずすだけです。ですが、これが固い固い。手がおかしくなるほどぼっちを押してやっとはずれます。
 R6年6月にまたこれを取り外そうとして、右往左往して、なかなかソケットが外れませんでした。ソケットは3つあり、黒いやつと中央寄りの小さいのはなんとか外れますが、白いおむすび型のが硬い硬い。夕暮れ迫る余裕のない時間帯での作業では、埒が明きませんでした。気を取り直して、ネットでヘッドライトユニットの取り外し方を学習してから、昼間から作業を開始して、やっと取外せました。

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 この白いおむすび型のは、手でどうこうしてもどうにもならないので、結局ウオーターポンププライヤーの顎を広げて軽く挟むことでやっと外れました。ただし、こんなことをすると、プラスチックが割れるのが怖いので、程々にしておきましょう。
 もう一つ中央よりのコードをまとめて止めてある部品をはずさないといけません。これがあるため、ヘッドライトを車から離して持つことができず、かといって、素手ではなかなかうまいようにはずれてくれません。
 この手の部品は片方の引っかけをうまいことねじってはずしておいて、L字をした六角レンチでもう片方を引っかけるようにすることで、私は、最近はあまり苦労せずにはずすことができるようになりました。(やっぱり、面倒くさいけれど)

デリカD5のフォグランプユニット取り外し

 純正フォグランプは、フロントのプラスチックのわっかを左に回してはずします。左に回すと固定がはずれるので、それを何とか前に引っ張るとはずれます。
 後は4本ビスを落とさないようにはずしましょう。車の下は全部プラスチックのおおいがしてあるので、下に物を落とすと、何かとやっかいです。
 私は前述のごとく、ラチェットのソケットを一つ落として、どこに行ったのか結局分からなくなってしまいました。 

HIDフォグランプ取り付け

 大概の車の純正フォグランプは、黄色ではなく白色です。でもそれでは、ヘッドライトの他にフォグランプがついているメリットはほとんどありません。これを3000Kの黄色の球にしてしまえば、霧や雪の時に、威力を発揮してくれる黄色のとても見やすいフォグに大変身します。
クリックすると拡大画像を表示します 取り付けは至極簡単です。ヘッドライトユニットをはずしてしまえば、バラストを付けるスペースは十分あるので、コードが届く範囲でボルトに共締めします。
 ただ一つ納得がいかなかったのは、H11用ということで買ったバラストの接続部分が、細い平型端子がむき出しであっただけだったことです。なるほどこれでも、車の接続プラグに端子をつっこめば接続はできます。普通それを、ビニールテープなどでぐるぐる巻きにするのでしょう。でも、それだと、絶縁や防水面で非常に不安です。バラストなどの製品には防水処理がしっかりしているとうたってあるのに、このプラグの仕様は、どうにも納得がいきません。
 ネットで見ていると他の製品でも平型端子で接続する物があるようですから、一概に購入した製品の手抜きだとはいえないのでしょうが、もっと、どうにかしてほしいところではあります。
 私は、ギボシ端子での接続に切り替えました。
 また、購入したのはリレーレスキットですが、同時にオプションでリレーハーネス(999円)も注文していたので、何か不具合があっても面倒ですから、最初からリレーも取り付けました。ヘッドライトを取り外していますから、リレーのコードを取り付けても、さほどたいした手間ではありません。むしろ電源部分の処理が一カ所ですむので、車両側の加工を最小限にすることができました。
 バルブの取り付け前には、焼き入れをするのが手順の様なので、説明書には記載はありませんでしたが、一応念のため、手順を踏んでおきました。上の写真のように、10分ほど取り付け前にバルブに電気を通しておきます。
 でも私が買ったバルブはどれも初期の煙などちっとも出てきませんでした。

フォグは35Wにすべきだった

 私は何も分からず55Wを買ってしまいましたが、後からあれこれ調べてみると、35Wの方が賢明な選択だったようです。ライトは熱を持つので、取り付けスペースの狭いフォグランプなどでは、発熱の少ないワット数の少ない製品を選ぶべきだったようです。
 まあしかし、私のは55Wでも、今のところ不具合は出ていません。(R6年6月35Wに取り替えました)

HIDヘッドライトの取り付け

クリックすると拡大画像を表示します Loは純正そのままで、HiをHID化します。ですから色温度は純正にあわせて4300Kで、バルブはHB3です。
 ヘッドライトの方は、ライトユニットに防水のふたが付いており、そのままではバラストにコードが通る穴がありません。そこでふたの部分に、HID付属の防水カバーのゴムの寸法にあわせて28mmの大穴を開けました。
 後は付きそうなところにバラストを固定して、これもリレーを取り付けて焼き入れ、バナーを取り付けて完成です。
クリックすると拡大画像を表示します 写真の左上端にギザギザのフィンのように見えるのが、フォグランプ用のバラスト、真ん中あたりに引っかけてあるのが、右ヘッドライト用のバラストです。念のため、両面テープで貼って、ぐらぐらしないようにしています。

なんと試運転でバルブ切れ

 取り付けて夜を待って早速試運転です。ところが、写真を撮ろうとしてよく見てみると右側が早速バルブ切れです。
 3年保証を謳(うた)ってはいますが、自分で取り付けた場合は保証しないなどと書いてあるし、対応してくれるのかどうか不安です。それに対応してくれたにしても、取り付け早々切れるとは。今後の耐久性も大いに不安です。
 一応連絡を取ってみると、至急代替え品を送ってきました。ところがこれがまた、送られてきたのが、HB4。そうとも知らずに焼き入れをして、取り付けようとやってもやってもつきません。それで送られてきた商品をよくよく見ると、上記のバルブ違いが発覚。がっくしです。
 それで連絡を取ると、「元々、HB4とHB3がどうか兼用になりますので、一度、取り付けていただけませんか。」と言ってきます。でも、付かなかったんだよね。
 で、点灯しなくなったバルブと、送られてきたバルブとをよくよく見比べてみると、取り付け金具の出っ張りの位置が、一本だけ左右逆方向になっています。
 更にネットで調べてみると、取り付け部分の径も若干太さに違いがあるようです。兼用になっているバルブには、oリングが2つついていて、それを取り替えることで、兼用にしているようです。
 そういうやりとりをして、3度目にやっとまたバルブが送られてきました。
 
 で、取り付けようとしてやっぱりつかない??
 今度は付かないはずはないので、またもう一度ヘッドライトユニットをはずします。と、付きました。ライトを車に付けたまま手探りでバルブを付けようとしても、なかなかうまくはまってくれないようです。次にバルブが切れたときには、また、大変だな。(ユニットの取り外しももうだいぶん慣れたけど)

HIDバルブは熱い

 取り付け作業中何回かした、バルブの焼き入れですが、ホームページを見ていると、「バルブの保護のため、ケースに入れたまま焼き入れをする」と書いてあるページがありました。焼き入れ中不安定にぶらぶらバルブをさせておくのも、バルブにゴミやら油やらが付きそうで不安に思っていたこともあり、「本当に大丈夫なのか」という一抹の不安はありながら、ケースに入れたまま、代替え品の焼き入れをしてみました。
 でもこれは、とんでもなかったです。バルブの熱でケースが溶けて、ぐにゃぐにゃになってしまいました。
 早く気づいたので事なきを得ましたが、気づくのがもっと遅かったら、バルブを1本だめにするところでした。

大穴を開けすぎた

 ヘッドライト取り付け用にハイビームの蓋にあけた大穴ですが、最初に送られてきたバルブのゴムにはぴったりでも、後から送られたバルブのゴムはもっと小さめで、取り付けてみるとグスグスでした。
 取り替え用に送られてきた商品なのに、こんなにサイズの違いがあっては困ります。バルブを変える度に穴の大きさが違うなんて、大きな穴を開けた後からでは対応ができないからです。
 仕方がないから、やりたくはないコーキングをしてくっつけるしかありません。でもこれをやると、次にバルブを変えなければならない時のことが思いやられます。
 そんなこんなで、やっと、デリカD5へのHIDの取り付けが完了になりました。

HIDの効果

 HID取り付けの効果は前頁で

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