ドア関連

ハイゼット、リモコンドアロック化1

 コムエンタープライズという会社の製品を眺めていると面白いです。後付けで取り付けてみたいような製品がいろいろあります。「よさそうな会社だな」と思って、一度買うと決めてしまうと、例によって送料を惜しんでいっぺんにいろいろと同時購入してしまいます。
 ハイゼットとシルビアのキーレスエントリー、ハイゼットのオートライト、2ドア汎用パワーウインドウキット、12V用間欠ワイパーキットなどです。しめて4万円もつぎ込んでしまいました。
 はたしてこれが全部、無事取り付けられるやら、どうやら。

とりあえずハイゼットをリモコンドアロック化

 不安に思ってばかりいてもしょうがないので、以前ドアの内張りをはがした経験のあるハイゼットを、とりあえずをリモコンドアロック化してみます。

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 ドアの内張りの外し方については別項で、もうすでに説明しているので、いきなり取り外した状態の写真です。
 私の車は、以前スピーカーを取り付けた時に、面白がってデッドニングをしてあるので、右の写真のような状態になっています。純正状態の左なら、ドアの後ろ側の2つの穴からすぐ作業に取り掛かれるのですが、デッドニングをしてあるばかりに、この2つの穴をもう一度開けなければなりません。ところが次に開けることなど考えずに密閉してあるものだから、これをはがしていくだけでも大事(おおごと)です。
 「こんなことなら、デッドニングなんかするんじゃあなかった」と思っても、後の祭り。どうしようもない。少しずつ、少しずつ、几帳面に貼ってあるデッドニングのカバーをはがしていくしかありません。

アクチュエーターを取り付ける

 私が買った製品にはアクチュエーターが標準ではついてこないので、左右のドア用に別途アクチュエーターを注文しなければなりません。アクチュエーターというのは、電気信号によって上下させるモーターのことです。

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 アクチュエーターの取り付けは、付属の平長の金具を使います。これを既存の穴にネジどめすれば、概ねドアロックのノブから出ている鉄棒に平行に取り付けることができます。
 本体が見えていないので分かりにくいですが、左の写真の左ドアいちばん後ろ側、つまり左側に10mmのボルトが2つ縦についているのがアクチュエーターを取り付けているボルトです。(写真中央に大きく写っているのは、別製品のパワーウインドー用のモーターです。)

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 ドアロックのノブから出ている鉄棒は、右の右ドアの写真の(同じ側のドアの写真でなくてごめんなさい)、穴の一番右、一番手前に見える斜めに写っている鉄棒です。この棒は、上のドアロックのノブから垂直に下に出て、途中から写真のように斜めになって、また下のドア金具に向かって下に降りてきています。
 この棒に、アクチュエーターから伸ばした棒を、金具を使って、ネジ3本で取り付けます。
 何回もいろいろ試行錯誤して取り付けてみて、この取付金具は、アクチュエーターから伸ばした棒にあらかじめ下で位置・方向を合わせて1本目のビスを固定しておいて、上に回して、2本のビスをドアロックのノブから伸びた鉄棒に固定するのがやりやすいようです。
 とにかく、この棒同士を固定する位置が、直接前から見ることができず、なおかつ、腕一本がやっと入るとても不自由なところなので、この固定には相当なストレスが溜まります。 

アクチュエーターの取り付けはかなり微妙

 上に書いたように固定に相当な困難がある金具をやっと取り付けて、いざ動かしてみると、ウィウィとモーターがいうだけで、ロックが全く動きません。
 最初、程ほどに平行になっていればいいのだろうと考えて取り付けたわけですが、そんなにいい加減ではダメでした。アクチュエーターから出た棒を、上下に動かしてみて、ドアノブから出ている棒に無理な抵抗がなく平行にスライドするようにうまいこと鉄の棒を曲げて位置合わせをしないといけません。

上下の位置合わせ

 上記のような位置合わせの他に、上下の位置合わせも必要です。アクチュエーターが伸びた位置か、縮んだ位置、どちらかに合わせて、伸び縮み両方の位置でアクチュエーターに無理な負担がかからないところで固定をします。
 うまく固定することができれば、ドアのロックノブを上下に動かしてみても、それほどの追加抵抗がなく、動いてくれるはずです。

要領が分かるまでにめちゃくちゃ時間がかかった

 とりあえず右側だけをなんとか動くようにするのに1日、左側を半日で取り付けて、右側の調子が悪いのでまた右側をもう一度調整していたら結局1日。合計丸2日で、やっとなんとか取り付けることができました。
 それでも右側の方は、棒のちょっとした具合の関係で、時々うまく動いてくれない時があります。
 あっちに曲げこっちに曲げ、棒をよじりまくってしまったので、かえってうまく動くように調整しにくくなっているようです。
 とりあえず今のところなんとかかろうじて動いてくれているようなので、様子見することにします。
 また調子が悪くなれば、もう一度調整し直さないといけません。

デッドニングをして蓋をするなんてとんでもない

 こんな状態ですから、また調整し直さなければならない可能性大です。とてもじゃあないが、デッドニングをして、穴を密閉してしまうなんて出来っこありません。以前デッドニングをしていた上張りを、ガムテープでとりあえず貼り付けて蓋をしておくことにします。
 車速が上がると勝手にドアロックをしてくれるキットを、別製品で購入していたのですが、こんな状態ですので、いらないロック・アンロックは少しでもしないほうが長持ちしそうなので、結局取り付けずじまいになってしまいそうです。

コントロールユニットはヘッドライト裏

 コントロールユニットはヘッドライトの裏に置きます。ドアから車体に至る部分にはコルゲートチューブを掛けて、ドアの開閉に対して保護します。
 ヘッドライトの取り外しについてはこちら。

ハザードの取付

 ロック関係がなんとか片付いたところで、ハザードの配線もします。運転席側のヘッドライト上のゴムから、運転席に向かって線を入れます。
 ハンドル下のカバーを、上ネジ2つ、下に3つ合計5つのネジで外します。
 後は、S200Pハイゼットの場合、ウインカーレバーにつながっているDsという10ピンソケットの5番ピン(右)、9番ピン(左)に付属の分岐コードを使って接続します。コードの色は、右が緑、左が緑黒です。

4chと3chに違いの意味はあまりなさそうだ

 私が買った商品は、P型4chとキーホルダータイプ3ch。チャンネル数の違いがなにか有効に使えるのかと思って、あえてひとつは4chにしてみました。しかし違いは、ウェルカムハザード機能といって、アンサーバックのウインカーを、30秒点滅、常時点灯を選べるかどうかだけの違いでした。違いに意味がほとんどありません。

リモコンの電池交換に難点が

 説明をよくよく見ていると、リモコンの電池交換の際には、コントロールユニットの中にあるショートバーをつなぎ変えて、セットアップしなければならないそうです。
 今回コントロールユニットはヘッドライトをはずしたところに隠したので、電池交換のたびにヘッドライトをはずさなければならないことになります。
 それではたまらないので、いずれスイッチを付けて対策をすることにします。
 他社の製品はどうなっているのでしょうか。やっぱりこんな手間をかけないといけないんでしょうかねえ。

安いキットは他にも色々ある

 今更ながらですが、取り付けた後からまた色々調べていると、私が取り付けた製品よりも安いキットは、他にもいろいろあるようです。
 「これ」と思い込んでしまうと、他の情報がなかなか頭に入ってきません。
 これらのキットは、4ドア分のアクチュエーターが付いて、私が買ったアクチュエーター無しのキットの半額以下なので、値段的にはかなり安かったです。
 私が買った会社のアクチュエーターは、これらのキット付属のアクチュレーターよりも薄型なようです。しかし、これはどうせ、別注ですから、キット付属のアクチュエーターが厚くて取り付けられなかったら、後で注文しなおす、という手もありそうです。
 後は、信頼性ですか。安物キットはどうせ中国製の粗悪品です。コムエンタープライズは、輸入するだけではなく、自社開発をやっているようなので、少しは信頼できるでしょうか。どうでしょうか。
 ホームページや評価に漂うオーラを感じながら、自分の判断を信じて決断する以外仕方がないようです。

1年と3ヶ月で壊れた? 壊れてなかった!

 取り付けて重宝して使っていたこのキットですが、1年と3ヶ月で壊れて?しまいました。最初、車に乗ってすぐには効かないことがあったキーレスですが、数日後には全く動作しなくなってしまいました。予備に置いていたリモコンを使っても同じことですし、電池を替えても、全く反応しません。
 発売元に問い合わせたところ

まず、リモコンの電池はどうでしょうか?
ボタンを押した時に光るLEDがチラつくような光り方をする場合は、
電池が消耗しています。

電池交換もされている場合は、配線の接触不良の可能性がありますので、
取説の配線検査手順を実施して下さい。
http://cepinc.jp/chumon/torisetsu/hanyou2008.pdf 

のような返事が返ってきました。
 取り替えた電池も元々リモコンに入っていた電池もテスターで測ると公称の3V以上の電圧があるので、上の黄色のマーカー部分をあまり気にしていませんでした。「確かにLEDがちらちらするけれど、新品に替えてもそうなのだから、元々こんなものだったのかな」と。
 でも、後から真相が分かってみると、やはりボタン電池の消耗が原因だったようです。更に違う電池を後日入れてみたところ、確かにLEDはちらちらせずに点きっぱなし。これを使ってセットアップすると、やはり正常に動作するではありませんか。
 どうもボタン電池というやつは、テスターで無負荷時の電圧を測っただけではダメのようですな。勉強になりました。LED等の負荷をかけて、消耗の具合を見るべきのようです。それでちらちらするのですから、「新品だ」と思っていた電池が実は消耗していたんでしょう。

壊れたと思って取り替え

 しかしこのような真相が分かったのは、実は、この製品を取り替えてしまった後のことです。この時は、一応新品電池に取り替えてみて全く変化がなかったので、電池は問題ないと判断しました。それで、一応、購入したときの配線マニュアルに従って配線を点検しても正常、リモコンのセットアップをしようとしてショートバーをセットアップの位置にすると、最初のハザード点灯1回はありますが、後は無反応。どうにもなりません。
 販売元のコムエンタープライズに連絡を取ってみると、

受信機とリモコンを当社までお送り頂けましたら、
検査し、可能であれば、修理させて頂きます。 

と返事が来ました。それで「ありがたい」と思ったものの、よくよく問い合わせをしてみると、

元払いでお送り頂く際の送料はお客様のご都合の良い
方法でお送り下さい。
こちらから返送する場合の送料は600円になります。
修理代金ですが、検査をしてみないとはっきりお答え出来ません。
修理可能な場合は、新品をご購入頂くより安くさせて頂きます。
ただし、修理不可の場合もございますので、予めご了承下さい。

との返事です。

 直るかどうかも分からないもののために送料を払い、直ったにしても、新品を購入するに近い金額がかかってしまうのなら、amazonなどで、この手の中国製の安いキットは2,000程度で手に入るので、ありがたみがありません。「直してもどうせ1年程度しかもたないのなら、安物でも変わらないかな」という思いも当然あります。それで、早々にこの製品に見切りを付けて、そちら(キーレスエントリーA 12V Simple is the BEST)に乗り換えることにしました。
  この取り替え作業については、次項で別の記事にします。
 ともあれ、こうやってキーレスの送受信機を取り替えてしまった後で、たまたま手元に出てきた他の新品の電池を、念のため入れ替え、LEDの光り方が違うことを確認してから、受信機のコードなど捨てるつもりでめちゃめちゃ短く切り取ってしまっていたのを、あわてて何とかやっとのことで復元して、もう一度動作確認をしてみると、「単なる電池切れだったらしい」というおそまつな事態が発覚した次第なのです。
 なんともはや。
 電池切れの症状の傾向と対策ぐらい、きちんとマニュアルの片隅に書いておいてくれれば、1,980円の出費と無駄な1日を費やさなくても良かったのに。
 でもまあ、新たに購入したキットは、この価格にして、オートロック機能まで付いてきますから、より高機能になったのでよしとします。どれくらいもつか未知数ですが、壊れたら、今回取り外した製品を予備にとっておいて修復に使うことにします。

アクチュエーターが壊れた

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 取り付けて2年も経っていないのに、運転席側のアクチュエーターが壊れました。前回の取り付けで少し無理な力がかかっていたためか、寿命なのかは分かりませんが、最近ドアロックの調子が悪くなり、カカと引っかかってたまにロックできることはあるものの、ほとんどロックできない状態になっていました。右のロックがおかしいような気がして、取り外してみると、やはりアクチュエーターの故障でした。(右上写真)

 前回買ったものは高いので。今回はamazonの単品で売っているアクチュエーターを購入ました。この商品はあまり評価が高くはないようなので、一応念のためにと予備を考えて2個注文しました。(写真の商品は、私が購入したものとは違います。)結果的にはとりあえず1個で取り付けが完了しました。

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 前回のような薄型ではないため、窓との干渉が心配でしたが、ほんのわずかのところでなんとか干渉せずにすんだようです。
 前回の取り付けでは、非常に手の入りにくいところでロックのロッドのネジ止めをしたため大変な苦労をしました。ネットで調べてみると、手の届くところでネジ止めなさっている方もいらっしゃったので、左の写真のように窓が開いたところでネジ止めをしてみました。

今度の取り付けには多少の問題点が

 今回の修理で、ロックはきちんと動くようにはなりましたが、多少問題点も残りました。本来車のロックは、ロックを下に下ろしていても、ドアノブを手前に引かずにただドアを閉めただけではロックが解除され、鍵の閉じ込めを防止するようになっています。ところが今回の作業をして同じようにしてみると、ロックが解除することなく、鍵がかかったままドアが閉まってしまいます。

 原因は、アクチュエーターを取り付けたため、ドアロックのロッドが非常に重くて動きにくくなったためです。

 その原因は、今回ロッドを下から少し斜めに押し上げるようにつけたために抵抗が大きくなっているのか、今回取り付けたアクチュエーターの電気を通さないで手動にするときの動きが重いためなのかは分かりません。

 前回取り付けた左のドアはきちんとロック解除になるので、どちらかに問題があるのでしょう。電動ロック時のアクチュエーターの作動音は軽快なので、おそらくアクチュエーターの空での動きが重いからではないかと考えて、これの対策はあきらめることにします。
 

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