メーター関連
- ハイゼットのメーターを交換してタコメーターを付ける
- メーターを手に入れる
- オートマ用をマニュアルに転用する
- ポン付けなどとんでもない
- メーターの取り外し
- カプラーのコードを差し替える
- ピンが二つ足りない
- 馬鹿な間違い
- 排気温警告の球を外す
- スピードメーターの針が時々急に落ちる
- メーター不調の長~いトンネル
- 考えた対策の内容と経過1 取り付けたキット関係
- 考えた対策の内容と経過2 メーター取り付け関係
- 考えた対策の内容と経過3 メーターそのものを疑う
- 考えた対策の内容と経過4 メーターが落ちると車速が取れないのは当然
- 考えた対策の内容と経過5 メーターケーブルがどうもあやしい
- エンジン側のメーター取り付け部分を探すのも一苦労
- 色々やっている内に更にどつぼに1 エンジンがかからなくなった
- 色々やっている内に更にどつぼに2 メーター照明が光らなくなった
- 色々やっている内に更にどつぼに3 メーター照明が光らなくなった 続き
- 色々やっている内に更にどつぼに4 電波時計の配線を引きちぎった
ハイゼットのメーターを交換してタコメーターを付ける
私のハイゼットS200P 5足2WDには、タコメーターがありません。オートライトを取り付けた時に、車速を取るついでに、回転信号なども取り出せたので、タコメーターを取り付けたいと思います。
タコメーターを取り付ける場合、部品としてタコメーターをダッシュボード上に取り付けるのが一般的だと思います。でも、私の車は、ツイーターをつけていたり、ナビをダッシュボード上に置いたりしているので、邪魔にならないようにタコメーターを取り付ける自信がありません。
それと、みんカラなどでみなさんが紹介なさっているムーブなどのメーターに取り替える方法だと、メーターを置き換えるだけですから、デザイン的にもそのほうが上品です。
その上、私の車にはついていないトリップメーターまで取り付けることができます。
それで、ムーブのメーターをハイゼットに取り付ける方向で動くことにしました。
メーターを手に入れる
とりあえずハイゼットS200Pに取り付けることができそうなメーターを手に入れます。Yahooオークションなどで、ダイハツの軽自動車のメーターの写真をいろいろ見てみますが、形状が同じかどうか、いまいち把握ができません。それで、みんカラなどで取り付けたと紹介されていて、おそらく取り付けられそうなムーブL600系のメーターを探します。
そうしていると、都合よく、ムーブL600Sオートマのメーターが出品されていたので、これを落札しました。
みんカラで紹介されているムーブのメータというのを見ても、私が落札したのと同じデザインのものはありません。それに私が落札したのは、オートマ用のメーターです。私のは5足マニュアルですから、付くかどうか色々不安な面はありました。
しかし、資料を求めても、もうこれ以上のものは発見できそうにもないので、とりあえず安く落札できれば、自分で試してみるしかありません。
かさばるので、送料はちょっと高かったですが、ほとんど送料だけの値段で落札でき、結果的には、オートマ用をマニュアルに転用するのにもさほどの支障はなかったので、このバクチは成功でした。
オートマ用をマニュアルに転用する
右下にオートマの変速表示があるパネルが印刷されていて、これが目障りになりますが、このプラスチックパネルをつや消し黒で塗りつぶしてしまえばいいのです。
私は、おそらくこのメーターをオートマ用に後で転用することはないとは思いますが、一応オートマの表示があるものを塗りつぶしてしまっては、今後オートマ用には使えなくなってしまうので、下のプラスチックは取っておいて、夕食で食べた刺身パックの透明プラスチックを同じ形に切り、これをつや消し黒のスプレーで塗装して取り付けました。
組み立ててしまえば、このメーターがオートマ用であったことや、まさか刺身のパックがメーター内に潜んでいることなど、誰も思いつくはずがありません。
なお、オートマ用には上のようなオートマの変速の表示が印刷してあって、車体からはマニュアル車にはない10ピンのコネクタが出ていて、変速表示用の入力になっています。マニュアル車にはこの10ピンはありませんから、これを挿さなければ表示ランプは点灯しません。
このようなわけでオートマ車用のメーターをマニュアル車に転用するのは、オートマの変速表示を気にしなければそのままできますし、上記のように表示を消してしまえばなんの支障もなく可能です。
しかしこの逆は無理ですので、注意してください。マニュアル車用には、変速の表示がメーターにもともと印刷されていないはずですから、変速表示をすることができないからです。
ハイゼットに取り付けることができるメーターの形状としては、ネジを取り付ける部分が上に突き出ていて、左右にもネジ留部分がある形状です。
なお、ムーブでも602というのは、形状が同じでも、多分4気筒なので、3気筒のハイゼットに取り付けると不具合が出ると思います。
その他表示の有無で気になるところは、メーターの表示ランプを外して、明るいところにかざしてみると、表示が印刷されているかどうかで確認できます。
私が手に入れたメーターや、S200P2WDのもともとのメータでも、4WD・ABSなどのマークは印刷されていましたので、そのあたりは、電球さえつければ多分機能するでしょう。もちろん2WDの車体についていたメーターには、電球は付いていませんから、別途追加する必要があります。
ポン付けなどとんでもない
みんカラなどを見ていると、ムーブのメーターをハイゼットにポン付けしたというような記述が出てきて、「そうなのか」と、楽にできそうな期待を持ってしまいます。
でも、S200PにムーブL600Sのメーターを付ける場合、そう簡単にはいきませんでした。カプラーの形状は一緒ですが、下の表のように、ピン配置は全く違っています。これを知らずにそのまま挿して使うのはおそらくとっても危険です。
手に入れたメーターを取り付けるため、後述のようにあれこれやっている過程で、更に調べていると、どうもハイゼット・ムーブのメーターには、前期用と後期用とがあるそうです。
この方の情報によると、ハイゼットのメーターは、ガソリン・水温が右にまとめてあるのが前期、スピードメーターを挟んで、これらが左右に分かれているのが後期です。
ムーブのメーターは、私のもののように、左右にガソリン・水温のメーターが分かれているのが前期、これらが左にかためて配置してあるのが後期のようです。
それぞれ、前期同士・後期同士は互換性があるが、またがると互換性がないらしいです。
この説明通りなら、私のハイゼットのメーターは後期、手に入れたムーブL600Sのメーターは前期ということになります。
どおりで、ポン付けできないはずです。
この方の写真を参考にして、後期同士のメーターを手に入れることができれば、もしかしたらメーターのポン付けができたのかもしれません。(私はムーブの後期にどの車種が属するとか、その配線図とかを調べたわけではありませんので、この前期・後期の互換性の情報は、ご自分で調べる手がかり程度にしてくだされば幸いです。できれば調査結果を教えていただけるとうれしいですね。)
ハイゼットS200P | ムーブL600S | ||
---|---|---|---|
16ピン | |||
dx | cy | ||
01 | 01 | 左ターン | |
02 | ハイビーム | 02 | 排気温センサー |
03 | 03 | ダイアグ(警告灯)出力側 | |
04 | シートベルト | 04 | ABS |
05 | 05 | ||
06 | 06 | ||
07 | パーキングブレーキ | 07 | チャージ |
08 | チャージ(オルタネータ側) | 08 | シートベルト |
09 | 09 | 油圧 | |
10 | 10 | ||
11 | 11 | パーキングブレーキ | |
12 | 12 | エアバッグ | |
13 | 13 | リードスイッチ(車速)アース(xk) | |
14 | 14 | リードスイッチ(車速) | |
15 | アース(xc) | 15 | ハイビーム |
16 | 右ターン | 16 | 右ターン |
13ピン | |||
dv | cx | ||
01 | メーター照明入力側 | 01 | ガソリン |
02 | 左ターン | 02 | 回転 |
03 | リードスイッチ(車速) | 03 | メーター照明入力側 |
04 | リードスイッチ(車速)アース(xc) | 04 | 4WD・リバースメーターなどアース(xk) |
05 | 水温計 | 05 | |
06 | ガソリン | 06 | |
07 | ダイアグ・警告灯全入力側 | 07 | |
08 | エアバッグ | 08 | 4WD入力側 |
09 | ABS | 09 | |
10 | 油圧 | 10 | ダイアグ・警告灯全入力 |
11 | チェックエンジン(警告灯)出力側 | 11 | |
12 | 12 | 水温計 | |
13 | 13 | アース(xk) | |
10ピン | |||
cw | |||
01 | 01 | L | |
02 | 02 | 2 | |
03 | 03 | D | |
04 | 04 | N | |
05 | 05 | P | |
06 | 06 | リバース(入力側) | |
07 | 07 | ||
08 | 08 | ||
09 | 09 | ||
10 | 10 |
これはあくまで。私の車の情報です。御自分の車に取り付ける際には、自車でもう一度確認してくださいね。
メーターの取り外し
メータを取り外すには、その前にかぶさっている覆いをとりはずさなければなりません。この覆いは。カップホルダーのところのネジ2つと、メーターの上のところにある2つのネジで固定されているだけで、手前に引っ張れば簡単に取れます。
ただ、手前に引っ張るためにはハンドルが邪魔になるので、ハンドルを固定している4本のネジを外して、ハンドルを手前に寄せます。
それから空調などのレバーも邪魔になりますから、これらを手前に引っ張って引き抜いておきます。空調のレバーは取り外さなくてもカバーを取り外すことはできます。
こうやってカバーを手前に外せば、メーターを取り付けているネジが見えますから、後は簡単です。
メーターケーブルは、クリップで引っ掛けて止めるようになっています。
二つのカプラーも引掛けがあって固定されているので、引掛けのところを押して引き抜きます。
カプラーのコードを差し替える
仕方がないので、カプラーのコードを差し替えなければなりません。
今日のこの時用に、カプラーのコード差し替えのための専用ツールとやらを買ってきました。ところがどっこい、どうやってピンを抜くのやら、皆目見当がつきません。
どうやっても、こうやっても、どうにもなりません。
それで、いつもどおりインターネットでカプラーのピンの抜き方を検索します。
それから、また実地に戻って現物を見ながら右往左往して、カプラーのピンを抜くには、その前に、カバーのところにはさがっている覆いを二つ外さなければなりませんでした。これを外さずに右往左往していたので、ピンを大よそ壊しかけるところでした。
そしてこの2つの覆いを取ると、ピンの下にある狭い隙間に、とっても小さいマイナスドライバーを当てがいながらピンを上にあげて、コードを力を入れずに引き抜くとすうっとコードがやっと抜けました。
コードの抜き差しに、専用工具など全く必要ではなかったのですね。
ダイソーで買ってきた精密用の極細マイナスドライバーが、思わぬところで大活躍しました。
やり方がわかってしまえば、後は上の表を見比べながら、根気よく間違わないようにピンを差し替えます。
どうも間違いそうなので、テプラでピンの意味を全て書きながら作業したので、もう一度間違いがないか点検することができました。
ピンが二つ足りない
上の表を見比べて頂ければわかるように、ピンが二つ足りません。
もともと回転計がついていないハイゼットには、回転計用の信号は、もちろんメーターには来ていません。
そしてアース。ムーブのアースの方が1つ多いです。
本当はピンを増設したいところですが、これは特殊なピンで、手に入りそうにありません。
それでどうするかですが、メーターについている配線用のネジを使って直接取り付けます。
ピンからどこのネジにつながっているかをよく観察して、そのネジに直接コードを取り付ければ良いのです。
回転信号は、ECUのところから取ったのを、メーターのところまで引いてきます。取り方はリンクを参考にしてください。
ちなみに言うと、車速信号をメーターのところから取る場合、13ピンカプラに入線しているコードから分岐してももちろん取れますが、メーター裏のこのネジからでも取ることができます。ディーラーの整備士などは、コード分岐の手間がいらないので、そうやって車速を取ることが多いようですね。
馬鹿な間違い
配線をして、メーターを取り付けドキドキしながらエンジンをかけても、回転計が動きません。ちょっと焦りますが、よくよく考えてみると、回転計の信号を、車速のところに取り付けていました。馬鹿な間違いです。
写真左側の上のメーター側に取り付けているのが、間違って付けた車速の位置です。下側がアースになっています。
気を取り直して、もう一度回転信号のビスの場所(写真右側)を確認して、再チャレンジです。
やりました。きちんと回転計が動いています。
排気温警告の球を外す
上の対応表を見てわかるとおり、ハイゼットには排気温センサーのコードがありません。これは、ダイアグに統合されているそうです。
それで、端子をつないでいないので、ムーブのメータの排気温警告灯が、点きっぱなしになります。それでは不都合なので、排気温警告灯の球を外してしまいます。
スピードメーターの針が時々急に落ちる
出来た出来たと思いながら、嬉しくして走っていると、傾斜を登るときや、振動があった時など、急にスピードメータの針が落ちて、すぐに回復します。
どこかにおかしいところがあるようですが、何をどうやっても、どうも原因がつかめません。
だいたいの時は、スピードメーターがうまく上がって、時々落ちても、すぐに回復することを思うと、メーターケーブルが機械的につながっているところの接続不良などは考えにくいかもしれないと思ったりもします。
後で原因が分かってみれば、、この不調の原因は、これとほとんど同時に私が取り付けた、オートライト、間欠ワイパーなど、車速情報を利用したキットや、交換したメーターなどとは全く関係がありませんでした。
結局、エンジン側のスピードメーターケーブルを固定するねじが全く抜けて、ケーブルがただ刺さっている状態になっていただけだったのです。
そうと分かれば、しめたもの。もう一度ケーブルをきちんと差し込んで、固定のねじをしっかりスパナで締めて完了です。
メーター不調の長~いトンネル
上にさっさと結論を書いてみれば、「ああそうか」と大したことがないようですが、メーター不調の原因が分かるまでは、とってもとっても長い、行く先知れずの道のりでした。
キットを複数取り付けたり、メーターを無理矢理交換したりしなければ、まず疑うのは、メーターケーブルか車速センサーのあたりですから、原因は比較的あっさり分かったのだろうと思います。
それにだいたい、何もしないのにこういう症状が出たときには、おそらくすぐに行きつけの車屋に持っていくので、自分でそう悩むこともなかっただろうと思います。
でも、キット取り付けや、メーター交換など、疑わなければならないようなことを、自分で色々やった直後ですから、どうしても自分が作業をした内容を疑おうとします。
車屋に持っていっても、イレギュラーなことをやっていて、アホな間違いからこういうことになっていれば、嗤われるだけですし、車屋が原因を特定するにしても、状態を元に戻してからでないと、なかなかまともに取り合ってくれないかもしれません。
それで、こういう状態になる原因を突き止めようとして、自分のやった作業で関係のありそうな所を見直し、その他の考えられるだけの対策を、ちょっとやっては元に戻して検証し、ダメでまた原因を考えて、ちょっとやっては~ということを繰り返し、結局原因が特定できずに、いたずらに同じ所の分解・組み立てを繰り返すだけというルーティンに陥ってしまいました。
考えた対策の内容と経過1 取り付けたキット関係
ネットを見ていると、車速信号がアースに不良接触しているとメーターが急に落ちることがるといった記述がありました。それでまず、車速信号をほかにも使えるようにと、ひとつ余計にギボシ端子をつけていたのを思い出して、ビニールテープで、もう一度絶縁し直してみました。
もし、ギボシ端子を覆っているカバーで不良接触が起こっているなら、予備に電源を取れるようにしてあるギボシ端子も危ないので、これらもビニールテープで絶縁しました。
最初、これで、メーターが急に落ちることがほとんどなくなったような気がしました。でも、なんか、もうちょっとおかしい。
それで今度は、車速を取り出して使っている、オートライト、間欠ワイパーキットの車速の配線をはずしてみます。それもダメなので、「うまくいくはずがないよな」と思いながらも、キットの本体全部をカプラから外してみます。
次に、車速と回転信号を取り出した分岐の部分の絶縁をやり直してみます。
考えた対策の内容と経過2 メーター取り付け関係
そこまですると、自分が取り付けたキット関係への対策ではお手上げ状態なので、今回取り付けているメーターの作業をもう一度やり直してみます。
アースと回転は、メーターのねじの部分にねじ止めしていますから、アースはもう一カ所同じアース線につながっているねじがあるので、止める場所を変えてみます。
それから、ショートがないように、ビニールテープを巻き直して、方向を微調整してもう一度止め直します。
さらに、ナビなどを取り付ける情報などによると、アース線の共有が不具合を招く場合があるそうです。このメーターの取り付けに当たって、アース線が一本足りないのを、分岐してつなぎましたから、これを分岐からではなくて、車体から直接取るアースにしてみます。
ここまででうまくいかなければ、後は、メーターへのねじ止めそのものが問題なのかもしれません。でも、メーター取り付けのカプラに取り付けてある金具は特殊ですから、カプラに線を直接配線しようと思えば、解体屋からコードを買ってくるほかありません。
それに、ここまでやってうまくいかないのであれば、元々メーターそのものが壊れている可能性もあるので、取り付けコード付きのメーターを、新たに解体屋に依頼しました。
もう一つメーターを取り替えて、カプラー内に配線を仕込んでもうまくいかなければ、差し替えた配線に問題があるか、もしくは別に取り付けたキットの取り付けに問題があるか、原因の方向が少しは絞れます。
メーターは依頼しただけで、不調の原因が分かった今現在でも、まだ商品が見つかったという連絡はありません。しかし、依頼した手前、もし連絡があれば購入しないわけにはいかないでしょう。
もっとも、それはそれで、回転やアースのコードをカプラー内に仕込んでしまえ、配線がすっきりするので、まんざら無駄なわけでもありません。
考えた対策の内容と経過3 メーターそのものを疑う
以上のすべてがダメだとなると、新調したメーターそのものに不具合があるのかもしれません。馬鹿なことに、私は最初車速の所に回転信号のコードを取り付けてしまったので、それが原因で壊した可能性もあります。
これを確かめるには、元のメーターに戻してみるか、新しいムーブのメーターを手に入れるかですが、カプラーのコードをもう一度元に戻す元気はありません。
原因が分かってから、またコードを刺し直してというのは、考えるだけでぞっとします。
それで、上に書いた、「ケーブル付きのメーターを入手するしかない」という発想になったのですが、肝心の新しい部品が来ない以上、まだできそうなことを、ちょっとでも可能性があればやるしかありません。
それで今度は、スピードメーターだけを取り外して、ハンダの盛り直しをしてみます。ハンダが古くなると、目に見えない亀裂がハンダに入って、振動などで接触不良が発生したりするそうです。
それから、接点改良剤の吹きつけ。接点磨き(でもこれは、後で致命的な結果と判明)
あと、有りそうな基盤を探して見ましたが、ハイゼットには、コンデンサなどが付いているような、何か修理できそうな基盤は全く見あたりません。
唯一、何かがねじ止めされているので、これも外して、ハンダの盛り直しをしておきます。配線図と照らし合わせてみると、これはどうも車速センサのようです。
ハイゼットの車速発生装置は、エンジン側ではなくて、メーター裏のこんな所にあったんですね。メーターを何回も分解しながら、これまで全く気付いていませんでした。
センサの付いていないパジェロに取り付けたデンソーの車速発生装置のようなものをこれまで思い浮かべていただけに、こうしてみると、ずいぶんちゃちな装置でも、車速というやつは発生できるようです。
それはともかくとして、ハンダの盛り直しでもうまくいかないので、元々のハイゼットにも同じセンサがありますから、取り替えてみます。それでもうまくいきませんから、車速センサの故障でもないようです。
考えた対策の内容と経過4 メーターが落ちると車速が取れないのは当然
色々やっている過程で、スピードメーターの針が下りているときには、車速信号も出ていないことが分かりました。夜、車速連動のオートライトで走っていると、メーターが落ちると同時に、ヘッドライトも消えてしまうからです。
それで当初、メーターの針の不調は、車速信号がうまく出ていないから起こる現象ではないかと考えていたわけですが、これは、因果関係が逆でした。
車速信号を発生する装置がメーター裏に付いていて、メーターのケーブルに連動して回る部品の回転に合わせてパルスを発生させているわけですから、スピードメーターが動かなくなれば、当然車速信号も出なくなります。
考えた対策の内容と経過5 メーターケーブルがどうもあやしい
やってみると、メーターを取り付けなくても、エンジンはかかります。
それである時、メーターを外してケーブルが回っているかどうか確認してみました。
その結果、ケーブルは回転しているのですが、ケーブルがなぜか微妙に上下しています。
止まってケーブルを押してみると、なぜかかなり奥まで入っていってしまいます。ここまで入ってしまえば、メーターの回転部分にきちんと挟まって回ってくれるのかどうか不安です。
時々針が落ちてもすぐにメーターは復活するので、ケーブルが抜けてしまうことはないようですが、もしかしたら、登り坂などでは、ケーブルが時々中に入っていって、そのときにメーターが落ちているのかもしれません。
考えられる原因はすべて対策してしまったので、仕方がありませんから、スピードメーターケーブルを注文してみることにしました。ケーブルを変えて直らなければ、どうしてもメーターそのものを交換できるのを待つしか、手が尽きてしまいました。
ケーブルが到着するのを待つ間、「ひょっとして」ということで、エンジン側のメーターケーブルも外してとりあえず現在の状況を把握しようとしてやっと見つけたのが、上述の様に、メーターケーブルの固定ねじが全くゆるんで外れてしまっていたということです。
こんなことなら、もっと早く確認しておくべきでした。スピードメーターの針が時々しか落ちないので、まさか、ケーブルの固定が全くできていないとまでは、全く想像すらできませんでした。
せっかく注文したメーターケーブルが全くの無駄に。しかも、200系用ということで購入したケーブルは、S200Pに現在取り付けてあるケーブルよりはめちゃくちゃ短いし。
エンジン側のメーター取り付け部分を探すのも一苦労
最初ざっと下を覗いてみて、エンジン前方真ん中に着いているケーブルがメーターケーブルに違いないと考えて、ねじを緩めてしまいました。
でも、なんかメーターケーブルにしては様子が変。それで、よくよく調べてみると、これはどうもクラッチケーブルらしい。普通にまともに動いていたものを、緩めてしまった。
とりあえず、何とかそれらしいあたりでねじを締めて、クラッチ操作をしてみると、以前と同じようなあたりに復旧できたので、やれやれです。
それから改めて、メーターケーブルを運転席下のケーブルが出てくるところから追って追っていくと、メーターケーブルは、エンジンのバッテリーの側から、横に差し込んだケーブルでした。これが通常はねじ止めされているわけですが、今回は緩んでしまっていました。
色々やっている内に更にどつぼに1 エンジンがかからなくなった
ほとんど代わり映えしない作業をして、「これじゃあ、改善するはずはないよなあ」などと考えながら組み立てて、「もう遅くなってきたことだし、今日の作業はもうこれでおしまいにしよう」と思って、車をしまうためにエンジンを掛けようとすると、「あら」、かかりません。何度やっても同じこと。キーの回転が、電気系統に伝わっている様子が全くない。
「メーターの針が時々落ちる」という些細なことを直そうとして、色々やっている内に、とうとうエンジンまでかからなくしちまった。どえりゃあことだぞ。
車が動かないのは、家の前に路上駐車をしておけば、それでもいいのですが、さっきまで動いていた、パワーウインドーまで動かない。風通しのため窓を開けていたものだから、窓も閉められない。
一応人通りに面したところですから、窓を閉めずに、車を何日か放置しておくのはどうしても物騒。
もうかなり夜も遅いし、これ以上作業を続けていると、隣のおばさんから怒鳴り込む電話がまたかかってきそう。でも仕方がないから、窓を閉めるために、やりたくもない余分な作業に取りかかります。
パワーウインドーはアクセサリー電源につないでいるので、キー操作に反応がなければ、窓は閉まりません。それを常時電源につなぎ変えます。ヘッドライト裏にユニットを仕込んであるので、ライトをまた分解しなければいけません。
やっと、窓を締めて、その場を納めてからも、頭の中は、原因を求めてぐるぐるします。メーターはともかく、エンジンがかからないのはとんでもない。最悪車屋に恥を忍んで取りに来てもらうしかありません。
最初、メーターを取り付け・取り外すときに、いつも、ハンドルを前に外して作業をするので、引っ張られるコードがあって、「これ危ないぞ」と思いながら、何の対策も講じずにいたコードが、やっぱり、引っ張られて引きちぎられてしまったのだろうと思っていました。
でも、でも、後日改めて上から見た感じでは、どうもよく分からない。ハンドル下の手がよく入らないところだけに、ダッシュボード全体を外して、コードのカバーを全部外して、考えられるところを見ていくしかないのかなという状況でした。
それで作業を途中までしかけて、中が少しよく見えるようになったところで、しげしげ眺めていると、何かつながっていないコードを発見。目で見るよりも、手を入れたときに、何かぶらぶらしているので分かりました。Dmというキーシリンダーから伸びている5ピンのカブラーが、すっぽりと抜けていたのでした。
このカプラーは、引っかかりがあるので、通常なら抜けるはずはないのですが、何度もハンドルの着脱を繰り返して引っ張られている内に、無理な力がかかって抜けてしまったのでしょう。
色々やっている内に更にどつぼに2 メーター照明が光らなくなった
これも色々やっている内に、メーター照明が光らなくなってしまいました。インジケーター類は光るのに、夜間にスモール連動の照明が全くつかない。
こうなってみると、スピードなど、スピードメーターの表示通りにおさえて普段走っているわけでもないのに、何故かとっても怖いです。
メーター照明と連動している、スモールランプやバックランプなどはきちんと点くので、ヒューズが飛んだというわけでもなさそうです。
もちろんヒューズの点検はしましたが、異常はありません。
「メーターを時々落とさせる、どこかの致命傷が、とうとうメーター照明までダメにしたのか」と、点かなくなった当初は思ったりもしていたのですが、メーターの針が落ちる原因がケーブルだとはっきりしたので、キットやメーターの配線に原因があるわけではないようです。
メーター照明は、途中まではきちんと点いていたので、これもおそらくキースイッチがきかなくなったのと同じで、どこかカプラーが抜けているような気もします。でも、配線図を見てもそんなカプラーらしきものはありません。なんかおかしいです。
一応はそこらあたりを覗いて、やはり、抜けたケーブルなどどこにもないので、13ピンカプラーの3番、メーター照明にテスターを当ててみました。すると、なんと少々電圧は低いものの、電気はきています。
ということは、メーターの問題か、ということでメーターをもう一度調べます。しかし、アースと電源がじかに電球につながっているだけなので、複雑な所は全くありません。
それでもよくよく見ると、カプラーの差し込み口のところが断線していました。
理由は、接点の導通をよくしようとして、ヤスリを掛けた際、削りすぎて、どうも断線したらしいです。何ともお恥ずかしい。
プロがするなら、プリント配線の交換でしょうが、それではとても高く付いてしまいます。たぶん中古のメーターをもう一つ手に入れるのと変わらない。
それで補修を試みますが、ハンダなどを使ったものだから、プリント配線のプラスチックが溶けて、よけいぼろぼろになってしまいました。
もう、ぼろぼろ。
アースや回転のように、メーター照明の所にはねじがあるわけではないので、照明の電球の入力側の端子に直接、メーター照明の入力をハンダ付けしてしまいました。
1番ピンのガソリンの端子もダメにしたので、こちらはちょうどいいビスがありますから、そちらに配線し直します。
もう、メーター裏の配線がぼろぼろです。恥ずかしい。
色々やっている内に更にどつぼに3 メーター照明が光らなくなった 続き
「これで、絶対大丈夫。長い道のりもやっと終わった」とメーター照明の作業を終えて、組み立て、いざ試してみると、なんと、スモールを付けた瞬間に、メーター内の左右ターンインジケータ、ハイビームインジケータが同時に点灯し、タコメーターの針が急に落ちます。
「そんなはずはない」と思いながら、もう一度分解してもやっぱり原因が分からず、「これでもか」と今度はもうちょっと念入りに半分破壊されている13ピンカプラを差し直してもう一度組み立てます。
そんなので根本的な対策ができるはずもないのですが、それで一応症状は治まったので、様子見をすることにします。
「でも、絶対まだ何かがおかしい」と思いながら。
思っていた矢先、やっぱり1日後には症状がぶり返しました。夜スモールが付くと、ターンインジケーターが点滅もせずに付きっぱなしになり、ハイビームインジケータと一緒に点灯します。回転計の針がゼロになります。
こんなんじゃあ、とても、夜ライトを付けて走ることができません。
しかし、メーター内は、このような状態でも、車外は左右ターンライトや、ポジションランプなど正常に機能しています。
メーター内のターンインジケータも、ウインカーのスイッチを入れると、入れた方のランプは、正常に点滅します。
配線図を見直しても、ターンインジケータにハイビーム警告が同時に点灯する現象はよく原因が分かりません。しかもターンインジケーターは点滅すらせずに常時点灯です。
でも、原因が分からないにしても、一番怪しいのは13ピンカプラの4番ピンのアースですから、とりあえずこのアースもメーター裏のネジで取り直してみることにしました。13ピンの1番から3番までは切り取ってしまいましたから、もしかしたら、4番ピンがねじれてコネクタに接触している可能性があったからです。
結局、ターンやハイビームインジケータが同時点灯していた根本の原理はよく分かりませんが、アースを取ったらこの現象は収まったので、やっぱり4番ピンのアース不良が原因だったようです。
色々やっている内に更にどつぼに4 電波時計の配線を引きちぎった
どうにもこうにも引くも進むもできなくなっていた頃、同じことなら、キット類の配線が中央部に上から降りてきているのを、コルゲートチューブでまとめて、きちんと配線してやろうという気を起こしました。
それで、仕上がりにご満悦で、電波時計を元に戻そうとして、付きません。
コルゲートチューブで配線をまとめた関係で、コードが今まで取り付けていた位置まで届かなくなってしまったようです。
コードを、元の電源取り入れ口からもう一度よく観察してから引っ張ればいいものを、これも夜遅くなってから、時間を気にして店じまいをしかけていたときだったので、あわててちょっと強めに上から引っ張ってしまいました。
ところが、ぶち切れてみて、よく見てみると、これが、この製品の電源コードはまた、とっても細かったです。これじゃあ、引きちぎられるのも納得。
その時は、「まあ配線をまた繋げばどうということはないわい。けど、めんどくせえなあ。」と思って作業を終えたのですが、翌朝よくよく見てみると、時計が動いていません。この時計は、夜間照明をするために、電源を取っているだけで、時計には内蔵のボタン電池が電源を供給しています。ですから、線が切れてもあまり気にしなかったのですが、どうも線を引きちぎったときにショートしたのか、時計の内部までおかしくなってしまったようです。
電波時計は安くなってきたとはいえ、また購入しなければならないのは、まだまだ私など、安月給のサラリーマンにはこたえます。
これはほとんどあきらめムードで、コンデンサーなど明らかにショートしていたり、断線していたりする部分があれば、直せるかもしれない、との淡い期待の元、一応分解してみます。
でもやっぱり、そんなに期待通りにはいきません。何も発見できないので、むなしく再組み立てをします。何もやってはいないわけですから、当然やっぱりまともには動きません。しかし、そういうことを何回かしていると、何かの拍子にちょっとだけ、数字がきちんと出て来るときがありました。
それで、もう一度分解して、組み立て、やっぱり動かないので、リセットをかけてみると、なんと、動いているようです。これがいつまでもつか分かりませんが、このまま、うまく動いてくれると超ラッキーです。
時計さえ動くようになればしめたもの。後は、シガープラグからの電源線をもう一度繋ぎ直して、なんとか無事復活させることができました。
細い線は、周りの皮膜をむくのも難しいです。何度も何度も切ってしまいました。熱収縮チューブを使って補強したので、いくらかは耐久性も出たでしょうか。
やれやれ。