デリカD5スライドドア修理

デリカD5スライドドアスイッチ修理

 デリカD5のスライドドアの調子が、購入してかなりすぐの段階からよくありませんでした。
 何かの拍子に、スライドドアが自動では開かなくなります。三菱に持って行って見てもらうと、スライドドアのオートを入り切りするスイッチが運転席側のダッシュボード下にあって、それがOFFになっていたということでした。
 それから、動かなくなると、このスイッチを何回か入り切りして、その場は動くようになっては、また動かなくなるということを繰り返していたのですが、だんだん症状が頻繁に表れるようになって、8年目ぐらいには、スイッチを操作しても、ちょっと後になると、またすぐに動かなくなってしまい、どうしようもなくなりました。
 再び三菱で見てもらうと、スタッフが見た時にはやはり、スイッチがOFFになっていて、ONにすると問題がないようなことを言います。一応ゴムの張り付きやセンサーは点検してくれて、それでも症状が直らないようなら、スイッチが怪しい可能性があるそうです。スイッチを変えて直るのかと聞いても、それはやってみないと分からというような言い方をします。
 例によっていつものディーラーの無責任さ丸出しです。購入した当初から調子が悪く、スイッチが不良なら、スライドドアのON・OFFスイッチなど、普通は入れっぱなしで、調子が悪くなって回復する時にしか押さないものですから、元々不良品だったに違いありません。それを、全く取り合わないで、もしスイッチを直すのなら、4千円ほどかかかりますと見積もりだけを言われても、正直よい気持ちはしません。

やっぱりスイッチ不良だった

 直るかどうか不確かなことのために修理を依頼する気にもなれないので、そのまま持って帰ってきました。それでもディーラーで、「スイッチが不良かどうかは、スイッチの所を直結してみれば分かる」と言われていたので、なるほどと思い、とりあえず試してみることにして、スイッチの所をしげしげと眺めてみました。
 すると、このスイッチ、押しておいても、押し込み部分の脇などにちょっとした力がかかっただけで、何かの拍子にすぐにリセットされてしまうことが分かりました。これだったら、道路のちょっとした振動を拾っただけでも、スイッチがOFFになってしまう可能性があります。

スイッチの構造的な欠陥が問題

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 スイッチを分解してみると、一般的な押し込みスイッチと同じような構造になっています。押し込んだ時に針金のようなものがロック部分の溝に引っかかって固定され、もう一度押すと、この針金が溝に沿って動いて解除される構造です。(スプリングがあるので、分解時には飛ばしてなくさないように注意しましょう。)
 ところが、この針金を抑えている部分がないために、引っかかりが弱く、上(写真では下)に逃げてほとんど引っかからないで、そのままOFFになっていました。
 これは、経年劣化による不良というよりは、本来引っかからければならない部分が、引っかからずに逃げて引っかからなくなっているだけですから、元々の設計上の構造欠陥です。

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 子どもが捨てずに取っておいたプラモデルの廃ランナー部分を重ねて、針金が上(写真では下)に逃げないような押さえの部分を貼り付けて改造をすると、あら不思議、きちんとスイッチが機能するようになりました。
 これまでほとんどまともに機能しなかったスライドドアが、ドアを開けるつどきちんと動くようになると、ドアを開けるたんびに、「まだきちんと動くー!」と感動します。
 こんなん、本当は、あってはいけないことなんだと思うんだけどね。
 流石、三菱品質!(『下町ロケット』の、「ロケット品質」のもじりです。)

うちの車以外でも不具合になるはずなんだけど

 こんな構造ですから、うちの車以外でも、不具合が起こるはずなんですが、ネットを探してみても、似たような症例は報告がありません。D5を乗り継いでいる職場の同僚に聞いても、「そんなん、不良車じゃぁないですか-!」と、あるはずがないことのような言われ方をします。
 ディーラーの対応を見ると、途中で部品を改良して修正した、というようなことも考えにくいので、まだまだ症例はあるはずなのですが、皆さんは、ディーラに言われて、素直にすぐにスイッチ交換をなさっているんですかねえ。
 あれじゃあ、取り変えても、すぐにまた具合が悪くなりそうなんだけどなあ。

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