6J1 真空管のプリアンプキットを買ってみた

 例によってAliExpressを物欲しげに眺めていると、TUBE-03と同じ真空管を使ったプリアンプのキットが10ドルもしないで手に入ります。真空管付きでこの値段なので真空管を買ったと思えば、ちょっとおもしろそうなので、一つ注文してみることにします。
 部品点数が結構あるので、ハンダ付けする箇所はたくさんありますが、そんなに細かいハンダ付け作業は必要ないので、組み立て自体はさほど難しいことはありません。
 若干ハンダ付けの狭い所があるので、そこはこて先を細いものに変えた方がやりやすいかもしれません。
 私は普段からずっと100Wの温度調節可能なハンダごてを使っているので、こての交換はしませんが、普段W数の少ないハンダごてを使って基板のハンダ付けをしている場合は、ターミナルなど熱をたくさん奪う部品をハンダ付けするときには、そこだけ容量の大きなこてを選んだ方が良いです。

6J1 preamp kits
 抵抗類など、背の低い部品からハンダ付けしていって、徐々に背の高い部品に移行します。抵抗は、値(あたい)別に分類されているので、基板に使用されている同じ抵抗値の数を見れば、セットになっている抵抗が何Ωなのか大体の予測が付きます。
 本当は、コンデンサーなどは、日本製の部品に交換したかったのですが、オーディオ用は、太かったり、背が高かったり、この基盤のその場所に収まりそうにはなかったので、キットの部品をすべてそのまま利用しました。
 ケースは、セットになっているキットもありますが、私は別の所からケースだけを購入しました。「多分使えるだろう」と高をくくっていたのですが、基盤を取り付ける穴の位置が、ケースだけ売っている奴は、3つで、私が買った基盤の方は4隅でした。穴はあければすむことですが、ねじが3セットしかないのには弱りました。2cmのスペンサーは手持ちがないので、パソコンの基盤用の5mmのスペンサーを3つつなげて2cmにして代用しました。

性能はどうなんだろう 

6J1 preamp kits
 オペアンプをMUSES01にしたTUBE-03と比べると、さすがに少し聞き劣りがしますが、それでも、これを付けることで真空管特有のまろやかさは付くような気がします。かけている投資額が違いすぎるのですから、比較するのはかわいそうでしょう。
 これはこれで使う用途はあるでしょう。→TDA7297アンプとの組み合わせで、テレビに設置しました。

何とAC12V電源が必要だった

 このプリアンプの電源には、何とAC(交流)の12V電源が必要でした。DC(直流)12Vでは動かないと書いてある。どおりで、DC電源をつないだ時、入力音量が大きいとノイズがむごいはずです。
 ところが、このAC12Vの電源というのが、中国様の安いやつがなかなか見つかりません。困ったもんだ。このキットを売っているメーカーぐらいは、電源も手に入るようにしてくれないといけないよなあ。
 それと、ACアダプターにDCとACと、同じプラグなのに2つの種類があると、不用意に誤接続して、他の機器を壊してしまいそうです。普通の人は、ACアダプターに2種類あることなど知るはずはないので、これを2つ併用するのは、とっても怖い気がします。自分でも、こんな細かいところは、すぐについうっかり忘れてしまいますし。
 このアンプにAC12Vをつなぐと、きわめて正常に動作します。ところが最初それを知らないでDC12Vをつないだ時には、ソースの音源の音をかなり小さくしておかないと、音が割れてしまって、まともには聞こえませんでした。
 「製作の不具合か」とも思ったのですが、音源の音を小さくすると、このプレアンプのボリュームは最大にしても、何とか普通に聞こえるので、故障でもなさそうでした。
 それで、「もしかしたら、ハンダ付けの不十分な箇所があるのかもしれない」と考えて、やり直しをしている内に、なぜか真空管の真ん中に設置してあるLEDが片方点灯しなくなってしまい、それがなぜ起こったのか分からないので、途方にくれました。
 しかし、壊れたLEDを取り換えると、またLEDはそのまま復活したので、とりあえずはそれでよしとしました。
 結局、音割れの原因は、全て電源に不適切なAC・DCアダプターを使ったことにあるので、このような誤使用に直結する使用上の重大カ所は、商品説明にサラッと書くのではなくて、しっかりとマークを入れて、購入者にくどいくらい注意を促してほしいところです。
 amazonの同等品のQ&Aには、「DCアダプターは使えないのですか?」という記述があるにはあるのですが、それだけなので、こんなところは、どうしても見落としてしまいがちですね。
 amazonのAC・ACアダプターは品切れですし、どうやって使えというんでしょうか。

とりあえず試運転はボルトスライダーで

 まだ、AC12Vの電源を購入していないので、試しにAC12Vをボルトスライダーで作ってみました。これは、写真の現像用に、中古で購入していて、使い方がよくわからないまま、使わないで置いておいたもので、いま改めて見ていると、0Vから作り出せるように書いてあるので、試しに12Vで動かしてみました。
 ボルトスライダーは直径12cm、高さ11cmの円筒に付属品がついているような、大きい上に、とても重く、しかも高価なものなので、まあお試し用に使ってみる程度ですかね。