Lepy LP-A7USBを改造してみる

 mp3が使えないとっても古いナビを付けた車で、資格勉強などのためにmp3の鳴るものが欲しくて、LepyのLP-A7USBを取り付けました。これが無改造でもそこそこの音がするので、一気に中華オーディオ沼にずぼずぼとのめり込むきっかけになった1台です。
 後から買ったLepy LP-2024Aや、Kentiger V10の改造が一段落つき、たまたま妻が車に乗らずに置いてあったので、関東から関西・中国地方へと珍しく逆走する台風直撃の中、これも改造しておくことにします。(台風は、心配したけれど、ほとんど風もなかったです。よかった。)
 改造の手順は、これまで書いた他機種のやり方と同じなので、ここでは、違う所だけを記録しておきます。

何とトルクスのT6ねじだった

 最初の個体を手に入れた時には、こんな細いねじは、多分6角ねじに違いないと考えて、100均で1.3mmの六角レンチが含まれるめちゃくちゃ細い6角レンチセットを調達してきました。我が家には、車屋や大工ができるほど、いろいろな道具が散乱しているのですが、普通の大きさでは細くてもせいぜい1.5mmまでなので、こんなに細いものがなかったからです。
 この1.3mmで、回しにくいながらどうにか分解できたのですが、2つめを手に入れて分解しようとすると、ねじがばかになって空回りするだけで、どのねじもどのねじも、全く回りません。
 「もっとしっかりしたレンチなら」と考えて、アストロプロダクツで、1つ300円のミリねじとインチねじと、それぞれのセットを買ってみても、どれも合いません。1.27mmなど、ねじ穴にも入らなくて、よく見ると、正6角形にもなっていない100均のものよりも粗悪品でした。
 まだ悪あがきをして、今度はホームセンターで、1.27mm単独の6角レンチ「プロ仕様」というやつを購入してみましたが、これも100均のものと同様、ぐすぐすです。
 「どうやって回すんだー!!こんなもの。」と万事休すで、あきらめムードの中、ちょっと時間を置いて、改めて虫眼鏡でこのねじを見たところ、何と、トルクスねじではないですか。
 「こんな細いトルクスねじなど持っていないぞ!!」と、半分やけくそになっていましたが、以前KTCのトルクスねじセット(いじり止め無し)が処分価格で売られていたのを、「こんなものを使うことは、一生ないだろうなあ」と思いながら購入していたのを、改めて確かめてみると、何とこんな細いのが有るではないですか。
 車で使うような大きなねじばかりの中で、よくもまあ、こんな細いものまでセットに入っていたものです。
 これは、1/4インチのソケットレンチ用のソケットなので、ドライバー型の差し込みに挿すと、とても使い勝手がいいです。
 これを使ってみると、今まで苦労していたのがウソのように、ぴったりとねじ穴に当てはまって、気持ちよく回ってくれます。
 なお、LP-2024用のトルクスレンチは、もうひとサイズ大きいT7というやつです。

同じ業者から手に入れても回路が違うぞ

 2つ目を同じ業者から手に入れて、やっと分解してみると、SDカードなどを読む方の上の基盤の回路が、半年前のものとは違っていました。最初のには、電解コンデンサーが1つしかないのに、2つ目のには2つもあります。
 何がどう変わったんだろう。

オペアンプのソケット化

LP-A7USBを改造
 オペアンプがじか付けなので、オペアンプの交換ができるようにソケットを取り付けます。ちょうどMUSES01にソケットがついてきたので、それを使いました。
 ハンダごてのこて先をナイフ形の幅広のものに変えて、足を4本同時に温めて、左右少しずつ抜いていき、ソケットを取り付けるときも、あらかじめ穴はあけないで、左右少しずつ、4本足を同時に温めながら、差し込んでいきます。
 丸ピンソケットの場合、あまり力を入れてやりすぎると、ピンが上に出っ張ってきてしまいます。気を付けましょう。
 私は、知らない間にピンが1本下に落ちていました。
 でも、オペアンプ取り外しももう2度目なので、だいぶん要領がよくなってはきています。

OPA2604にした

 この製品は、オペアンプが1つだけです。MUSES01、MUSES02なども含めて、けっこうたくさんのオペアンプを試してみました
 MUSES01ほど高いものを使う気にはなれなかったので、それ以外では、OPA2604が一番好きでした。とてもいい音になります。

オペアンプは奥が深い?

 もっと最初の段階では、先人がよいと言っていたこともあり、Kentiger V10の時に、いろいろ試してNJM2114DDがよかったこともあり、最初、NJM2114DDを取り付けて終わりにしようと思って組み立てました。
 ところが、オペアンプ、コンデンサ交換を経て、他機種で経験したほどには音がよくなってはいないような気がします。それでやむなくもう一度分解して、オペアンプを検討し直したことがありました。
 その時に、MUSES01、MUSES02、MUSES8920D、MUSES8820D、OPA1622、NJM2114DDの他、LP-2024やTUBE-03についてきたNE5532P、Kentiger、LP-A7USBについてきたものをすべて聞き比べた結果は、MUSES01は、これだけは確かに一番良かったですが、値段が違いすぎます。その他の所で一番良かったのが、意外にも、LP-A7USBに元々ついていた「4558D JRC 00581」でした。
 後から、さらにNJM4558DDという選別品を試してみると、こちらの方がもう少しだけよかったのですが、それにしてもいくらかオペアンプを比較した中で、元々ついていたものが一番良かったのには正直驚きました。
 元々直付けのオペアンプをソケット化すると音が悪くなるという情報もあるので、上のようなことを考えると、LP-A7USBの場合は、「オペアンプをソケット化せずにそのまま使う」という選択肢もあるかもしれません。

 更に面白いことを付け加えると、同じNJM4558でも、Kentigerに付いていた「4558D JRC D202A」というのは、さほど良くはありませんでした。印刷の文字も字体が違うので、「4558D JRC」の所は同じでも、全く違う製品なのかもしれません。
 NE5532Pにしても、上の段の形番が、LP-2024の81W16SFE3と、TUBE-03の61YLDZMとで、マークも、印刷の字体も全く違います。この違いは、いったい何なんでしょうか。
 同じ形番のものでも音色が全く違ってくるとは、オペアンプは結構奥が深いものがあります。

電解コンデンサー全交換

LP-A7USBを改造
 ついでですから、取り換えられそうな電解コンデンサーを全部オーディオ用のものに交換します。
 上の写真右下のオペアンプよりさらに右下隅の2つの入力カップリングの電解コンデンサー2.2μFは先人の例もありますので、3.3μFにしました。ところが、コンデンサーの全交換を経ても音がさほど良くはならなかったので、LP-2024の時のことを思い出して、このコンデンサーを、結局33μFにしてみました。
 自分で理論的に分かってこうしたわけではないので、もしかしたらこんなことはしない方がよいのかもしれません。
 左端中央の電源用の電解コンデンサーは2,200μFが付いていたところを、大きい方がいいので、3,300μFにしてあります。3,300μFはかなり大きいので、ケースにやっと入るように無理やり寝かせて取り付けています。
 他は、元のものと同じ容量のものに交換しました。
 3,300μF下の104のセラミックコンデンサーは、フィルムコンデンサーにしてあります。
 なお、USBが付いている基板の電解コンデンサーは、大きさの関係で、取り換えることができませんでした。

さすが中国製 お粗末なところが2つ

 USBが付いている基盤の4ピンの差し込みには、3ピンの金具で、無理やり写真のように差し込んであります。
 分解するときに、それに気づかずにいたので、いざ組み立てようとして、どう差し込んであったのか分からなくて、多少焦りました。先人の動画に、「4ピンの所に3ピンで差し込んである」とそういえば言っていたのを思い出して、基盤の裏をはぐってみたら、接続無しのピンの記述があったので、写真のような差し込み方で、あっているはずです。
 それともう一つ、ボリュームつまみが、油紙のようなものを挟んで固定してありました。これを挟まないと、つまみがぐすぐすで、全く固定されません。
 まあ、分解しなければこんなお粗末な工作をしているのは知りようがないことなので、「分からなければなんでもあり」という中国製を実感するつくりでした。

ボリュームつまみの固定は、テプラの切れっぱしを挟んだ

 最初に取り付ける時には、元々挟んであった油紙を挟んでいたのですが、何回も取り外したり取り付けたりしている内に、これも小さくなって、無くなってしまいます。
 そこでやってみたのが、余っていたテプラの切れっ端です。これを挟んでみると、何とか固定されています。
 でも、ボリュームつまみは周りに隙間が少ないため、挟み具合によっては、ボリュームが引っかかって回しづらくなってしまいます。
 割合に調整は難しいです。

シリコングリスを塗り直した方がよい

 パワーICの放熱用に、本体との接触部分にシリコングリスが塗ってあります。コンデンサー交換の際、とれてしまうので、本当ならパソコンのcpu用のでも、シリコングリスをきちんと塗り直しておくべきなんでしょうね。
 パソコンを組み立てた際のグリスが、どこかにはあるはずなのですけれども、探そうとすると、一向に出てくる気配がありません。

スイッチがすぐに壊れた

 車に取り付けて数回しか操作していないのに、スイッチの所がすぐに壊れてしまいました。OFFのクリックするところまで戻らないし、電源も入りません。ショック。
 右の写真の部品交換で直るかしら。←一応使えました。
 直るにしても、部品到着までまた1か月、mp3の無い生活に逆戻り。

ボリューム交換に一苦労

 部品的には、写真のボリュームでOKでしたが、コンデンサーと違って足が8本もある分、交換は大変でした。
 最初ボリュームを押し込みすぎていて、いざケースに収めようとすると、うまくはまりません。
 それでまた、もう少しボリュームを浮かせようとしたりして右往左往している内に、基盤のパターンが剥がれて、導通が無くなってしまいます。無理やりそれをはんだ付けしたつもりが、今度は音が片方からしか出ません。しかし、どの端子の接続不良か、見当もつきません。
 これも「困った!!困った!!」で半ばやけくそになりながら、右往左往、とても長い時間格闘して、諦めかけたころ、何とか両方からやっと音が出るようにはなりました。
 でも、基盤の上にほとんど出ていないボリュームの足が、はんだでちょこっと申し訳程度にくっついているだけなので、ちょっとボリュームに力がかかると、すぐにまた、音が片方からしか出なくなってしまうかもしれません。
 プリント基板も、最初にハンダ付けするのは問題ないですが、部品を取り外したり、取り付け直したりしていると、割合簡単にパターンが剥がれてきてしまいます。改造は慎重にしなければいけません。
 ハンダ吸い取り器なども、使わない方が賢明です。