LANケーブル自作

LANケーブル自作

 NECの MultiWriter 5750C を接続するのに自作のLANケーブルを使っていました。ところが、EPSON のLP-S5000 でのLAN接続がうまくいかず右往左往しているときに、プリンタのLANケーブルを差し込むところにあるパイロットランプが、このケーブルでは点灯しないのに、他のケーブルでは点灯していることに気づきました。プリンタのこのランプ、電源を切っていても、LANに接続しているときにはずっと点いているんですね。知らんかった。
 それで、LANケーブルの出来を疑って、このケーブルの端子を付け替えてみますが、何度やっても一向にランプが点灯するようにはなりません。新たに買ってきたLANケーブルでは点灯するので、明らかにケーブルの作成ミスのはずです。

すべての端子がなかなかテスターで通電しない

 何度「これでもか」とやってもやっても、8番端子が通電していると、なかなかテスターが言ってはくれません。「LANケーブルの端子の取り付けなど、よほど下手をしない限り、ほとんどミスすることなどなくできる」と私はこれまで思っていましたが、それほど簡単でもなかったようです。
 何度も何度もやってみて、ネットなども参考にして、「端子を切りそろえる時に、全部まっ平らに切りそろえるのではなくて、少し斜めに切りそろえるようにするとよい」ようです。
 それでかなり線が端子に入りやすくなったものの、それでもまだ配線の順番が狂ったりします。そこで考えたのが、配線の順番を整えたら、セロハンテープで固定しておくという方法です。このおかげで、ほとんど力を入れないでも、すっとケーブルが端子に挿入されるようになりました。

端子を自分で取り付けた側が分かるようにしておく

 LANケーブルには元々端子がついているはずなので、それを短くして端子を付け直す場合、元の状態をテスターで確かめて OK なら、それを切って、端子を新たに取り付けて不具合がある場合、いけないのは新たに取り付けた方の端子のはずですから、新たに取り付けた端子が分かるように印をつけておいた方がいいです。
 このようにして、片方ずつ端子を取り付けるようにすれば、どちら側の取り付けがおかしいのかがすぐに分かるため、やり直しがとても楽です。

それでもまだパイロットランプが点灯しない

 テスターではすべての接続が確認できても、私が使っていたケーブルをプリンタに取り付けてみると、一瞬パイロットランプが点くものの、ゆさゆさやっていると、すぐにランプが消えてしまい、何度やっても同じ状態でした。
 それで、このケーブルを使うことを諦めました。もしかしたらこのケーブル自体の8番の接続に抵抗かなんかで問題があるのかもしれません。
 試しにほかのケーブルを切ってやってみたら、そちらはそういうこともなく、きちんとパイロットランプが点灯します。

安物アナライザーも信用できないかも

 私が使っている安物アナライザーは、本体の2つの端子にケーブルを刺すと8番が点灯しないのに、切り離して使う方の端子に取り付けると、きちんと全部の端子が点灯する場合があります。
 試しに普通の電工用テスターで端子の接続状態を確かめてみても、8番が点灯しないケーブルでも、テスターの導通はしているようです。
 LANケーブルが取り付けてあるときに点灯するプリンタのパイロットランプは、ただ導通しているだけではだめで、ケーブルの抵抗値か何かが動作に関係しているようです。
 私が持っているような簡易テスターの場合、説明書にも書いてある通り、単に端子同士の導通を確認するだけですから、LANケーブルの動作確認がすべて完璧にできるような代物ではないようです。

皮むき工具は結構便利

 皮むき工具を見て、ちゃちな見かけで、さほど使えそうな気もしませんでしたが、いざ使ってみると、これがかなり便利です。ケーブルの皮が中の配線を傷つけないようにするっと剥けるので、これはかなり重宝します。

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