coreserver V1 V2へ移転

coreserverの V1 から V2 への移転

coreserverの V2 プラン登場

 2021年(令和3年)1月、CORESERVERに V2 プランというのが登場しました。
 これまであったV1プランから新しいシステムに生まれ変わっていて、V2 の一番の魅力は、新規取得でも、既得でも、ドメインが1つ永久無料になるのと、自動バックアップ機能が追加されていることです。
 それでいて、これまで1年契約プランしかなかったものが、V2 の方は3年契約プランまであって、3年を選べば、ほぼ同等クラスの V1 プランより料金が少し安くなります。
 唯一問題点は、ほぼ同等の契約内容とはいいながら、V1 より V2 の方が、若干、使用可能な容量(Web)とファイル上限数が少なめに抑えられているところです。
 私の場合、見ての通り画像をあまり使わないので、容量は少なくなっても何の問題もないのですが、ファイル上限数はかなり気になります。しかし、他の魅力は大きいので、やはりここでサーバーを乗り換えることにしました。

coreserverの V1 から V2 への移転はそのままでは無理

 同じ会社の提供するサーバーだから、割合簡単に移転できるだろうと安易に考えていたのですが、V1 から V2 への移転は、少々面倒でした。
 まず第一は、各ドメインに表示するファイルを置く位置が変わってしまっているということです。
 V1 の場合は、

/public_html/直下に置いたファイルがメインのドメインに表示され、そこにあるドメイン名の下にあるファイルが、それぞれのドメインの内容になる。

でしたが、V2 では、

/domains/の下にドメイン名のディレクトリ、その下にpublic_html/があってその下に実際のファイルを置く。

となります。
 自分のアカウントの直下にある /public_html/ は、デフォルトのドメインに指定したドメインの /domains/ドメイン名/public_html/ に飛ぶリンクになっているだけです。
 だから、ここを表示しようとすると、知らないうちにデフォルトのドメインの

/domains/ドメイン名/public_html/

に飛んでいて、そこを編集していることになっています。
 coreserverで最初にディフォルトのドメインに指定されるのは、アカウント名の

アカウント名.v2001.coreserver.jp
クリックすると拡大画像を表示します

のようなドメインなので、そこを何も設定していない場合は、写真のような画面が出るindex.htmlが置かれています。

URLの www ありとなし

 V1 では、これの転送設定をしなければならず、設定をすると、/public_html/ 下に、転送設定したドメインのフォルダがズラズラと並んでいましたが、V2 では、これらの転送設定をする必要はありません。
 /domains/ 下に www のないドメイン名のフォルダができるだけなので、その面では、フォルダがとってもスッキリしていて良いです。 

サーバー間コピーに難あり

 上記の、www ありとなし の転送を設定しているのは、「ドメイン管理」から目指すドメインをダブルクリックして選んだページの上部にある「• Private_HTMLセットアップ」のようです。
 既定では、ここのところが「private_htmlからpublic_htmlへのシンボリックリンクを使用 – HTTPとHTTPSで同じデータを許可」になっています。
 ところが、ここにチェックを入れていると、「サーバー間コピー」のときに面白くないことが起こります。
 ルートからルートに他のサーバーにコピーしようとした所、/public_html/ 下にも、ディフォルトのドメインに指定された/public_html/の内容と同じファイルがコピーされてしまいます。その結果、コピーされたファイル数が、元のサーバーの2倍近くにまでなってしまいます。
 かといって、「• Private_HTMLセットアップ」で「private_htmlという名前のディレクトリを使用」にすると、コピーはうまくいっても、今度はホームページが404エラーで全く表示されなくなってしまいます。

*サポートの返信より*
本件につきましては、上記設定(private_htmlからpublic_htmlへのシンボリックリンクを使用 – HTTPとHTTPSで同じデータを許可)を行われた状態でルート(/)からルート(/)へ
データをコピーされているため、正常にサーバー間コピーが行えていない
状況でございました。

サーバー間コピーにつきまして、まずは移行先サーバー管理画面で
ドメイン設定を行った上、「サーバー間コピーの新規作成」画面にて
移行元および移行先共にディレクトリパスを「/domains/neko01.com/public_html/」
等と設定し、1ドメインずつ移行いただくことを推奨いたします。

※[2021/10/11 17:52:59]に案内しております通りサーバー間コピーは
 簡易的なツールでございますため、データが多い場合にはFTPソフト等
 でのデータ移行もご検討いただければ
と存じます。(注及びマーカーはnekofumio)

 サポートの説明では、「サーバー間コピー」は簡易的なツールであるため、ドメインごとにコピー設定をしてほしいということでした。しかしそれでは、ドメイン設定より上のサーバー領域をバックアップしておくことができないので、サーバーのバックアップには不備が出てくると思います。
 大体、大量のファイルでFTPソフト等ではコピーしたり削除したりが大変だったり、そもそも不可能だったりするから、こういうサーバー側のプログラムを使っているのに、そのへんの認識はどうなっているんですかね。 

絶対パスの指定の違い

V1 /virtual/アカウント名

ではなく、

V2 /home/アカウント名

です。

ユーザー認証

 https://help.coreserver.jp/manual/v2/basic-auth/ に説明のある .htpasswd を置く場所の指定が間違っています。

AuthUserFile /domains/ドメイン名/public_html/.htpasswd

ではなくて、正しくは

AuthUserFile /home/アカウント名/domains/ドメイン名/public_html/.htpasswd

ファイル数が大幅増加?

 元々500,000ほどのファイル数だったのに、移転したサーバーで、ファイル数上限ギリギリの1,000,000近くなっていて、たまげました。
 しかしこれは、上述のファイルを置く位置を知らずに、/public_html/ に V1 から全ファイルをコピーしたのを、右往左往して消して、それぞれのドメイン直下の public_html/ にファイルをコピーし直したことが原因でした。よくよく見ていると、/.trash という所に、消したはずの全ファイルが入っていました。どうりでファイル数が2倍になっているはずです。このフォルダーの中身をすべて消したら、V1 のファイル数とほぼ同じになりました。
 新規契約した時点での V2 のファイル数は、1,000ほどしかありません。

データベースのレストア

 データベースのレストアで、新コントロールパネルの「データベース」のページの「バックアップをアップロード」から、レストアをしようとしても、動いているようなのに、データベースには一切反映されません。
 カスタマーサポートに問い合わせてみると、ここのメニューでは、「アップロードファイルの拡張子は .sql である必要がございます。」だそうです。
 V1のデータベースの保存でできるのは、.dumpしかないわけですから、そんな説明もなしにメニュだけここにこういう形で表示されているというのはあまりに不親切に過ぎます。
 .dumpの方は、先に、「データベース」メニューで、目的のデータベースを作っておいて、PhpMyAdminを開いて、そこのメニューからデータベースをレストアすれば、反映されました。
 ただこれも、PhpMyAdminでデータベースを開いて、左のメニューでそのデータベースを選んでいないと、読み込みエラーになってしまいます。何個もデータベースを読み込んでいて、読み込める場合と、読み込めない場合とがあって、不可解で、頭を抱えていましたが、結局は、そういうことでした。
 PhpMyAdminの左画面でデータベースを選んでいないと、

#1046 – データベースが選択されていません。

というようなエラーが出ます。これは、インポート先のデータベースが選択されていないというエラーだそうです。

PhpMyAdmin で開くファイルを換えられない

 PhpMyAdmin を開くときに、一度別のデータベースを開いてから、開くデータベースを換えようとしても、先に開いたデータベースがすぐに開いて、データベースを換える認証画面が出てこなくなります。
 これは、ブラウザのキャッシュをクリアすることで、設定画面がまた表示されるようになりますが、扱うデータベースを換えようとするたびに、ブラウザのキャッシュをクリアして、データベース名を手入力しなければならないので、めちゃくちゃ面倒です。V1は一覧表示からPhpMyAdmin を開けたのだから、同じようにしてほしいです。

CGIが動かない

Perlのパス

 V1では「/usr/bin/perl」もしくは「/usr/local/bin/perl」のどちらでもOKでしたが、V2では、「/usr/bin/perl」はOKですが、「/usr/local/bin/perl」だと「ファイルが見つからない」というエラーが出て動きません。
 V1とV2では、各種パスが変わっている可能性があります。よくある質問の、「サーバー仕様について>各種パス(PATH)について」に記述があります。
 でもこれって、マニュアルの初めの方に記載しておくべき事柄なんじゃあないですかねえ。

jcode.plが使えない

 jcode.pl は古すぎて使えない場合があるようです。代替えに、jacode.pl というのがあるそうです。
 これをダウンロードして、jacode.pl というファイルを jcode.pl に改名して、lib フォルダに置き換えておけば動いているようです。但しこの、jacode.pl の使い方をきちんと説明したホームページを発見できなかったので、これで本当にいいのかどうなのかは、私にはまだよく分かりません。

秀丸メール設定

 同じcoreserverでも、V2はV1と同じ設定では送信ができません。

  • 「プロパティー(アカウントごとの設定)」
      • 「認証方式」は、v1と同じ「SMTP-AUTH(M)」で問題なし。
    • 「詳細」
      • 「POP(3)」で{POP over SSL(C)」を選択。これでポート番号が995になる。
      • SMTP(S)は、465 「SMTP over SSL(Y)」のままで問題なし。
      • 「SSL/TLSのバージョン指定」のタブにチェックを入れて、「TLS1.2」だけにチェック。他にチェックを入れると送信できない。
      • 「証明書を検証しない」はチェックのままで問題なし。
    • 「トラブル対策」
      • 「送信時のHELO/EHLOコマンドでの自コンピュータ名指定」にチェックを入れて、「192.168.0.0」(「」の中の数字だけ)を記入。

Webメールを開くのが不便

 Webメールを開くのに、いちいちSquirrelMailの初期画面で、ログイン名とパスワードを手入力しないとアクセスできません。V1の一覧表示からアクセスできていたのと比べると、めちゃくちゃ面倒くさい。使う気にならない。

同じサーバー内のアカウント移動は簡単じゃあない

 coreserverの V2 プランで、短期に同じプランに契約すると、サーバーを選べず、同じサーバー内の違うアカウント名の契約になります。
 これのアカウント間のコピーは、同じ仕様のサーバー同士だから簡単だろうと思っていたのですが、そう簡単ではなかったです。
 Value Domainのドメイン適用サーバーの切り替えは、サーバーからサーバーに切り替えます。それなので、同じサーバー内には1つのアカウントにしかそのドメインは置けません。新しいアカウントの所に思うドメインを登録しようと思ったら、同じサーバー内の元のアカウントのドメイン登録は削除してしまうほかありません。
 しかしそうすると、前のアカウントに保存してあるドメインの場所にあったファイルがすべて削除されてしまうので、元のファイルをコピーしながら新しいドメインを用意していくようなことが一切できません。
 つまり、サーバーが違うときのように、一度新しいサーバーにドメインを切り替えて、ファイルを編集できるようにしておいてから、作業中は古いサーバーでページを表示しておいて、ファイルのコピーや編集作業の完了後に正式にもう一度表示サーバーを切り替えるというようなことができないのです。
 どうしても、別のサーバーにファイルを一旦全部保存しておいて、ドメインを完全に移動させてから、もう一度新しいサーバーにファイルを戻すという作業が必要です。
 これは、作業中ホームページが一切表示できなくなってしまうというデメリットもありますから、ちょっとやりたくはない作業でした。

V2のドメインが1つ無料だが

 V2にはサーバーを契約している間、新規ドメインでも、既得ドメインでも、無料になるという制度があります。しかしこれは、サーバーを新規契約してから1ヶ月間だけの限定期間に権利を行使しないと、権利がなくなってしまいます。しかも、適用するドメインは変えることが一切できません。
 それはそれで、どのドメインにすればよいかよく考えてから適用すれば良いと考えていたのですが、ついうっかりするとそのドメインの適用の選択画面を見落としてしまいます。
 マニュアルにも、ドメイン選択のプルダウンメニューのことが書かれてはいますが、見落とさないようにしましょう。
 いくつかドメインを持っているので、サーバーに適用するドメインをその中から選べるのだと思っていたのに、サーバーとドメインとを紐付けるボタンを押した途端、ドメイン選択画面が一切出ずに、いきなり デフォルトのドメインと紐付けられてしまいました。
 でもこれは、「既に保持しているドメインを紐付ける」画面で、ドメインをプルダウンで選べるマニュアル4の所をどうも見落としていたみたいです。
 いくつかのドメインを所有していて、無料制度を利用しようと考えている方は気をつけましょう。

3日でも自動バックアップがあるのは強力

 V2にはCORE-Xでも3日間の自動バックアップがついてきます。これは、サーバーをいろいろと整理しているときにはありがたい。
 削除してすぐに、消してはいけないファイルであったことに気がついた場合、直近のバックアップが取ってあると、すぐにレストアすることができます。
 しかし、整理してからかなりたって、必要ファイルに気づくようなこともあると思うので、長期保存用には Mail & Backup などでも、別にバックアップを取っておいたほうが無難です。サーバーの容量は巨大ですから、それをローカルで保存などとてもではないが、時間も手間もお金もかかりすぎます。
 xreaのMail & Backupはメール機能と、ファイル保存機能だけで、ホームページを表示できない割り切りで、1年契約しても1,037円しかかからないというのが魅力です。

というようなわけで

 というようなわけで、説明は少ないし、メニューはあっても動かない機能もあり、説明自体が間違っている場合もあるので、coreserver V2 は、ある程度試行錯誤する覚悟と経験がないとうまく使えないかもしれません。
 V1からV2に移行するのに、同じ機能を復元するだけでも結構骨が折れます。
 まあでも、CORESERVER V1 でもう既に稼働できているような方は、全くの初心者ということはないでしょうから、私の様に右往左往すればなんとかなるとは思います。
 少しサーバーが早くなる上、自動バックアップの機能がついたり、ドメインが1つ無料で使えるようになったり、3年契約で割安になったりするのは確かに魅力的です。

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