Windows

Windows11 Home 導入

 Windows11の無償バージョンアップが始まったので、令和4年5月、遅ればせながら重い腰を上げて、私のPCもWindows11 Home の導入に踏み切ることにしました。
 まず、これまでのボードでは、Windows11 の要件を満たさないので、ボードを交換しなければなりません。ボードを交換するということは、かなり以前にPCを購入してから時が経つ場合だと、CPUとメモリの交換も伴います。つまり残るのは、SSD・ハードディスクの類にDVD、それに電源とケースだけです。SSD・ハードディスクも、容量変化の大きい部品ですから、何年も経つと、以前のものは容量が少なく感じられて、たいていの場合、交換したくなってしまいます。
 私のものは、SSD・ハードディスクともに240GBほどのものですから、本当はこれも交換してしまいたくはあります。(SSD 1T 、ハードディスクも 8T に交換しました。)
 さらに、今回交換したケースには、DVDもIDE接続のものがついていたので、SATA接続のものに入れなおす必要もありました。
 そしてケースも、事情があって後から中古で買ってきた Micro ATX の電源付きのものに変えてしまったので、結局元々のものは、なんとキーボードとマウスだけになってしまいました。
 私の基本的な考え方として、最新の高性能バージョンをお金をかけて新調しても、数年後には低価格帯の普及機の方が性能が良くなっているような時代なので、欲張らずに、低価格帯のものを短いスパンで交換していく方が、結局はコストパフォーマンスがよく、実質的な使い勝手もさほど劣らないのではないかということがあります。
 私は、ゲーム類は一切しないので、高性能機が不要だということも、こういう考え方になる理由ではあります。
 このような考え方をしている上、「短いスパンで」と言いながら、他の方よりも、かなり長く引っ張って使っているので、ボードを変えようという頃には、もちろんCPUは新しくなっているし、いくら奮発してメモリを増設しておいても、メモリの規格も新しくなって、しかも大容量化しているという具合で、結局はメモリも新調というのがいつもの私のパターンです。

中古のメモリを買ってみる

 ちなみに余談ですが、私が今まで使っていた Windows10 になっているボードに刺さっていたのは、DDR2(2010年購入) と DDR3(2016年3月購入) でした。これらは Windows11 にはできないものの、Windows10 サポート終了までは使えないこともないので、できればメモリを増設したくはあります。
 この中古メモリの増設については、別記しました。

Windows7からのバージョンアップ版でうまくインストールできるか

 私が使っているWindows10は、Windows7 Home Premium版 PC3台までWindows Vistaからアップグレード可能(Windows XPからの新規インストールもできる)というやつで、それを3台にインストールして、内2台をWindows10にバージョンアップしていました。これが果たして、新しいシステムに移行したときに、Windows11として使えるものなのかどうか、パソコン工房のよく分かっていそうなお兄ちゃんに聞いても、「できないかもしれませんねえ」ということで、よく分かりませんでした。
 もしだめなら、新規にSSDかハードディスク、もしくはDVDでも買って、DSP版を新規購入するしかありませんが、できればそれ無しで済ませたいところです。

Windows10のハードディスクをそもそも認識しない

 例によってネットを調べていると、バージョンアップした Windows10 でも、Microsoft アカウント に製品情報を登録しておいて、そこからのサインアップに切り替えておけば、ボードを変えても、再インストールすることなく使うことができると書いてあります。
 それを信じて新たに買ってきたBIOSTAR B660M を起動しても、Windows10 のシステムを全く認識してはくれませんでした。どうもWindows10のシステムが入っているCドライブは、全く中側を読めなくなっているようです。
 これではWindowsそのものが立ち上がらないので、認証以前の問題です。
 おそらく、以前のWindows7からアップグレードして使っているディスクのフォーマットと、Windows10がシステムを新規インストールするときに使おうとするディスクのフォーマットとが違うからなのでしょう。この問題をさらに追及するためには、また何度もボードを入れ替え入れ替えしなければならず、それも時間的・精神的に疲れます。それに、ハード的にも負担がかかりそうです。
 それで結局、ここでつまずいて、ハードディスクをそのままのアップグレードはあきらめました。

Windows7からのバージョンアップ版でも新規インストールはなんとかできた

 色々と作業をしているときに、Windows7のインストールディスクからパソコンを立ち上げようとしてもプログラムが途中で止まってしまいます。これでは、新規インストールもできません。もちろんもっと以前のWindowsのインストールディスクもだめです。
 万事休すですが、抜け道がありました。Microsoft が、Windows10 のインストールディスクを作るダウンロードを用意してくれていました。(Windows8 から Windows11 までどれでも作れます)これで DVD か、USB に Windows10 のインストールディスクを作ってしまえば、それを使ってインストールができます。
 DVDを作る場合は、片面一層式のディスクでは容量が足りなくなるそうですから、片面2層のディスクを用意します。片面2層のディスクは高価ですが、今まで使っているDVDレコーダーで普通に書き込みができるようです。
 DVDではディスク容量が足りるのかどうかはわかりませんが、32bit版と64ビット版とをどちらでも選べるインストールディスクを作ることもできるようです。
 インストールするときには、最初のプロダクトキーの所は空欄で次に進めていって、Windows10 がすべてインストールできてから、システムの設定のところで、Windows7(バージョンアップ版)のプロダクトキーを入力すると、認証されました。
 最初のプロダクトキーを入力する画面で、Windows7 のプロダクトキーを入力しても受け付けてもらえません。
 Home版でも、 Pro版でも、持っているプロダクトキーに合わせてインストールができます。
 Windows10 として認証されてしまえば、Windows11 にするのは簡単です。Windows Update をして、システムを最新の状態にまでしておくと、1日ほど待つと、Windows Update にバージョンアップの案内をしてくれるようになります。
 今見ると、最初から Windows11 のインストールディスクを作ることもできるようです。

新規インストールも簡単にさせてはくれない

 前述の通り、SSDに入ったWindows10のディスクは、全く認識されずにBIOS画面が出てくるばかりなので、これからのバージョンアップは諦めて、Windows7が入っていた一番古いボードと置き換え、SSDをフォーマットして、新規インストールすることにしました。ところがインストールディスクで、cドライブのSSDの領域開放をしようとしても、Windowsのシステム領域の部分は、解放できないところがありました。仕方がないので、解放できる部分だけをフォーマットして、Windowsをそこにインストールしようとしても、「Windowsを壊す恐れがあるから、そこにWindows をインストールすることはできません」という旨の警告が出ます。
 これではどうしようもないので、とりあえずもう一つのハードディスクの方にインストールしてみると、これはあっさりとインストールができて、ユーザー認証もできました。
 これで一応Windows7のプロダクトキーからでも認証できることが分かったので、今度は外部プログラムのDISKPARTを使って、パーティション情報を完全にクリアしてから、もう一度SSDにWindowsを再インストールすることにします。
 ところが慎重にドライブを選んだはずが、もう一度Windowsを立ち上げてみると、なんとまたハードディスクのWindowsが消えてしまっているではありませんか。
 もう一度、Windowsをインストールしてから領域開放やフォーマットをやり直すのか、別のPCでSSDとハードディスクをまっさらにして、やり直すかです。再設定しようとするPCだけで、SSDとハードディスクの両方を同時に領域開放するなどという芸当が本当にうまくいくのかどうかわからないし、時間もかかるので、今回は、別のPCで領域開放をしてみました。
 そんなことをすると、そのPCに悪影響を及ぼすかもしれないという懸念があって、かなりためらいましたが、実際にやってみると、案の定、Gドライブぐらいの一番末端のSATAプラグをなるべく影響がないように使ったにもかかわらず、ハードディスクやSSDを取り外して、状態を元に戻してみたら、PCのEドライブが、なぜかDドライブに変わっていました。
 Eドライブに、デスクトップやデータなどを全部保存していたので、こうなってしまうと、デスクトップアイコンがほとんど出てこなくなってしまいます。ちょっと慌てましたが、ドライブ名が変わっていることが分かったので、それを元に戻す設定をしたら、何とか元に戻ってやれやれでした。
 Windowd10のインストールの方は、SSDをまっさらの状態にしてしまえば、もうこっちのものです。インストールディスクを使って、領域確保から、フォーマット、インストールまで、スムーズに完了します。
 今回ボード交換をした個体は、古すぎてWindows10にもバージョンアップできなかったやつなので、これをWindows11にすることで、Windows10 2台に、Windows11 の全部でデスクトップ3台持ちになりました。
 これに、Windows7からバージョンアップしてWindows10にしてあるとっても遅いノート(ThinkPad X121e)が加わります。
 これを全部、マイクロソフトアカウントによるログインに変えてしまいます。

ディスク作成にもいろいろある

 先にインストールディスク作成の話を書きましたが、似たようなものにコントロールパネルの所から作る、システム修復ディスク、検索の所から探して起動する回復ドライブというのもあります。
 しかし、システム修復ディスク、回復ドライブは、新規インストール機能がなく、修復・回復をするだけです。
 インストールディスクには修復・回復の機能もあるので、私のように新規でインストールしたい場合には、インストールディスクから行うのがよいようです。
 ちなみに私は、同時に使っているPCの回復ドライブをUSBに保存して、それが新しいPCのインストールに使えてしまいました。しかし、回復ドライブはそのドライブを作成したPCでのみ有効のようですから、このようなやり方はしない方がよろしいでしょう。

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