資格試験に独学でチャレンジするには
いずれの資格も勉強しないと受からない
平成27年7月に第2種電気工事士の実技試験が終わってから、資格試験挑戦にぶりがついて、1年足らずの間に、宅建士・危険物乙種第4類・2級ボイラー・3級FP・日商簿記3級と立て続けに独学で挑戦してきました。
これらを受験して思うのは、2級ボイラーや3級FPなど比較的合格率が高い資格試験の場合でも、合格するための勉強を相応にしておかないと、やはり受からないということです。
そういう意味では、これらの試験は合格率が高くても、それなりに難しいです。
たとえば2級ボイラーは、6割近くの人が合格する試験です。この試験は、過去問がきちんと発表されており、実際に出題される試験も、過去問とほぼ同じ内容のものです。ですから、試験対策はとてもしやすい一面はあります。しかし、扱う内容が、一般的な知識ではない特殊な領域であるだけに、その内容について、きちんとした知識を蓄えておかないと合格はまずできません。
ボイラーについてさわったことも見たこともない人間が、この知識を得ようとするのは、結構大変です。
合格率が割合高めなのは、試験対策の立てやすさの他に、本当に資格を必要とする人だけが受験して、学校などから強制受験させられたり雰囲気で受けたりする受験生が少なく、まじめに勉強して受験する方が多いからだろうという理由が考えられます。
また、3級FPも合格率が高い試験です。これは、学科試験の場合、出題形式が○×式30問、3肢択一30問と答えやすいものであるため、合格率が高く出ています。
しかしこれも、出題される内容がとっても広範囲に及ぶため、全く未知の状態から始めると、一通り勉強するまでの時間は、かなりかかります。その対策をせずに、合格率や○×の出題形式などに安心してなめてかかると痛い目に遭うはずです。
日商簿記3級なども、私が受けた142回の合格率は26.6%とかなり低かったですが、50%近くの高い回も結構あります。
しかしこれも、たとえ合格率が高い回でも、仕分けという作業をこなしてから30分程度かけて解答をしなければならないような、作業をきちんとやり遂げなければならない問題が2問60点分は出ます。さらに、全部記述式な上、合格最低点も70点と他の資格よりも高めです。
ですから、きちんと過去問対策をして、練習を積み重ねておかないと受かりません。
このようにメジャーな資格試験では、大変なところの質はそれぞれ違いがありますが、少々合格率が高い試験の場合でも、やはりきちんとまじめに過去問練習をして、あらかじめ十分な準備をしておかないと、簡単に合格させてはもらえません。