マークシートは易しい?
資格試験に独学でチャレンジするには
マークシートだから易しいとは限らない
試験は、難易度はそう変わらなくても、2級ボイラーなどのように、過去問とほぼ同様の問いがそのまま出れば、とても取り組みやすい試験になります。ところが、危険物などのように、ちょっとひねりが加えられたり、試験そのものが非公表で、予測が難しかったりすると、とたんに合格率は下がります。
マークシートの試験は、確かに、一応の答えを出すことは誰でも簡単にできますが、マークシートの試験でも、選択肢を紛らわしくして合格率をとても低くすることはいくらでもできます。
宅建の試験や行政書士の試験などのように比較的難しい試験の場合、あやふやな知識を持っている人を間違わせる選択肢を必ず用意するので、「4肢択一なら確率からいって25%くらいは正解するだろう」などと安易なことを考えているとほとんど得点できないはずです。
宅建の問題を解いていると、以前は正解していたはずの問題が、勉強を進めていくと、ある時から逆に解けなくなってしまうことがあります。それは、少ない知識の時には正解肢以外は目に入らなかった(つまり、他は、全く知らないので無視できていた)ものが、新たに入ってきたあやふやな知識が混じることで、どれもが正解肢に見えてしまうようになるからです。
難しい試験の引っかけ選択肢は、このように曖昧な知識を持っているものを惑わせるようにして作ります。だから、中途半端にたくさん知識を蓄えていると、一生懸命に勉強しているのに、逆に、結果的に引っかかるためのあやふやな知識を増やしていることになってしまいます。
マークシートの問題でも、一肢ごとに正誤を言えるだけの厳しい勉強が求められる所以(ゆえん)です。