今度はITパスポート

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ITパスポートの参考書を読む

 平成25年の古い参考書を古本屋で買ってきていたのを、とりあえず試験の概要をつかむために読んでみました。パソコン関係は、情報の変化が速いので、検定用の古本で7年も前のものを使うのは、致命的かもしれませんが、どうなのでしょうか。
 概要をつかんだら、CBT方式に対応した、今年度用の過去問題集で、仕上げをする予定なので、「まあ、最初は古本でもいっか」というようなノリです。
 今なら200円の古本でも、もう少し新しいのが買えると思いますが、そう何冊も古本を買っていては、結局高くついてしまいますから、とりあえずは、これでやってみることにします。

内容があまりにも表面的だぞ

 途中まで読んでみて、範囲は結構広いが、書いてある内容は、それぞれその分野の上っ面をサラッと撫でた程度で、テクノロジ関係など、今までパソコンをちょっと本気で触ったことのある人間には、ほとんど常識的なことしか書いてありません。
 こんな内容の試験に合格したとして、どんな会社が評価するというのでしょうか。「少しパソコンの上っ面をかじってます」という程度のことを示すだけで、こんな「資格を持ってます」と威張ってみても、「その程度で、何の役に立つの」と笑われるだけのような気がします。

出題範囲が変わっている

 平成31年春期からITパスポートのシラバスは4.0に変更され、この中から50%出題されるという風に、出題用語の範囲がかなり増えています。印象的には、純粋なパソコンの技術関係の問題は結構減って、訳の分からないビジネス用語の略語ばかりになっているという感じです。しかも、略号には、元になった英語表記の注もありません。
 実用にも役立たぬ程度の中途半端な知識の略語表記ばかりをくそ暗記させられる感じで、勉強していて、全く面白くありません。
 2020年10月の試験からは、さらに、シラバス4.1に変わります。よって、古い問題集の使用は避けて、必ずシラバスに追加された新しい用語には目を通しておくべきです。
 IoT関連の問題などは、一題と言わず、たくさん出題されます。
 練習問題も、あまり古い問題は解くだけ時間の無駄だと思います。

出題内容
 AI、ビッグデータ、IoTなど新技術の利活用や新技術を構成する技術要素に関連する出題を強化します。具体的には、新技術に関連する問題の出題割合を、次に示す適用時期から、半年後を目途に2分の1程度まで高めていく予定です。なお、試験時間、出題数、採点方式及び合格基準に変更はありません。
(『プレス発表 第4次産業革命に対応したITパスポート試験の改訂(iパス4.0)』より)

R2年8月試験を受けてきた

 勉強に取り掛かって2週間弱で、試験を受けてきました。
 昨年度の公表過去問を解いても、上のように感じていましたが、今回の試験では、更に、「企業の中での情報の取り扱い方」に対する目新しい単語が山と出てきて、「パソコンを現場で使用する上での実用的なテクノロジ系の知識」に関する問題は、ほとんどありませんでした。シラバス4.1に向けて、更に新技術関連の知識を問う問題が、増えてきているのではないでしょうか。
 従来から出版されているITパスポート関連のテキストでは、パソコンの基礎知識に関するテクノロジ系の説明が紙面の多くを占めています。しかし、それを使って、まじめに取り組んでも、今のような試験になってしまっては、あまり、「努力対効果」のバランスは良くないように思います。
 試験の内容が変わってきても、既存の参考書の紙面を、一からそれに合わせて変えていくことは、なかなか簡単にはいかないのでしょう。

持っている知識を総動員して、解答を推測する

 このように過去問にも出てこない新語がたくさん試験に出てくると、くそ暗記した内容を瞬時に答えるということは、なかなかできません。暗記力が良い人なら、新語・新範囲の用語解説を読んで、暗記できてしまうのかもしれませんが、私の様に、いくらやってもなかなか暗記ができない人間には、なかなか過酷な状況です。
 ただ、ITパスポートの試験の場合、「過去問を解く中で見えてくる、課題に対するアプローチの仕方」といったものを、知らない問題に当てはめて考えれば、結構答えを推測することはできます。目が見えない暗闇の中で、五感と手探りで状況を把握しようとするように、私の場合は、この、過去問を解く中で養った「課題に対するアプローチの仕方」に対する感覚を研ぎ澄ませて、文章の前後関係から、答えを推測することによって、何とか合格点は取れたようです。
 試験問題を解いている最中には、「分からない単語が多いとは言っても、最低でも6割を割ることはないだろう」と、ちょっとびくついていましたが、結局は785点取れていました。
 ITパスポートの試験は、結構ストレートな聞き方で、引っ掛け問題はほとんどないので、過去問を解いた知識だけで、ほとんどの場合は、4択から2択までには絞れます。ですから、確実に取れる問題を押さえて、分からない問題で50%の正答率をキープできれば、60%の合格点ぎりぎりまでくらいなら、何とか比較的簡単に到達することが出来るのではないでしょうか。
 もちろん、過去問を解いているときには、「分からない問題は、あてずっぽうで50%」ではなくて、「出てくる語句の意味はなるべく理解して覚えよう」という姿勢は大切です。

制限時間内に見直しできたのは半分

 このような状況ですから、2択になって、「えいや!」と選んだ問題がかなりありました。それで見直しですが、制限時間内に見直しできたのは半分でした。ゆっくり見直していて、解答を変えたくなった選択肢、解答が分かった選択肢も結構ありました。選択を変えて、結局は間違ってしまったことが確実な選択肢も、中にはあります。
 しかし、やはり見直しは大切です。見直しの時には、気持ちと時間の余裕がありますから、落ち着いて考えたら、最初に無意識の内に焦りながら解いていた時には見えなかったところが見えてくることが、いくらかはあります。それで、何点かの上乗せは期待できます。

やっぱり1週間前に受験しなくてよかった

 ちょっと勉強した段階で、「60%ぐらいなら、今受けても、多分取れるだろう」と思って、勉強1週間弱の試験に、「申し込もうかな」とよほど思っていたのですが、やはりそれはやめて、1週間分余計に勉強しておくことにしました。そう決めた後も、「やっぱり受験しておけばよかったか」と少し後悔したりもしましたが、受験に1週間分余裕をみたのは、結果的には正解でした。
 この1週間で、最近の問題の傾向やら、新しい用語に対するある程度の見方も分かるようになっていたので、これだけ分からない言葉ばかりが出題されても、なんとか対応することが出来ました。
 これを1週間前に受けていたら、ひょっとすると不合格になって、既にITパスポートに受かっている職場の同僚に、さんざんコケにされていたかもしれないところでした。

独り言がうるさい

 最初っから、見る問題、見る問題、分からない単語ばかりですから、「なんじゃこりゃ!さっぱり分らん!」とか、ぶつぶつぶつぶつ独り言を言いながら問題を解いていたら、係員から、「独り言を言わないで」と叱られちゃいました。
 隣のブースの若いおねえさん、うるさくしてごめんなさい。

受験生は多くが若いおねえさん

 今回は、20人定員の所、受験は12人で、多くが若いおねえさんでした。試験が試験ですから、純粋な情報系志望ではなくて、事務系などに就職希望の若いおねえさんのアピール用には、ちょうどいいのかもしれません。

表計算仕様とは

 テスト前、受験の仕方を読んでいると、「表計算仕様」のタブがあると書いてあります。「計算問題で表計算が使えるとは書いてなかったぞ」と期待して見てみると、何のことはない、ただの「表計算が問題に出る場合の、表記の仕方に関する決まり」が書いてあっただけでした。期待して損した。
 結局大した計算問題はなかったので、筆算で十分でしたが。

なんと試験結果が当日ダウンロードできる

ITパスポート点数

 今、ITパスポートの利用者メニューを見ていると、何と試験終了後、2~3時間から、試験結果がダウンロードできるみたいです。試験終了直後にパソコン画面で確認したらそれっきりで、分野別の得点など、記録としては手に入らないものとばかり思っていました。
 会場の外に出るまで、分野別の得点を覚えておけるほど、私は記憶力が良くはないんです。
 発表や、合格証書の発行は遅くても、これを公開してくれるのなら、まあ、納得しないといけませんかねえ。

もう少し早く開場してほしい

 令和2年8月*日の受験申し込みをしてみると、ITパスポートも、「試験開始時刻の30分前から開場及び受付を開始します。受付や注意事項の説明、試験開始前の操作確認などがありますので、試験開始時刻の20分前までに来場してください。」だそうです。日本FP協会のと同じです。
 実質来いと書いてある10分前からしか受付をしないなんて、受験者無視も甚だしいです。
 「今回も、FPの時の様に、教室の外でずっと時間まで立って待たせるんだろうか。それって、結構こたえるんだよなあ。」と思っていたら、今度は、専門学校の玄関の所で、待合の席が設けてありました。毎週実施されて、受験人数の少ない試験だから、こんな対応もできるのでしょう。
 受付も、結構ぎりぎりに行きはしましたが、45分前にはもうしてもらえました。
 それにしても、岡山の試験って、なんで12時45分からなんですかね。来いという時間である20分前なら、12時25分、中途半端な、ちょうどお昼時です。
 田舎からはるばる出かけていくバスの選定を誤って、時間にあまり余裕がなかったので、近くに行けども専門学校の正確な位置が分からず、いつも持たない時計を持って行くも、何のことはない電池切れで全く使い物にもならず、結構焦っての場所探しでした。しかも、携帯を前日職場に忘れてきてしまい、ナビも使えず。
 中途半端な時間と、ギリギリなバス選択のお陰で、結局昼食を取れずじまいの受験で、試験が終わった時には、結構おなかがすいていました。
 やれやれ。

試験中はマスクを外してもよかった

 コロナ禍の真っ最中の時節柄、マスクをしないと受験させない旨の注意が受験案内にはありましたが、それは待ち時間中だけのことで、結局受験中は、マスクを外してもよいという受験注意書きがありました。
 2時間という長い時間に、訳の分からない略語の問題100問ですから、ITパスポートの試験は、ある程度忍耐力勝負の面があります。マスクをさせられて息が詰まることもなく、やれやれでした。
 そうしていたら、帰りのバスで、「お客さん、マスクをして」と言われる。田舎の休日昼のバスなんて、大きなバスに、数人乗っているだけなのに、「密」もくそもありゃあしない。あえてこちらも、人からはなるべく離れて座っている。それなのに、「何でもかんでもマスクをしないと許さないぞ」というような、世間の風潮はやり切れません。

試験問題について書きたいこともあるのだけれど

ITパスポート合格証書

 出題された問題について、書きたいことも、実はいくらかあります。
 ですが、受験上の注意の所で、「試験問題を第三者に開示(漏洩)しないこと」「試験問題を開示(漏洩)した場合、関係法令等に基づき損害賠償請求の措置が取られること。」に同意させられているので、どこまでが情報漏洩に当たるのか、頭で覚えている内容についてちょっと書いたぐらいで、果たして、情報漏洩に当たるのかどうか分かりませんが、いらぬ心配を招きかねないことは、ちょっと控えておくことにします。
 令和2年度、下期の公表問題が発表されたら、それを見て、書けることは、また書いてみたいと思います。

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