乙1・6類受験
乙種第1・6類を受験してきた(乙4合格者科目免除)
平成29年11月26日、岡山大学で午前危険物乙種第1・6類の試験を受けてきました。勉強は11月に入ってから、約3週間ほどです。昨年の3・5類の時より1週間多い分、今回は余裕を持って臨めました。
第1・6類は共に酸化性の物質で、第3・5類のように全く性質が異なる類ではなかったので、共通性が多かったのも混同する部分が少なく、勉強がしやすかったです。
岡山の問題はちょっとひねりがあるような気が
乙3・5類受験にも書きましたが、今回も第6類では、参考書で見たこともないような選択肢が最初の各類の性質を問う問題で出されていました。
- 第2類 すべて引火点が40℃以上の可燃性固体である。
- 第6類 酸化性の液体で、水素を含まないものがある。
どちらかが正解だということで、第6類が正解なのでしょうけれども、問題集類に全く問題にされたことがないこういう論点を出されると、ちょっと戸惑います。
問題はほとんどオーソドックスだったが
出題された問題はほとんどオーソドックスなもので、よくある問題の中でも、難しい類のものはありませんでした。
ただ、上記以外でもう一つ、選択肢は全く覚えていませんが、亜塩素酸だったか何かの問題で、選択肢全部が全く見たことも聞いたこともなく、想像もつかないものがありました。こういうやつは、手も足も出ません。
最近の物理・化学は大変だね
2科目受験で、受験時間70分は結構長すぎます。かなりの人が、35分を過ぎると退出します。
知り合いが同じ時間に乙4を受けていることもあり、問題冊子に物理・化学、法令の問題も載っているので、暇つぶしがてら、これらものぞいてみました。
その後、すぐに解答を提出したので、肝心の受験した科目について、目新しい問題の詳細を忘れてしまって、このページに記せなくなってしまったのが残念です。
それはともかくとして、物理・化学では、ジエチルエーテルや、アセチレンの構造式が示されて、物質名を選ぶ問題が出題されていました。
こんなのは、これまで乙4の問題集や参考書などでも見たことはありません。こんな問題が出されるようになると、危険物で出てくる物質の名前だけでなく、化学式まで覚えておかなければならなくなるので、私などのような純文系人間には太刀打ちができなくなってしまいます。
また、
防爆構造ではない電気設備の中で、比較的危険性が少ないものはどれか。
- 電熱温度計
- モーター
- ハロゲンランプ
- スイッチ
という問題もありました。
「防爆構造」などというのも、ほとんど乙4の参考書などでは解説されない項目ですし、電気のことを勉強していない人たちに、これをいきなり答えろというのは、無理だというものです。
後から聞いてみると、同時間帯で行われた乙種第4類の試験ではこれらは出題されてはいなかったようです。岡山では、第4類より1~6類の方が少し物理・化学など難しめになっているのかもしれません。
しかし、こんなものが物理・化学で出題されるようになってくると、科目免除なしに乙種の試験に合格するのは、これまでと違って、格段に難しくなっていくのではないでしょうか。
甲種受験が思いやられるな。
購入書籍一覧
乙種第3・5類受験の時と同じ参考書なので、新しい参考書類は一切購入していません。
書 名(内容) | 出版社 | 価 格 | 備 考 |
---|---|---|---|
チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者テキスト | 実教出版株式会社 | 972円 | 3回通り |
危険物取扱者試験例題集 乙種一・二・三・五・六類 | (一財)全国危険物安全協会 | 1.130円 | 4回通り |
わかりやすい! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験 | 弘文社 | 1.620円 | 3回通り |
本番試験形式! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験模擬テスト | 弘文社 | 1.512円 | 3回通り |
猫でもできる試験対策 乙種危険物取扱者試験12356試験 | 0円 | ネット、適宜参考に | |
危険物取り扱い必携 実務編 | (一財)全国危険物安全協会 | (1.340円) | 乙4時購入済み |
合 計 | 5.234円(6.574円) |
『 チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者テキスト』は、高校生の教科書として作られているので、記述が易しく、その割によくまとめられている良書だと思います。
まずこれで概略を把握した後に、問題集に何度も当たることで、合格が可能です。
もっと詳細な資料が欲しい時には、販売されている書籍にも勝るとも劣らないテキスト、『猫でもできる試験対策 乙種危険物取扱者試験12356試験』で配布されているPDFが最高です。
下手な参考書を買うより、各物質の沸点や融点、引火点や発火点、比重など、かなり詳しく、試験の論点になりそうなことは、ほとんど網羅されています。
そして、見やすい。
このまとめの下敷きになっているのが、全国危険物安全協会の『危険物取り扱い必携 実務編』です。
著作権からいえば、ちょっと問題でしょうが、『危険物取り扱い必携 実務編』のまとめをほぼそのまま踏襲しながら、部分的にちょっと簡略化したり、強調したり、独自のまとめを追加したりしているので、『猫でもできる試験対策 乙種危険物取扱者試験12356試験』の方が、オリジナルよりも使い易いです。
問題集は、1冊しか買わないなら、『(一財)全国危険物安全協会の『危険物取扱者試験例題集 乙種一・二・三・五・六類』、一択です。
危険物の講習会用に全国危険物安全協会が編纂した問題集ですから、講習を受講した生徒の合格率が向上しないことには、話になりません。
危険物の過去問は公表されていないので、他の問題集は、これまで実施されてきた過去問の聞き書きの寄せ集めですが、この問題集は、実際に出題される形式をほぼそのまま反映している傾向が、他の問題集よりも強いと思います。
時代遅れになっていたり、編者の思い入れの強い、実際にはあまり出題されないようなマニアックな問題に走っていたりしない点で、『例題集』は、何が何でも絶対にやっておくべきだと思います。
ただ、この問題集は、解答が書かれているだけで、解説は一切ないので、最初からこれだけで勉強するのは、少しつらいです。
チャレンジなどで、ある程度問題演習を積んでから、これに取り掛かるのがベストでしょう。
あまり本をそろえないなら、『チャレンジ』『猫』『例題集』の3つだけでも結構いけるのではないでしょうか。
私は、既に『わかりやすい! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験』を買っていたので、最初にこれをやって、『チャレンジ』、『例題集』、『本番試験形式! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験模擬テスト』とやっていきました。
新たに買うなら、『わかりやすい! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験』まで買うとちょっと念を入れすぎかもしれません。
『チャレンジ』だけでは、解説付きの問題が少なすぎるなら、『本番試験形式! 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者試験模擬テスト』は使える問題集だと思います。
問い方がちょっとマニアックだったり、実際の問題ではそこまで出題されないところまで踏み込んだりしている所は若干ありますが、これでも基本事項は十分押さえられると思います。
『例題集』以外の問題集を選ぶポイントは、最近の出題傾向を反映したよく売れているものを選ぶ、あまりに詳しすぎるものは避ける、の2点です。