特徴別第3類危険物
第3類危険物 特徴別まとめ
例外的に区別して覚えるべきもの
自然発火性・禁水性
自然発火性のみ | 禁水性のみ |
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黄リン(P) | リチウム(Li)(粉末状態では20℃でも発火あり)、Caを除くCaの化合物(通常の状態では自然発火の危険性なし) |
保護液(ガス)中で貯蔵するもの
水 | 灯油(軽油,パラフィン) | 不活性ガス(窒素など) |
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P(黄リン) | K,Na,Li | アルキルアルミニウム,ノルマルブチルリチウム,ジエチル亜鉛,水素化ナトリウム[NaH],水素化リチウム[LiH],炭化カルシウム(カーバイト)[CaC2](必要に応じて),炭化ナトリウム[Na2C2](必要に応じて) |
※黄リンを他の第3類危険物と一緒に保存しない→消火方法が違うから
※水素化ナトリウム 二硫化炭素に溶ける(水には溶けない)
水より軽い |
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K・Na・Li(アルカリ金属),ノルマルブチルリチウ[(C4H9)Li],トリエチルアルミニウム,水素化リチウム |
液体 |
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ノルマルブチルリチウム(黄褐色),ジエチル亜鉛[(C2H5)2Zn](無色),トリクロロシラン[SiHCl3](無色),アルキルアルミニウム(固・液) |
アルキルアルミニウム、アルキルリチウム(ノルマルブチルリチウム[(C4H9)Li]など) | |
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消火困難 | ベンゼン・ヘキサンで希釈 |
※アルキルアルミニウム 炭素数またはハロゲン数が多いものほど危険性は少ない。
柔らかい金属 | 色 |
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K・Na・Li(アルカリ金属),Ca・Ba(アルカリ土類金属) P(黄リン) |
銀白色 Pのみ白色または淡黄色 |
リン化カルシウム(Ca3P2) 赤褐色 炭酸カルシウム(CaC2) 灰色 |
水と反応して発生する気体
水素ガス | 塩化水素ガス | メタンガス[CH4] | エタンガス[C2H6] | アセチレンガス[C2H2] | 有毒な可燃性ガス(リン化水素) |
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K・Na・Li(アルカリ金属) Ca・Ba(アルカリ土類金属) 水素化ナトリウム,水素化リチウム |
トリクロロシラン | 炭化アルミニウム[Al4C3](不燃性) | ジエチル亜鉛 | 炭化カルシウム(カーバイト)(不燃性) | リン化カルシウム[Ca3P2] |
cf メタノール[CH3OH]
エタノール[C2H5OH]
潮解性・水以外にアルコール(エタノール・メタノール)とも反応 |
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K、Na |
禁水性物質の消火 |
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〇炭酸水素塩類等(リン酸ナトリウム・炭酸ナトリウム)を用いた粉末消火器 ×二酸化炭素消火器 |
炎色反応
向学院の赤本『乙4類 危険物取扱者 受験教科書』や、実教出版株式会社『チャレンジライセンス乙種4類危険物取扱者テキスト』の物理・化学の所で炎色反応の説明がありますが、実は4類では出題されません。
しかし、3類では出ますので、しっかり覚えておかないといけません。
下の覚え方は、『チャレンジライセンス乙種4類危険物取扱者テキスト』のものです。同じ出版社の同じシリーズなのに、『チャレンジライセンス 乙種1・2・3・5・6類 危険物取扱者テキスト』の覚え方は若干違います。
私は、乙4類の覚え方の方が好きです。意味が通っていて、すんなり覚えられます。
リアカー(Li 赤)なき(Na 黄)K村(K 赤紫)、馬力(Ba 黄緑)で勝とう(Ca 燈赤)と努力(Cu 青緑)するもあかん(Su 赤) |