「日本海」はいい

日本海はいいねえ
今回の八甲田行きのメインアイテムは、「日本海」、つまり、北陸線経由の大阪発、札幌行きの寝台特急です。
夜行列車というのは、いいですねえ。乗り込んで早々、酒を取り出して、これから行く山への期待や、これまで山であったことなどを、くどくどと話をしながら、列車に揺られて、明日の山行を目指します。
あの、何とも言えない、日常からの開放感。それまで仕事仕事で日常生活に埋没していたのが、列車に乗り込むやいなや、解き放たれて、気持ちがいっきに遊びの世界に飛んでいってしまう感じ。
寝台特急は、ちょっとお高いけれど、それでも、他の交通手段よりは安いし、時間的にも、夜出発して、昼には到着するので、我々大阪よりもさらに西に住んでいる身としては、とってもありがたいです。
そのうえ、列車での長旅を楽しめるのですから、とってもすばらしい。
枕が変わると寝られないような敏感な人には向かないかもしれませんが、そうでない人には、お勧めの移動手段です。今時時間をかけてゆっくり移動するというのが、飛行機などであわてて移動するよりもリッチな時間の使い方なのです。
お酒を飲んで、この雰囲気を楽しんだ後は、一気に寝ます。
暖房の利きすぎはきつかった
ただ、今回の旅行では、行きの列車で、暖房が効きすぎて、ひどい風邪を引いてしまいました。暖房が効いているのに湿気がなく、のどをやられてしまったようです。
その風邪に酸ヶ湯にいるときのみならず、帰ってからも当分苦しみました。
それで、酸ヶ湯や、帰りの汽車では、加湿を考えました。
帰りの日本海では、私は、浴衣など着ない人なので、用意してある浴衣を水浸しにして、ハンガーに掛けておきました。それで、行きの汽車よりも遙かに快適に過ごすことができました。
このすばらしい寝台特急の「日本海」も、以前は行き帰り2本ずつあったものが、1日1本ずつになって、今はとうとう無くなってしまいました。それによって、関西以西からの八甲田行が非常に困難になってしまったのは、とても痛いです。
こういう、列車に乗る楽しみを味わうことができる列車は、「コストコスト」と切り捨てをするばかりではなくて、JRの方には大切にしていただきたいものです。