アフｨリエイトもなかなか難しい

　アフィリエイトを少しやってみて、なかなか難しいものだと実感します。
　世の中には『アフィリエイトでこんなに稼げる！』というような本も出ていて、「よっしゃ！いっちょうわしもやったろうかい」という気にもなりますが、そんなに世の中甘いものではありません。こうやって広告を出したり、ホームページでアフィリエイトの紹介をしたりして、そういう人が一番もうけているというばからしい実態もあるのではないでしょうか。

アフィリエイトとは

　アフィリエイトとは、もう皆さんご存じのように、商品を紹介して、売り上げがあればいくらかの紹介料を受け取るインターネット上のサービスです。
　これは商品を仕入れるのに資本がいらないし、それに参加するのにも参加料もいらないのですから、おおよそホームページを作っていらっしゃる方なら、一度は挑戦してみても面白いと思います。
　しかしこれをちょっとやってみて、そう宣伝文句の通りにはうまくいかないものだということを痛感します。たとえば、amazonの本を何冊か紹介したとして、私の場合、一年半かかって先日やっと一冊の売り上げがあっただけです。しめて42円也の収入です。
　毎日毎日紹介してもらって、紹介料の支払いは実際の売り上げがあったときだけ数パーセントでいいのですから、amazonもよく考えたものです。こんなことなら、本気で商売をするなら、アフィリエイトは紹介する側になるよりも、紹介される側になった方がよっぽど面白いだろうとつくづく思います。

具体的なアフィリエイトプログラムは

　たとえば有名な所では、「バリューコマース」「A8.net」「リンクシェア」「amazon」「電脳卸」「楽天アフィリエイト」「ビッダーズ」などがあります。

バリューコマース

　「バリューコマース」は、アフィリエイトの老舗だけあって、提携している会社が多いです。また「A8.net」に同じアフィリエイトがある場合でも、報酬がこちらの方が高額になる場合も多いようです。
　ここは、登録時の審査が厳しいそうです。
　使ってみてシステムの反応が遅いのでいらいらするという面があります。

A8.net

　ここは、登録時の審査がやさしいそうです。提携の会社も結構あるので、使いやすいのではないでしょうか。

リンクシェア

　ここは提携している会社数は少なめですが、他にはない結構有名な企業もあります。報酬を１円から毎月無料で振り込んでくれるというのが、太っ腹でとても好感が持てます。
　提携時の審査は厳しめだそうです。

amazon

　もう皆さんご存じの、本やソフト・DVDなどを総合的に扱うアフィリエイトです。上にも書いたように、本をただ単に紹介してリンクを張っただけで、お客さんがほいほい購入してくれるような時代はもう終わっていると思います。何のアフィリエイトでも同じかもしれませんが、収入を上げるためには、ただ単に商品を並べたページをつくるだけに終わらず、紹介記事を工夫して、その本をどうしても読みたい気持ちにさせるような努力が求められるでしょう。

電脳卸

　「電脳卸」は、ここで商品を仕入れて、といっても掲載された商品を売る登録をして、商品広告を自分のホームページで紹介して売るシステムです。売りたいような商品には正直言ってなかなか巡り会えませんが、ここの商品を売れるようなホームページを本当に作ることができれば、商売をする上での広告のセンスは抜群でしょう。ここは成功報酬が高いです。

楽天アフィリエイト

　ちょっと毛色が変わったアフィリエイトに、「楽天アフィリエイト」があります。これはリンクを経由して商品を購入した場合に成功報酬が支払われるのは他と同じですが、違うところは、自分が広告した商品でなくても、リンクから楽天に入って、全く違う店で商品を購入したような場合でも報酬が発生するという点です。
　他のアフィリエイトをちょっとやってみればすぐに分かるように、素人が片手間にちょっとやったぐらいで何か一でもものを売ってアフィリエイトで稼ぐというのは、想像以上に難しいです。実際私は、商売じみたホームページを作るのは嫌いなので、商売のためのアフィリエイトではなく、さりげなくホームページにアフィリエイトを潜ませているだけ（このページのように）ですが、そのようなやりかたで一年以上やって、成功報酬を少しでも獲得できたのは、この楽天アフェリエイトだけでした。
　インターネットをする人は、ネット上の広告にはうんざりしているので、いかにも「ものを紹介して稼がせてもらいますよ」というような顔をしているホームページなどには見向きもしません。その点この楽天は、楽天にお客を誘導することができれば、それだけである程度収入が期待できるので、私のように本気でアフィリエイトで店のようなものを作る気がない者にはありがたい存在です。
　ただこの楽天は、報酬が売り上げの１％と少ないことと、現金ではなくて楽天で使えるポイントとして支払われるという所が制約といえば制約です。それと売り上げがあったと喜んでいても、一カ月後に確定されてみると、驚くほどのキャンセル率で、思ったほどの稼ぎにはならないことも多いです。
　しかしそれでも１年もやっていて売り上げが一つもないより、実際紹介すれば紹介するだけ売り上げもあがるのですから、使い方によっては面白いと思います。
　なおこの楽天アフィリエイトは、自社でアフィリエイトをやっているだけではなく、バリューコマース」「A8.net」とも提携しています。これらは、現金化できるのでそちらでする方が、メリットがありそうですが、売り上げをカウントする際、自社アフィリエイトが優先されるため、キャンセル率がめちゃくちゃ高いそうです。７割もキャンセルがあるという話も書いてあったりするので、話になりません。
　自社のアフィリエイトでも、成果レポートを見て喜んでいても、下手をすると実際の振込額は半分にしかならないことがあります。いくらインターネットで注文するのだといっても実際のキャンセル率はそんなにあるはずはないので、楽天が何かごまかしているのか、それとも、集計システムに問題があるのか不可解なことが多いです。
　集計システムの問題なら、後から自分の購入がキャンセルされるのは仕方ないとして、成果レポートに集計されながら、確定レポートでやたらとキャンセルが出るという仕組みは納得がいきません。
　他に似たようなものに、「ビッダーズ」もあります。システムは楽天と大差ないようですが、キャンセル率は少ないらしいです。ただ、商品の数が圧倒的に少なくて、私が上で書いたような、紹介した商品ではないもので稼ぐような使い方をしようとしたときには、勝負にならないでしょう。

「アフィリエイトのある商品だけがまことしやかに宣伝されるという事実」に続く

　とまあ、主要どころのアフィリエイトプログラムの紹介をしてみました。しかし実際のところ、私はそれほど本気でアフィリエイトに取り組んでいるわけではないので、上に書いたようなことは他サイトの受け売りも多くて、私がこれらを改めてここに書く意味というのははっきり言ってないかもしれません。
　もっと詳しいことは、「アフィリエイトをやって儲けよう」とあおるサイトが結構あって、その中には、私などが書くよりもはるかにしっかり説明しているものもありますから、それらを参考にすればよいでしょう。
　で、それを参考にするときに、このアフィリエイトについての話を私が書くつもりになった本題である、「アフィリエイトのある商品だけがまことしやかに宣伝される事実」について、次項で書くので参考にしてください。