ライントレースカー

ライントレースカー

 AliExpressで、ライントレースカーのキットを見つけたので、組み立ててみました。「車のインテリジェントトラッキング線,スイート,D2-5,DIYキット,DCモーター,電子生産アセンブリ,スマートカー用」というやつです。
 「ライントレースなどという複雑なことが本当にできるのか?」と半信半疑での購入でしたが、こんな簡単な装置で、それがきちんと動くんですから、大したものです。

ライントレースカー1 ライントレースカー2

組み立てにめちゃめちゃ苦労した

 これには英文のマニュアルが付いてきますが、配線図はあるものの、モーターや足回りの組み立ての詳細図が全く無いので、どうやって組み立てたらよいのかに迷うことがありました。
 いい加減に組み立ててみて、うまくいかないので、販売ページや、コメント欄の写真をよくよく見てみると、私が思っていたのとは全く違った組み立て方でした。

ライントレースカー1

 左の写真を見ていただければ、どのような組み立てをしなければならないかがよく分かると思います。
 また、プリントが片面実装になっていて、しかもこのプリントがあまり良くはないので、もたもたとはんだ付けしたり、ハンダ付けをやり直したりしていると、プリントが剥がれて、ハンダ付けができなくなってしまいます。私はLEDのハンダ付けをやり直す際に、プリントを剥がしてしまって、そこから復元を図るのに、どこが問題で、どうやったらまともに動くようになるかわからなくて、かなり右往左往しました。
 どういう状態になれば、正常なのかが皆目分からないので、全くの手探りです。
 本当は取り替える必要のないトランジスタまで疑って取り替えようとして、これもプリントをだめにし、基盤の実装面をボロボロにしてしまいました。でもなんとか、プリントの配線を追って、途切れたところを細い配線で補って、動くようにすることができました。
 結果的には、裏から見た写真右のLEDの前側のプリントがだめになっていて、左のLEDにつながるのと、右のcdsにつながる配線とが断線していただけでした。
 右のcdsの左側とLEDの前側を繋ぐと、左側のモーターが右のcdsを覆うことで動く様になり、左右のLEDの前側の線を繋ぐと、左のLEDも光るようになりました。
 私は、トランジスタのプリントもダメにしたので、足をそれぞれ次の半田付け点まで延長しています。
 プリントがどのような具合につながっているのかを探るには、裏側から光を当てるとかなりはっきりと分かりました。
 裏側に取り付けてあるLEDが両方とも光って、片側の車輪が止まっていても、反対側のcdsを指で覆ってやると車輪が動き出すようなら、正常に工作はできています。

LEDとcdsは長めに取り付ける?

ライントレースカー1

 販売ページを見ていると、基板の裏向きに取り付けるLEDとcdsは、かなり長めに取り付けるもののようです。
 短く取り付けてしまったLEDを取り替えようとして、今回の失敗や、右往左往が始まったのですから、こんな失敗しやすい箇所は、はっきりとマニュアルに厳重注意してほしかったところでした。
 LEDは長めにつけ直して、さて、cdsをどうしようかと思って、とりあえず動かしてみると、基盤に短く取り付けてあってもきちんと動いているようなので、結果的には、こちらはやり直さずにすみました。
 

スイッチは上下があるみたい

 スイッチに上下はないのかと思って適当に組み立てたら、押したときに切れるようになってしまいました。このスイッチは、押したときに切れる側と、押したときにつながる側があるようで、きちんと調べてから、はんだ付けするべきでした。
 このスイッチは、真ん中と左右が上下とも接続するようになっていて、押した時と戻した時とで、左右の接続が反対になるようです。
 

モーターの配線は逆に取り付けた

 販売ページを見てもよくわからないのが、モーターの+-の配線でした。写真を見ると、左右同じに配線してあるようなのに、そうしてみると、左右が逆回転になってしまいました。よって、私は左右とも外側に赤、内側に黒をはんだ付けして、きちんと動いているようです。
 これで正しかったのやらどうやら。
 

出来上がってみるとけっこうかわいい

ライントレースカー1

 まともに動くようになってみると、前輪も付いていないこの簡易版の車ですが、カレンダーの裏紙に書いたマジックの線をきちんとトレースして、左右に首を振りながら前進していく姿は、結構可愛いです。(左の写真をクリックすると動画)
 これ、電池が少なくなってくるとうまく動かなくなるようです。
 こんなものが500円ほどで作ることができるのなら、とても面白いキットでした。
 これが動作する原理も理解できれば、ただ組み立てるだけよりも格段に面白さが増すのでしょうが、なかなかそこまではできないのが残念なところです。

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