DC12V 6J1 preamp

 

DC12V 6J1 真空管のケース付きプリアンプを買ってみた

 6J1の真空管を使った安いプリアンプは、右の6J1 preamp kitsの様に、AC(交流)12Vを電源とするものが多いです。ところがこのAC12V電源は、1Aでも10ドル以上するし、電源の中にACとDCとが両方あるのも間違いを起こすもとになるので、AliExpressでDC12V電源が使えるもの(YS-201-6J1)を見つけて、これの方が使い勝手がいいのではないかと考えて、一つ試しで購入してみました。
 写真を見ると、これにはオペアンプが1つ付いているような気がするので、オペアンプ交換を楽しめるのではないかと考えたことも購入動機の1つです。
 なお、このボードは、6J1の互換球である、6J2, 6J3, 6J4,6J5, 6A2, 6A3, 6K4, 6K5, 6AU6, 6BA6, 6BC5, 6B6, 6K7, 5654, 5654W, 6AK5, 6AK5W, JW-6AK5, 403A, 403B, WE403B, CV4010などでも使えるようです。
 付属の真空管は、6J2でした。しかし、2つのうち、1つにしか印刷がありません。それに、大きさも少し違うような?

オペアンプの交換はできなかった

6J1 preamp DC

 オペアンプと思われるものを取り外してソケット化し、手持ちの2回路用のオペアンプを取り付けてみると、音は普通に出るものの、どのオペアンプも熱くなってだめでした。
 もしかしたら、それらのオペアンプを壊してしまったかもしれません。
 元々付いていたICは、表面には何も書いていないので、正体が全く分かりません。ソケットの接続をテスターで調べてみると、接続の仕方がどうもオペアンプのものではないような気がするので、オペアンプではないのでしょう。
 元のICを差し込んだ時には、さほど熱くはならないので、ソケットの接続異常でもなさそうです。
 一体何をするためのICなのでしょうか。分かる方がいたら、教えてほしいです。

ボリュームを上げると音割れがする

 470μFのコンデンサー2つをオーディオ用のものに変えて音を聞いていると、PCの元ボリュームを最大にして、このアンプのボリュームも最大にすると音割れがします。
 ICのソケット化をしたり、コンデンサーを変えたりしたから音割れしだしたのか、元々からなのか、確認しそこなってしまいました。
 ただし、この音割れは、PCからの元々のボリュームを絞ってやると、しなくなるようです。
 製品の性能は、音的には上の写真のAC電源を使うものと同じようなものです。

この基盤の不満なところ

 それにしても、この基盤、洗浄がほとんどされてなくて、とっても汚いです。(写真の状態でも、できるだけの掃除はしたものです)
 それと、真空管の内部を照らすLEDの色が青なのでちょっとけばけばしすぎます。本当は赤にしたいところですが、真空管の取り付けソケットの中に引っ込んだLEDを取り外すのがちょっと面倒くさそうなので、とりあえずはこのままにしておきます。

保護シートははがす必要がある

 このプリアンプは完成品の状態で届きます。ただし、プラケースは保護テープを貼ったままの状態で組み立ててあるので、一度ねじを取って保護テープをはがしてから組み立て直す必要があります。
 欲を言えば、ケースも、側面にも覆いがあるものならもっとよかったのですが。

HITACHIの6AK5が手に入った

 部品店の中古真空管ワゴンセールを漁ったところ、HITACHIの6AK5 1964年 6本と、Toshibaの6AK5 1本を手に入れました。HITACHIのものは、「通信用」と書いてあるやつと書いてないやつとがあります。
 HITACHIの6AK5の方が純正真空管よりは音がよいような気がします。
 1本は、買ってきてそのままでは鳴らなかったものの、足をサンドペーパーで磨いて、接点改良剤を吹いたところ、音が出るようにはなりました。しかし本当は、無水エタノールの方が良かったみたいです。これは綿棒で裏表きちんと塗るのがいいようです。
 なおこのプリアンプは、2本の真空管のうち1本でも調子が悪いと音が出なくなる仕様のようです。

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