Indeed TDA7498E
中華製アンプ恐るべし
Indeed TDA7498E
中華製アンプの中で、結構音もよく指標となるアンプであると評判のLepy LP-2024A+(ブラック) デジタルアンプ+ACアダプタ12V5A(PSE認証取得済)を購入して、もうちょっとより良い方向に改造しようとして、部品を見ていると、最も評判のいいオペアンプは、例えばMUSES01など一つ3,500円もします。トーンコントロールを使おうとする場合、これが2つも必要になるので、高々3,500円ほどのアンプ本体の改造のために、結局総額1万円以上もつぎ込むことになってしまいます。
そこでいろいろまた他を見ていると、今時点で中華製最高峰のアンプはebayでしか手に入らないIndeed TDA7498Eというアンプらしいです。indeed-hi-fi-labという会社が販売しています。
これを電源付きで買うと1万7千円ほどにもなってしまい、もうちょっと高いです。しかし、Lepy LP-2024Aの改造に1万円もかけるくらいなら、それほどダントツの評判のアンプなら、もうちょっといい音がするような気がするので、浮気心がくすぐられます。
より良い音を追求しようとすると、際限がないことはよく分かっているので、もうこれ以上高額のものについていく気はありませんが、清水の舞台から10回くらい飛び降りるぐらいの勢いで、誘惑に乗っかってみることにします。
シンプル、そして重い
中国からの発送にしては、注文から4日で到着と、ずいぶんと早かったです。EMS(国際スピード郵便)で届きました。
ずっしりと重い大きな箱に、「USB Adapter、USB転換器」と送り状にあるので、「何じゃらほい」と思いました。
開けてみるとACアダプターが168×81×38mmもあり、アンプ本体もずっしりと重いです。スピーカーのコードを外すために持ったLepy LP-2024Aなど、空き箱のように軽くて、おもちゃみたいで比較になりません。
ただ、電源アダプターの入力用の、コンピュータの電源につなぐのと同じコードが付属していないのは、ちょっとマイナスポイントでした。これがないと、電源も入れられません。
本体はスイッチとボリュームだけで、トーンコントロールなども一切ありません。電源を入れると、筐体が全体に暖かくなります。
音は、「大絶賛」とまでは言えないのかもしれませんが、音色が澄んでいて、これなら日本で売られている下手なシステムコンポなら、多分かすんでしまうだろうなと思います。
高音の伸びが期待したほどではない
コンデンサをオーディオ用のものに変え、オペアンプをMUSES01に変えたLP-2024Aと聞き比べてみると、最初圧倒的にIndeed TDA7498Eの方が澄んだ音のような気がしていました。しかしよく聞いてみると、これは中音域でのことで、シャカシャカとした高音の微妙な音は、LP-2024Aほど出てはいないようです。LP-2024Aに取り付けたMUSES01は、このあたりの音の澄み具合が一段といいので、それが影響していると思います。
Indeed TDA7498Eを選ぶか、改造LP-2024Aを選ぶかは、結局このあたりの好みの問題ということでしょうか。
この両方をさらに追及していきたくなると、やはり高級オーディオまっしぐらということになってしまうのでしょう。しかしそうなると、金額の桁がすぐに1つ2つ跳ね上がります。
Indeed TDA7498EにしてもLP-2024Aにしても、これだけ安価なのに、ワンステップ上の音が楽しめるのですから、評価が高いのもうなずけます。
20数年前、10万円ほどで買った、ONKYOのミニコンポ付属のあまり音の良くないスピーカーにつないでもこれだけの音がするので、もうちょっとましなスピーカーに変えてやれば、まだもう少し音がよくなるのかもしれません。