キーパッド付ディスプレイ
キーパッド付ディスプレイシールドを買ってみた
amazonを物欲モードでくまなく眺めていると、「HiLetgo 1602 LCD キーパッド シールド ボード ブルー バックライトを付」というのがありました。
これが、うまいこと使えれば、キーパッドがない液晶よりも、キーパッドがついている分、ページを変えることができ、使い勝手がよさそうです。
次ページに移るようなボタンを自作で追加しようとすると、こんな値段ではとてもできません。
結果から言うと、これはシールドなので、シリアル インタフェース ボード モジュールさえ必要ありませんでした。
ですから、キーパッドなしの液晶に、シリアル インタフェース ボード モジュールを追加するのと同じ値段で、キーパッド付きの液晶が手に入る計算になります。
ただし、後述するように、このシールドは、使うのにちょっと制約が多いです。
とにかく半固定抵抗をぐるぐる回す
この手の商品についている青色四角の半固定抵抗は、ぐるぐるぐるぐる回さないと、ちょっと回したぐらいでは、変化が全く分かりません。
表示そのものはきちんとされていても、バックライトが適正でないと、全く文字を見ることはできません。
一番簡単な接続で、「Hello World」などの文字が表示できるはずになったら、まず一番に輝度調節をしましょう。
自由になるポートがほとんどない
どうやって使うのか、資料がない中、分かるまでが大変でした。
とりあえず、はんだ付け用の穴が開いているところには、ブレッドボード用のコードが差し込めるように、ヘッダをはんだ付けします。
arduinoへの取り付けは、画面の一番右側のピンが、arduinoの一番下のピンに差し込めるようにかぶせます。
使えるヘッダは、下のACCやGND、A1~A5。ディスプレイが、D4~D10までを独占してしまいます。D10もディスプレイのバックライトを点灯させるのに使うようで、他の用途に使うと、バックライトが点灯しなくなってしまいます。それでは、このシールドを使う意味が無くなってしまいます。
D10独占で困るのが、ICPSです。この商品にはICPSのソケットが別途ついているので、それを差し込むのは困らないものの、SSをD10から変更できないものを使おうとすると、D10が重なってうまくいきません。
写真のSDカードモジュールは、SSをD3に変更してやっと使うことができました。
自由に使えるデジタルピンは2つしかない。
実は、シリアルインターフェースに、D0、D1を使うようなので、シリアルモニタを使おうとすると、ここを別の用途で使ってしまうと、うまくモニタが表示されません。モニタを使わないのなら、おそらくD0、D1を使ってもなんとかなるのでしょう。
結局、D0、D1を使わないでおこうとすると、残ったピンは、D2,D3の二つしかありません。
上の私の写真では、DS18B20の温度モジュールのデータ用にD2、フロッピーモジュールのSSに、D3を使っています。
これ以上の拡張は無理です。
ICPSソケットは逆さ向き
ICPSのソケットは、画面表示下側左手が6番ピンのGNDだと思いきや、画面を逆さにして、上が右から123、下の左端が6.GNDでした。こんなもの、何の説明も表示もなしに分かるわきゃあない。
デジタルソケットも段違い
デジタルソケットの穴も、D0の横には何もなくて、D1の横から。てっきりD0のところは使えないのかと思っていたら、1つずつずれて配線されていました。つまり画面を普通に見て、上の一番右がD0、写真の3つ目に配線しているのがD2です。
A4,A5はSDA,SCL
A4,A5で、SDA,SCLが使えます。
キーの使い方
Sample Code(Example use of LiquidCrystal library)より
//Sample using LiquidCrystal library
#include <LiquidCrystal.h>
/*******************************************************
This program will test the LCD panel and the buttons
Mark Bramwell, July 2010
********************************************************/
// select the pins used on the LCD panel
LiquidCrystal lcd(8, 9, 4, 5, 6, 7);
// define some values used by the panel and buttons
int lcd_key = 0;
int adc_key_in = 0;
#define btnRIGHT 0
#define btnUP 1
#define btnDOWN 2
#define btnLEFT 3
#define btnSELECT 4
#define btnNONE 5
// read the buttons
int read_LCD_buttons()
{
adc_key_in = analogRead(0); // read the value from the sensor
~// my buttons when read are centered at these valies: 0, 144, 329, 504, 741
~// we add approx 50 to those values and check to see if we are close
if (adc_key_in > 1000) return btnNONE; // We make this the 1st option for speed reasons since it will be the most likely result
~// For V1.1 us this threshold
if (adc_key_in < 50) return btnRIGHT;
if (adc_key_in < 250) return btnUP;
if (adc_key_in < 450) return btnDOWN;
if (adc_key_in < 650) return btnLEFT;
if (adc_key_in < 850) return btnSELECT;
~// For V1.0 comment the other threshold and use the one below:
/*
if (adc_key_in < 50) return btnRIGHT;
if (adc_key_in < 195) return btnUP;
if (adc_key_in < 380) return btnDOWN;
if (adc_key_in < 555) return btnLEFT;
if (adc_key_in < 790) return btnSELECT;
*/
return btnNONE; // when all others fail, return this…
}
void setup()
{
lcd.begin(16, 2); // start the library
lcd.setCursor(0,0);
lcd.print("Push the buttons"); // print a simple message
}
void loop()
{
lcd.setCursor(9,1); // move cursor to second line "1" and 9 spaces over
lcd.print(millis()/1000); // display seconds elapsed since power-up
lcd.setCursor(0,1); // move to the begining of the second line
lcd_key = read_LCD_buttons(); // read the buttons
switch (lcd_key) // depending on which button was pushed, we perform an action
{
case btnRIGHT:
{
lcd.print("RIGHT ");
break;
}
case btnLEFT:
{
lcd.print("LEFT ");
break;
}
case btnUP:
{
lcd.print("UP ");
break;
}
case btnDOWN:
{
lcd.print("DOWN ");
break;
}
case btnSELECT:
{
lcd.print("SELECT");
break;
}
case btnNONE:
{
lcd.print("NONE ");
break;
}
}
}
このソースを使うと、きちんとキーパッドが使えるはずです。リンク元のソースをコピーして使いましょう。