一眼レフ

PENTAX Super A + SMC PENTAX-M 1:3.5 135mm
とりあえず PENTAX のフィルムカメラ用にこれを入手してみました。1983年に発売され、ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤーを受賞したモデルです。
カメラの方は、かなり使用感があり、グリップもありませんが、LR44のボタン電池を入れてみると、一応動作はしているみたいです。
モルトが劣化しているので、ミラーの上や、裏蓋には張替えが必要でした。
マニュアルは、英文マニュアルしか今のところ入手できていません。今 PENTAX にお問い合わせ中です。(結局、返事がありませんでした)
使い方の概略
このカメラは、電池(LR44)を入れないとシャッターが切れません。そして、フィルムカウンターが 0 になるまでは、シャッタースピードは 1,000 のままです。
液晶表示は、シャッターボタンを半押ししたときのみ表示されます。表示が暗い場合はレンズ左下にあるボタンを押すとライトが点灯します。
レンズ右側にある引っ張るボタンが何なのかと思っていたら、これはセルフタイマーのスイッチでした。何度か入切をしてみたらきちんと動くようになりました。(作動時間約12秒)
レンズの右側には、絞り込み用のレバーもあります。
撮影モード設定
操作ダイヤルを AUTO にした場合、KAマウントのレンズなら、レンズの絞りを A にすると 、プログラムAEになります。絞りを AUTO 以外にしていたり、KAマウントのレンズではない場合は、絞り優先AEになります。
絞りはレンズの絞り環で設定します。
ファインダー内の表示は、プログラムAEの時は左右に表示が出ますが、絞り優先AEの場合は、左のシャッタースピード表示だけのようです。
次に、操作ダイヤルを M にした場合は、KAマウントレンズで絞りを A にするとシャッタースピード優先AEになり、A 以外、またはKAマウントではないレンズを使用するとマニュアルモードになります。マニュアルモードの場合は、現在のシャッタースピードと絞り値で、測光値との差がどれだけあるかが、右の液晶に+-で表示されます。測光値通りの場合は 0 です。
シャッタースピードは、操作ダイヤル左にある上下のボタンで設定します。
レンズは少々カビあり
このレンズは、KAマウントではない、Kマウントのレンズでした。撮影に支障があるほどではないとは思うものの、少々カビがあります。もう少し他のレンズでカビ取りの修行を積んでから、このレンズにも挑戦することにします。
よく見ると、フィルター枠も少し凹んでいました。
レンズを前後からレンズペンで拭いてみると、かなりカビが取れてきれいになったので、分解してもこれ以上よくする自信もなし、これでしばらくは様子を見ることにします。(このレンズの撮影例)
PENTAX SFX n で十分だったのに
後からよくよく考えてみると、PENTAX は Nikon と同様、オートフォーカスになる時にマウントの変更をしてはいないので、PENTAX SFX n を持っていたら、それで十分 PENTAX のマニュアルレンズも使えたのでした。機能的には、むしろ SFX n の方が上でしょう。
物欲に目がくらんでいて、思わず Super A を落札しちゃいましたが、今となってはほとんど使うつもりのないフィルムカメラの無駄なコレクションがまた一つ、増えただけになってしまいました。でも、Super A の方が、精密機械らしくって、 SFX などのようにプラスチックプラスチックしたカメラよりも、持っていてそれだけで幸せな気分になれるのは確かです。
この SFX 用に持っていた SIGMA のオートフォカス用ズームレンズを取り付けてみると、上記の説明通り、今回入手した Super A は、KAマウントのレンズを取り付けたときの動きをきちんとしてくれました。