OLYMPUS

OLYMPUS OM2 OM10 OM20 OM30
オリンパスも写してみたい
TECHART のLM-EA9を買って、死蔵していた手持ちの SMC TAKUMAR 1:1.8/55 で撮影してみた時に、あまりにも写りが良かったので、昔の一眼レフのマニュアルレンズが気になってきました。
Nikon MINOLTA Canon のカメラは身の回りに持っていた人が結構いたので、写真も見る機会はありましたが、オートフォーカスの時代になると OLYMPUS というのはかなりの少数派で、これまで写りを見たことがありませんでした。
しかし、OLYMPUS はコアなファンがいるので、どんな写りをするのか試してみたくなります。ということで、またまたジャンクをオークションで手に入れました。
ミラーレスの SONY α7Ⅱ にレンズを付けて写してみるだけなので、本当ならカメラなどは必要ではなく、手に入れてもただ死蔵品になるだけなのですが、そこは物欲の塊になっているので、やはりカメラ本体も持っておきたかったりします。オートフォーカスになる前の機械式カメラは、プラスチックで覆われたカメラよりも物欲をそそります。
今回手に入れたのは、OM2 OM10 OM20 OM30 の4台と、50mm 200mm の2本のレンズです。
OM10 OM20 OM30
カメラの方は、ファインダーが汚れていたり、モルト交換が必要だったりはしますが、OM10 OM20 OM30 は、LR44の電池を入れてみると、まともに動作しているようです。
最初、OM30 は合焦の表示が出たり出なかったりで不安定でしたが、電池の接点を磨いてやると、きちんと点灯するようになりました。でもこの合焦表示、いくらやっても合焦した表示をさせるようにはなかなか合わせられないので、実際に使用する場面では、この表示など気にせずに使うことになるでしょう。
そういえばCONTAX RX なども同じようなものでした。フォーカスエイドというのは、カタログには大々的に宣伝されてはいても、結局はただの飾りです。
違うところは、シャッターボタンの押し具合で、OM30 のグニュっと潰れるようになるところまで押さなければならない感覚は、どうにも安っぽすぎます。
電池室の構造も、細いプラスチックの爪で引っかかっているだけなので、いつ壊れてもおかしくはなく、とても不安です。(OM30マニュアル)
OM10 も、最初は通電しませんでしたが、これも電池室の接点を磨くだけですみました。(OM10マニュアル、OM20マニュアル)
OM2
OM2の方は、巻き上げレバーがびくともしないので、分解修理が必要なのかと思っていました。
しかし、この機種は電池交換をしただけではダメで、その後、絞りをバルブにして一度リセットしておかないとミラーが上がったままになり、巻き上げもできなくなってしまうそうです。それでやってみたら、シャッターは巻けるようになったので、ギヤが噛んだりした故障ではなかったようです。
ちなみに、バルブにするには、本体下の小さいボタンを押さないと、シャッター速度ダイヤルがそこまで回りません。
そもそも、OM-2 のシャッターは、B(バルブ)を除き、全速電子式シャッターのため AUTO もマニュアルも電池なしでの撮影はできません。そのため、電池がなくなるとミラーアップしてしまうということです。
これで巻き上げの問題は解決したものの、電池ボックスを磨いても、バッテリーのチェックランプが点灯しません。困ったことだと色々調べてみると、使っていた電池が、新品ではあったのですが、OM10 などを点検していた時に使いまわしたものだったので、2つの内の1つが異様に電圧が減っていました。それを新品で点検したら、チェックランプも点くようになって、シャッターも無事に切れているようです。
結局この個体も故障をしてはいなかったのでやれやれでした。
しかしこの OM2 は、元々 SR44 指定の機種らしいです。LR44 より SR44 の方が高価で、電圧が LR44 のように徐々に下がるのではなくて、SR44 は精密機械用に高く維持されていて、急激に落ちて使えなくなるような仕様になっているそうです。LR44 を使うと、シャッター速度が不安定になると書かれていたりします。(OM2マニュアル)
100均でも売っているようなので、これを買ってくることにします。(R4年11月現在販売なし。ダイソー・セリア)
これで一気に、OM シリーズの本体4台持ちになってしまいました。
OM2 の使用説明書を手に入れた
プレビューボタン
上記以外でちょっと気づきにくいのは、プレビューボタンです。プレビューボタンは本体側にではなく、レンズ側についていました。
レンズを取り外す時に使う2つのボタンのうち右手側のボタンを押すと絞り込みます。
セルフタイマー
セルフタイマーレバーを回し、その下にあるスタートレバーを右に垂直位置まで回すと、セルフタイマーが作動します。この時フィルムの巻き上げができていないと、タイマーは途中で止まります。タイマーレバーは、4秒以上から12秒までセットできます。
タイマー始動後でも、スタートレバーを左に回すとタイマーが止まります。
タイマーレバーをセットしていても、シャターを押すと、セルフタイマーを始動することなく普通にシャッターが切れます。
多重露光
英文マニュアル P20 日本語使用説明書 P11
レンズはカビだらけ
レンズの方は、50mmはかなり白くかびていて、外から拭いたぐらいでは撮影に影響があるので、どうしても分解しなければなりません。これも果たしてうまく分解できるかどうか。
200mmは、かびてはいますが、こちらはまあきれいな方です。
ちなみに200mmの方は、前回落札したレンズセットの中にもあったので、これで2本目になります。予備のストックを用意しながら、カビ取りの練習ができます。